荻野目洋子が2年連続のツアーを開催!ライブ、楽器、ファンとの交流を楽んでいるという“荻野目ちゃん”にインタビュー!

インタビュー | 2017.04.25 18:00

荻野目洋子

インタビュー/永堀アツオ

2年連続となる全国ツアーの開催とともに、『NAONのYAON 2017』への初出演が決定した荻野目洋子。歌手デビュー34年目にして、「もう少しフットワークを軽くして活動していきたい」と語る彼女の現在のモードとは。

──昨年の11/23から12/10にかけて開催された東名阪ツアー「FUN FAN FUN!! LIVE TOUR 2016」の感想から聞かせてください。デビュー30周年イヤーだった2014年10月に実に8年ぶりのライブを開催し、それ以来、2年ぶりのライブでした。

30周年の時は久々のワンマンライブということで、シングルメドレーやその時にリリースしたニューアルバム『ディア・ポップシンガー』を中心に構成したんですけど、こないだのライブは、もうちょっとみなさんと身近にコミュニケーションを取れる形にしたいなと思っていて。だから、選曲も、コーナーごとにバラード入れたり、トークの時間をたっぷりとって、質問コーナーを設けていたり。あと、お客さんをステージに上げたりすることも初めての試みだったので、私自身、やってみないとどうなるかわからないなっていう不安が大きかったんですが、お客さんがすっごい喜んでくださっていることがダイレクトに伝わってきて。そういった意味では、今までやってきた中で一番嬉しかったライブかもしれないです。

──この33年間の中で一番嬉しいライブだった?

そうなんですよ。事務所のスペースでファンミーティングをやったときに、やっぱり、みなさんは近くで話ができたりすることが、シンプルだけど一番嬉しいのかなっていうことを感じて。そういえば、今までやったことないなって思って。で、取り入れてみたら、お客さんも緊張したけど、口ずさんでくれたりもして。すごく盛り上がりましたね。

──どんな方か分からないっていうのは不安じゃないですか?不確定要素が増えて、思い通りにいかなくなる事もありますよね。

そうですね。だから、東京は決めた通りにしっかりやらなきゃと思ってやったんですけど、大阪では曲順を間違えたりもありまして(笑)。そこも含めて、楽しんでもらえればなっていうところもあって。なんかもう、これくらい大人の年齢になってくると、ガッチガチのギッチギチよりは(笑)、自分の人間性も出ちゃっていいかなと思っていて。その方が皆さん、親近感を持ってもらえて、緊張がとれるかな?くらいに考えているので。最近は私もラフな気持ちで臨んでます。

──ラフな気持ちといえども、トライもされてますよね。中盤ではアコースティックギターを弾きながらのカバーコーナーもありました。美空ひばりさんの「悲しき口笛」や江利チエミさんが歌っていた「COME ON MY HOUSE」をカバーして。

自分で言うのもなんですけど、面白い試みだなって(笑)。大先輩の曲をライブで初めて歌ってみるっていうのは、すごい勉強になるし、面白いですね。歌手としても大事なことだと思います。

──「大事なこと」というのはどういう意味ですか?

落語の方が代々受け継がれて来た噺を自分のものにしていく、みたいな。歌舞伎の方もそうですけど、芸能においては、欠かすことのできないことなのかなって、改めて、感じたんですよね。名曲はどんどん歌っていった方がいいと思うんですよ。大先輩の曲を歌うのは恐れ多いじゃないけど、ある時期、この曲、今なら歌えるかもしれないって、自分的にフィットする時があって。今ならできるかもと思って、やらせてもらってるので、すごい刺激になります。

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ALBUM「ディア・ポップシンガー」
(Victor Entertainment)
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