GOOD4NOTHING、“メロディック中毒”の道をばく進中！敢行中のツアーの手応え、ファイナル・シリーズに向け、堺のオッさん代表・U-TANに訊く！

「メロディックはまだまだ終わってない」というのも見せつけたい

──アルバム完成してツアーに出て、改めて自分たちが、MELODIC-HOLIC＝メロディック中毒であることも自覚してます？

いや～、ここまで来るといよいよやなと思いますね（笑）。あと、『MELODIC COASTER』っていう、メロディックに特化したイベントも3年前からやり始めてるんですけど。そんなタイトルでイベントをやるのも、「また、堺のオッサンがなんかやっとるわ」みたいな感じで、僕らやったら許される気がするんです（笑）。そこでは同じ音楽に影響受けて、同じルーツで聴いてきたけど、出てるバンドを見たら十人十色で全然違うってところも見せつけたいし、「メロディックはまだまだ終わってない」というのも見せつけたいし。使命感じゃないですけど、俺らやったら許されるのかな？と思ってるんです。

──いや、そこで矢面に立って旗を振ってくれるバンドがいるのをすごくありがたく、頼もしく思っているバンドはたくさんいると思いますよ。

どのバンドも何かやろうと思った時、すぐに力を貸してくれるんでありがたいですね。10年前やったら、“メロディック”って言葉を使うのにもうちょっと抵抗あったと思うし、そういったバンドが固まってやるというのも難しかったと思うし。僕らはそういう世代やったんで、それをいま、あえてやりたいなと思ってるんです。

──『SAKAI MEETING』も『MELODIC COASTER』もそうですけど、19年続けてきたからこそ見えることや、やれることというのが確実にありますよね。話は変わって今回のツアーでは、ここまでで印象に残ってる箇所はありますか？

どこも本当に楽しいんですけど、3本目の神戸・太陽と虎はステージの空調が壊れてたらしくて、むちゃくちゃ暑くて。MAKKINがプチゲロ吐きました（笑）。

──わははは！吐いたことはお客さんも気付いたんですか？

もう、言うたんですよ。「おまえ、いまゲロ吐いたやろ！」って。そしたら、お客さんも大爆笑で。で、ライブ終わってから聞いたら「何日か前に空調壊れて……」って言うから、「先に言うといて！」って（笑）。で、次の日に業者が来て直したみたいです。

いまの俺らの最先端のライブが出来たらええなと思ってます

──タイミング悪かったですね（笑）。ツアーで楽しみにしてることは？

やっぱり人ですね。ハコの人やったり、お客さんやったり、各地に会いたい人がいるんで、「前乗りして呑みに行こうか？」みたいな（笑）。あと歴史が好きで、空いた時間にふらっとお城に行ったり。古い町並みが好きなんで、長崎とか坂だらけで古い建物が残ってて、すごく好きですね。

──11月に控えたファイナルシリーズに向けて、バンドとしてテーマや課題はあります？

アルバムの新曲も仕上がってきてすごく良い感じなんで、いまの俺らにしか出来ないライブの運び方だったりを確立出来たらいいなと思いますね。もっと削ぎ落とせるところとかもあると思うんで、いつもライブ終わった後にみんなで動画で見ながら、「このツッコミいらんかったな」とか、「ここ話広げすぎてんな」とか言うてるんですけど。

──MCのダメ出しばっかりじゃないですか（笑）。

あと、演奏でバラついてるところはスタジオでもう一回合わせたり、やることはちゃんとやってます（笑）。新曲も俺ら的にも新曲って感じがせぇへんくらい初日から馴染んでる気がするし、お客さんも一緒に歌ってくれてたりして。メロディもいつも以上に入ってきやすい気がするんですけど、曲作りも結構、自然体でスムーズに出来てる感があるんで、それもあるのかな？と思います。

──では、最後にファイナルシリーズへの意気込みを聞かせて下さい。

ツアーの集大成というよりは、いまの俺らの最先端のライブが出来たらええなと思ってます。新曲はもちろん、昔の曲も新しく聴かせることが出来たらいいですね。

■GOOD4NOTHING[IN MY EYES]MV