20周年を迎えた新生SHAZNA。再結成に至ったいきさつから始動ライヴへの意気込みまで、メンバー全員にインタビュー!

インタビュー | 2017.11.25 18:00

Text:牧野りえ
撮影:藤川 正典
衣装協力:

1997年に「Melty Love」で衝撃的なメジャーデビューを果たしてから20年。IZAM(Vocal)、A・O・I(Guitar)、NIY(Bass)のオリジナルメンバーに、Raychell(2nd Vocal)、夏芽(Drum)、Asuka(Sax)を迎えた新生“SHAZNA”が始動!初お披露目となるSHAZNA 20th Anniversary ~Premium Debutante Party~「LOVERS LOVER」が12月9日に新宿BLAZEにて開催!再結成に至ったいきさつから始動ライヴへの意気込みまでメンバー全員にインタビュー!!

──バンド結成20周年、そして再始動おめでとうございます!まずは20周年という節目に再結成に至った経緯から教えてください。

実は15周年のタイミングでとあるイベントから“よかったらSHAZNAさん出演いかがですか?”というお話をいただいたことがあったんです。でもその時はタイミングが合わず、またそのイベント自体もなくなったんですね。その当時からIZAMくんと“今後もしSHAZNAを動かすのであれば20周年のタイミングに、3人の気持ちが一つになって、応援してくれる方がいる、観たいと言ってくれる方がいる、っていう状況が合致したらやろう”という話をしてたんですよ。ラッキーなことに昨年、“来年の20周年にもしよかったら一緒にやりませんか?”というお話をいただいて。IZAM君と“これってもしかしてチャンスだね”って。NIY君にも話して“やろうか”と。そこからですね。去年の夏ごろかな?具体的に話が動き出して、1年後の8月27日に活動再開を発表する運びになりました。

IZAM(Vocal)

──そこでまさかの新メンバー加入、しかも女性3人の発表には驚かされました(笑)。

たとえばバンドだからメンバーが作詞・作曲してないとイヤだとか、PVはアーティストっぽくカッコよくなきゃイヤだとか、そういうものがSHAZNAは根本的になかったバンドなんですよ。楽しいこと、素敵に見えることだったら何でもやりたいっていう。だから「Love is Alive」のPVも、女の子のファンの方が多かったのに外国人の裸同然の女性と絡むA・O・Iくんがいたりとかね(笑)。
まぁ個人的な趣味で。

A・O・I(Guitar)

──そうだったんですね!?(笑)

いえ、監督の指示です。本当に変わった監督で、ラッキーでした。

──(全員爆笑)

知らないうちに僕とNIYくんが男性パートを担当して2人で絡むことになって。
ええ、その節は……。
その節は、じゃないよ!(笑)。何でもありというか、サプライズがあったほうがいいだろうっていうのがあったんですよね。今回SHAZNAを再結成するにあたって、ドラムやコーラスもメンバーとして活動できるほうがいいよねっていう話になって。そこで普通だったら男の子で、当時同じ年代で頑張ってた、今もうバンドを解散してサポートやっているミュージシャンを引き込むことも考えたんですけど、やっぱりちょっと違うかなと。それだったら女性とかいいよねって。仲間内や知り合いでいたので、“あ、このすごい子たちが入ったら面白いね”と言ってあっさり決まったよね。
うん、ダメもとで聞いてみようと。“嫌だ”っていわれる可能性も十分にあると思ったので。
“SHAZNAッスかぁ!?”みたいなね。

──(全員爆笑)

“OKもらいましたけど”って言われて、マジですか!?って。

NIY(Bass)

──また、お綺麗な方たちばかりですね!

そうなんですよ~。ありがとうございます。
キミのことじゃないから!(笑)。

──このお三方を選ばれたのはどういうところだったんですか?

誰と誰を天秤にかけて選んだのではなく、全員ピンポイントなんですよ。ドラムの夏芽は、彼女が昔やってた3ピースのガールズバンドの映像をYouTubeで観て、“この獣みたいなドラムの子いいな!”と思って(笑)。A・O・Iにも観てもらったら“いいよね”って。スタッフさんに“ドラムは彼女がいいと思うんです”って言ったら、たまたまそのスタッフさんが夏芽と知り合いで、“女性ドラマーを入れるんだったら彼女はどうかなと思ってた”と言われて。もうこの子しかいない!と。

──運命のようですね!

レイちゃんは僕が舞台で一緒に共演したりして、やっぱり歌も素晴らしく上手いし、僕の声と絶対ぶつかることがないからいいなって。声に特徴がある同士じゃないとどっちかが埋もれちゃうので。Asukaは8年ぐらい前から知ってて。SHAZNAでサックスってまず誰も思いつかないし、このサプライズは面白いなと思って。A・O・Iのギターソロでも単音同士どう絡むのかも楽しみですね。

──今お話を伺っている限りでは、実際にスタジオで音を出して決められたわけではないっていうことですか?

そうです。もともとSHAZNA自体、そうだもんね。“お前の音、最高だぜ!”って言って組んだバンドじゃないんで(笑)。インスピレーションで繋がるものがあったほうがうちはたぶんいいんだと思います。

Raychell(2nd Vocal)

──新メンバーの皆さんは加入のお話があった時はどう思いましたか?

意外すぎてびっくりしちゃいました。当時テレビで観てたし、妹と2人でCDを買って聴いてたので。“えっ、まさか私がメンバーに!?”というのが最初の印象でしたね。
冗談だと思ってしばらく信じていなかったんですけど、顔合わせで初めて実感しました。“SHAZNAに入るのかぁ……”って。IZAMさんとの付き合いは結構長くて、舞台の演奏をさせていただいたり、バンドをプロデュースしていただいたりしてたんですね。まさかIZAMさんを“バンドメンバー”と呼ぶ日が来るなんて思ってなかったので。今でもまだちょっと信じられない気持ちです。
私ももちろん学生の頃にSHAZNAの楽曲を聴いてましたし、むしろカラオケでもよく歌ってたので。20年前の自分に“メンバーになったよ”って言ってあげたいぐらい本当に嬉しい気持ちでいっぱいですね。

──再結成が決まってからは音源制作や打ち合わせ、撮影などで6人で行動する機会が多いと思うんですけどいかがですか?

僕は自然ですね。もうすでに。違和感は感じてないです。
思ったよりね、全然。
“思ったより”って(全員爆笑)。どう思ってたのか知りたい(笑)。
いや、よそよそしい自分がいるのかなと正直思ってたんですが、そんなこともなくて。
さっきもリズム隊で一緒にゲームやってましたよ。
リズムゲームやってました(笑)。

夏芽(Drum)

──今後、CDリリースもあると思いますが、どんな楽曲になるのか楽しみです。

SHAZNA休止後、僕らも経験値を積んでますし、さらにメンバー3人が入ったことで新しいエッセンスが加わるわけなので。今までにない大人っぽいサウンドになるんじゃないかなと思いますけどね。昔からファンでいてくれた子たちが今30代、40代になって、家で子育てしながらでも落ち着いて聴けるようなものを作りたいなと思ってますね。

──ライヴに関しても、以前にはないパートが入ったことで音楽的にはもちろん、パフォーマンスもまた当時とは違う振り幅を持って取り組めそうですね。

その通りだと思いますね。これまでもライヴではキーボードや、ギターがもう一人入ったり、コーラスが3人入ったり、時にはダンサーが入ったり、9人編成とかでやってたんですけども。その当時のサポートの皆さんもすごくSHAZNAを愛して取り組んでくれてたんですが、“正式メンバー”となると僕らも新メンバーも意識が違うので。これから生まれるSHAZNAの新しい音楽に対しての本気度は変わってくるかなと。まずサックスがいることでこれまでにないバンドのスタイルを提案できると思いますし。

Asuka(Sax)

──いよいよ12月9日に新宿BLAZEで活動再開ライヴとなるSHAZNA 20th Anniversary ~Premium Debutante Party~「LOVERS LOVER」が開催されますね!

なんせこれからスタジオなのでどうなるかわかりませんが(笑)。懐かしさ、その中に新しさ、そしてメンバーみんなでそれを表現する本気のステージを観て感動してもらえたらなと思ってます。
オリジナルを基本にしつつ、自分らしさを入れていけたらいいなと思ってます。壊さない程度に。
SHAZNAってドラマーがいなかったから、ライヴもいろんなドラムの方に演奏してもらったんですね。10名ぐらい。それもキャリアのある方たちばかり。その時も皆さん、“CDに忠実に”って言いながら、それぞれ個性あるドラムを叩かれてたんで。その曲を叩いただけでたぶん夏芽の色って出ると思うのでそこは心配してません。逆に壊すぐらいでいいと思う。
じゃあぶっ壊します!(笑)
もともとサックスはなかったパートなので、全く新しいものになると思うんですけど。A・O・Iさんのギターにどう絡んでいこうか、歌の隙間にどうやって入れていこうかと。今、歌を聴き込んでいるところです。
またいい歌詞なんだよね~、本当に。あ、僕が書いたんだ!

──(全員爆笑)

私は声が楽器なので、IZAMさんの歌に対してはもちろん、SHAZNAの楽曲はポップでありつつもクールだったり、ホットだったり、ファンタジーだったりするので、その曲に合わせて色づけしていきたいなと思ってます。IZAMさんも“自由にやっていいよ”っておっしゃってくださってるので。
むしろ全部歌えば?みたいな(全員爆笑)。僕は後ろで踊ってるんで(笑)。“自分がメインじゃないとイヤだ!”とかは全くないんで。“どうぞ、どうぞ”って(笑)。
獣なドラムの演奏に俺は乗せられたいなと思ってます。(夏芽に向かって)ムチャクチャしてください。
はい!(笑)
リズム隊、野獣だねぇ!(笑)
僕はもう楽しくやりたいし、でもプロとして立つからには、今活動しているバンドとかアーティストが観ても別格の位置のものを魅せなきゃいけないなと思ってます。それはライヴ会場の規模とかじゃなくて、ステージから放されるものですよね。みんなの演奏スキルはわかってるので、プラスアルファで“このバンドってやっぱスゴいよね!”って思うものを魅せられるのがSHAZNAだと思っています。

 

メンバーの「初めて行ったライヴ」を後日アップ!お楽しみに!

 

SHAZNA 20th Anniversary ~Premium Debutante Party~「LOVERS LOVER」

2017年12月9日(土) 新宿BLAZE
※来場者全員に、プチプレゼント付き!

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