及川光博、今春発売予定のアルバムのテーマは“踊れるロック”！過去最高のステージを更新し続けるミッチーのワンマンショーツアー、今年はどうなる！？

──2018年の展望もうかがいたいのですが、次のアルバムのイメージは固まってきましたか？

2017年は大好きなファンクを思う存分やったので、次は“踊れるロック”にしようと思っています。次は気分を変えようかなと。サウンド面でちょっとした変化が欲しいんですよ。現在、曲を書いている最中なんですが、ドラマ『明日の約束』の撮影も大詰めでなかなかまとまった時間があまり取れないので、移動中や空き時間に頭の中でアレンジしたり、言葉を探したりしています。もう少ししたら、アルバムの全貌が見えてくるんじゃないかな。

──レコーディングの時期とリリース時期は？

リリースは現段階では春としか言えないですね。レコーディングは2月中旬までの予定。僕的には、締め切りが延びれば延びるほどうれしいです（笑）。ツアーのスタートに間に合うよう、集中力とど根性でがんばります。

──ツアーも発表になりました。ショーの内容に関しては、アルバムを作りながら、固めていくことになるのでしょうか？

ロックであれファンクであれ、踊れるショーになることは間違いないですね。例年通り、愛し愛される空間をみんなで作り上げたい。

──やはり及川さんのショーはダンスは基本ですよね。

毎年、これ以上激しく踊ることはもう出来ないかもしれないと思って悔いのないように全力を尽くすんですが、2017年のツアーもアドレナリン全開で前年のツアーよりも激しく踊ってしまいました（笑）。

──先々のことも念頭に置いているのですか？

こうやってステージに立っていられるのもいつまでなんだろうって思うこともあったんですが、以前、タワー・オブ・パワーのステージを観て、音楽って年齢じゃないなって、ちょっと考え方が変わったところはありますね。自分の好きな音楽を続けている人たちを目の当たりにして、60、70を超えてもあんなに素晴らしいライブをすることは可能なんだという現実に勇気をもらいました。

──ライブには結構行かれているのですか？

気分転換にもなるし、勉強にもなるので、バンドのメンバーと一緒に観に行ったりしてます。ライブを観たあとで、みんなで感想を言い合いながら、お酒を飲むのも楽しいですし（笑）。タワー・オブ・パワー以外ではザップやグラハム・セントラル・ステーションを観に行ったり。レベッカにも行きました。一昨年の横浜アリーナも行ったんですが、今回は武道館だったし、次にまたいつ観られるかわからないですから。レベッカが一世を風靡したのは僕が高校、大学の頃なんですが、当時よく聴いていたので、懐かしかったです。「MOON」や「ヴァージニティー」ではロッテリアでバイトしていた頃のことを思い出して、ちょっとウルッと来てしまったり（笑）。音楽のそういうところって、いいですよね。かつての思い出がフィードバックして、アンチエイジングにもなる。若き日に影響を受けた音楽って、まさに青春のBGMですから。

──2018年はどんな活動をしようと思っていますか？

消極的な言い方になってしまうけれど、2018年は無理をしたくないんですよ。肉体面、健康面はもちろん、精神面でもそう。人生をもう少し優雅に楽しみたい。僕はチャンスに対して貧欲というか、後悔したくないという気持ちが人一倍強いので、ずっと自分に負荷をかけ続けてきたんです。でも、度が過ぎると、痛みを伴ってしまいますから。もちろんステージでは完全燃焼しますし、おそらく、結局は負荷をかけちゃうんですけどね（笑）。自分を戒めるというか、気を付けたいので、あえて自分に言い聞かせる意味で、無理をしないぞって。筆で“無理をしない”って書いて、居間に貼っとくくらいの気持ちでちょうどいいのかなと思っています。