the peggies、ロックバンドとしてのリアルな魅力が全開のアルバム発売!バンドの強固な決意と高まる結束力で挑む、全国ワンマンツアー!

インタビュー | 2018.01.24 17:00

the peggies

TEXT/森 朋之

2017年5月にシングル「ドリーミージャーニー」でメジャーデビューを果たしたthe peggiesがミニアルバム「super boy!super girl !!」をリリース。夢を追いかけることのキツさと素晴らしさをダイナミックなロックサウンドに乗せた「ネバーランド」、ダンサブルなサウンドのなかで恋の切なさを描いた「恋の呪い」、全国の文房具店で収集した試し書きの言葉のみで歌詞を作った「I御中〜文具屋さんにあった試し書きだけで歌をつくってみました。〜」など、バラエティに富んだ楽曲が揃った本作は、the peggiesの幅広い音楽性とロックバンドとしての魅力を同時に体感できる作品に仕上がっている。2月から3月にかけて全国ワンマンツアー「the peggies super boy ! super girl !! tour 2018 〜SUPERMARKET TRIP !!!〜」を開催。過去最大キャパとなる3月25日のマイナビBLITZ赤坂公演にも大いに期待したい。

──2018年のthe peggiesの最初のアクションは、ミニアルバム「super boy!super girl !!」のリリース。メジャーデビュー後、初のミニアルバムですが、どんなテーマで制作されたんですか?

北澤ゆうほ
ミニアルバムを聴いた人が“この曲を演奏しているthe peggiesを観たい”と思ってくれたらなって。この1枚だけでそうなるのは難しいかもしれないけど、邦楽ロックが好きな人たちに対して“私たちも仲間なんだよ”って伝えるきっかけにしたいと思って作りました。制作しているときも、ライブ会場で手に取りやすい1枚にしたいなと思ってましたね。
石渡マキコ
“邦楽ロックのバンド”というイメージを持たれていないというか、“女子3人だし、ビジュアルで押していきたいのかな?”と思ってる人も多いみたいで。バンドマンの知り合いと話していても、“the peggiesのメンバーって、意外とバンドマンなんだね”って言われたりするので(笑)。
北澤ゆうほ
そうそう(笑)。曲を作るときは“こういうふうに見られたい”みたいな意識はなくて、純粋に作りたい曲を作ってるんですけど、私の声が乗るとポップな仕上がりになることが多くて。それは私たちの武器でもあるんだけど、ロックバンドとして見てもらえない理由でもあるというか。

the peggies

──ライブを観ればすぐにわかるんですけどね。サウンドもパフォーマンスも、完全にロックバンドなので。

大貫みく
そうなんですよね。私たちはまだあまりフェスに出る機会が少ないから、(邦楽ロックファンと)接点が少ないのかもしれないけど、今回のミニアルバムをきっかけにして、ぜひライブに来てほしいなって。
北澤ゆうほ
特に邦楽ロックが好きな中学生、高校生くらいの人たちをまだ掴み切れていない気がして。“聴いてみたけど、好きじゃなかった”だったら納得できるんですけど、そこまでたどり着いてないと思うんですよ。今回は演奏面でも新しいチャレンジが多いんです。
石渡マキコ
かなり難しいことをやってたりしますからね、じつは。『恋の呪い』のイントロのギターも難しいんですけど、もちろん、それも全部ゆうほが弾いてい。
北澤ゆうほ
それもね、疑われるんですよ(笑)。バンドマンの友だちに“今回のレコーディング、超がんばってギター弾いたんだよ”って言うと“え、自分で弾いてるの?”って。
石渡マキコ
(笑)『ハートビート』のギターソロもカッコいいし、ライブ映えする曲が多いと思います。

──「GLORY」「ネバーランド」の骨太なロックサウンドも印象的でした。「恋の呪い」は“踊れるロック”だし、リズム、アレンジの幅も広がってますよね。

大貫みく
がんばりました(笑)。the peggiesでは初めて演奏するようなリズムの曲も多かったから、めっちゃ練習したんですよ。
石渡マキコ
感情のまま勢い重視で演奏してる曲もあるし、クリックに合わせて淡々と表現している曲もあって。そのあたりも聴いてもらえたら嬉しいです。
北澤ゆうほ
どの曲も方向性が違いますからね。それぞれのベクトルのなかで自分たちの個性を乗せられたんじゃないかなって。

the peggies

──歌詞の面でも、邦楽ロックのリスナーを意識してたんですか?

北澤ゆうほ
いや、そこはあまり意識してないですね。歌詞に関しては“こういうイメージで見てほしい”ということも考えてなかったし、“このワードを覚えてほしい”ということもなくて。いま歌いたいことを自由に書いたという意味では、インディーズのときに近い感じかもしれないですね。ただ、『GLORY』の歌詞は聴いてくれる人のことを考えながら書きました。もともとこの曲はメジャーデビュー曲の候補で、“ここからがんばっていくぞ”みたいな意志表示の曲だったんです。いまはそういうモードではないし、聴いた人に“自分の曲だ”と思ってほしくて。だから“僕と君”の関係を描いた歌詞に書き直したんですよ。
大貫みく
演奏は3人でがんばったんですけど、歌詞に関しては、ゆうほらしさがめちゃくちゃ出ていて。そこも聴きどころだと思いますね。たとえば『I御中〜文房具屋さんにあった試し書きだけで歌をつくってみました。〜』は、全国の文房具屋さんから試し書きを集めて歌詞にしたんですけど、ちゃんとゆうほの言葉になっているんです。すげえ!って思いました。
北澤ゆうほ
ありがとう(笑)。
大貫みく
『遠距離恋愛』も好きですね。いまって“リアルを伝えればいい”という歌詞が多い気がするんだけど、この曲はそうじゃなくて、ゆうほにしか書けないラブソングになってると思うんです。一筋縄ではないかないけど、すごくキュートで。

──「恋の呪い」もインパクトがありますね。「え、呪い?」っていう。

北澤ゆうほ
普通に思い付いたタイトルなんですけど、まわりの人から“呪いでいいの?”って言われて(笑)。
石渡マキコ
私たちもそんなに驚いてなかったんですけどね。ゆうほの毒っ気には慣れているので(笑)。
大貫みく
逆に『恋の魔法』だったらビックリしたかもね。“ゆうほ、何かあった?”って(笑)。
北澤ゆうほ
(笑)歌詞についても、自分の色をちゃんと乗せられた手応えはありますね。日記みたいな歌詞ではなくて、作品として昇華させたいんですよ。聴いてる人の考えを導き出すというのかな。“こういうことがありました。わかってくれる?”というだけではなく、“私はこう思う。君はどう?”という感じの歌詞が好きなので。私はぜんぜん特別な人ではなくて、たまたま曲を発表できる立場にいるだけ。“みんなと同じだよ”ということも伝えたいですね。

──音源ではかなり音を重ねていますが、ライブでは当然、3人だけで演奏するんですよね?

北澤ゆうほ
そうですね。ただ“絶対に3人の音だけで演奏しなくちゃいけない”と思ってるわけではないんです。私、twenty one pilotsが大好きなんですけど、ライブを観ると同期の音をかなり出していて。それでもすごくライブ感があるし、めちゃくちゃカッコいいんです。私たちもプログラミングの音を4つ目の音として捉えて、3人の演奏をさらに映えさせることができたらなと思っていて。もちろん必要な音を見極めることも大事だし、ツアーに向けて練習もいっぱいやらないといけないんですけどね。
大貫みく
うん。
北澤ゆうほ
今回のミニアルバムは、バンドとして意志のある演奏をできたと思っていて。それをライブで表現できなかったら、伝わるものも伝わらないから。
大貫みく
コーラスのパートも増えてるので、そこもしっかり練習しないと。曲の幅が広がったことで、演奏的にいろんなことがやれるのも楽しいんですよ。3時間スタジオに入ったら、“すごくいろんなことをやれたな”という気持ちになれるので。
石渡マキコ
充実感があるよね。やらなくちゃいけないことも多いし、たくさん練習しないとわからないこともあるので。
北澤ゆうほ
1月はめっちゃ練習します!

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super boy ! super girl !! tour2018~SUPERMARKET TRIP !!!~

2月21日(水) 香川・高松DIME
2月23日(金) 福岡・DRUM Be-1
2月24日(土) 広島・CAVE-BE
3月04日(日) 北海道・札幌COLONY
3月09日(金) 新潟・CLUB RIVERST
3月10日(土) 宮城・仙台 LIVE HOUSE enn 2nd
3月15日(木) 石川・金沢 vanvan V4
3月17日(土) 愛知・名古屋 CLUB QUATTRO
3月18日(日) 大阪・梅田CLUB QUATTRO
3月25日(日) 東京・マイナビBLITZ赤坂
※未就学児童は保護者同伴に限り入場可(小学生以上チケット必要)

Tickets:
●2月21日(水) 高松~3月15日(木)金沢 7公演 ⇒発売中!
●3月17日(土)名古屋 ~ 3月25日(日)赤坂 3公演 ⇒2月10日(土)一般発売開始!

ディスクガレージ特別受付

お申し込みはこちら
[受付期間]受付中 ~ 2月9日(金) 23:00
[受付公演]3月25日(日) マイナビBLITZ赤坂
※規定枚数になり次第終了

関連リンク

RELEASE

MINI ALBUM「super boy ! super girl !!」
(Epic Records)
1月24日(水) SALE