お待たせしました!DOLL$BOXXが5年ぶりのオリジナルアルバムをリリース、ワンマンライブを開催!Fuki&TOMO-ZOにインタビュー!

インタビュー | 2018.02.02 18:00

DOLL$BOXX

インタビュー/武市尚子

──久しぶりにDOLL$BOXXに逢えて嬉しいです。

FUKI(Vo)
ありがとうございます。2017年の2月にTSUTAYA O-EASTで復活ライヴをして、11月8日にアルバム『high $pec』をリリースしたんですが、アルバムとしては5年ぶりですからね。本当にお待たせしました!という感じです。

──ちょっと雰囲気が変わったような。

FUKI(Vo)
そうなんです。5年前はメンバーカラーもあったりして、Gacharic Spinの要素に近い、少し可愛らしい雰囲気もあったんですが、復活からは少しバンドカラーが変わりまして、クールな感じになりました。衣装も黒を基調としたヴィジュアルに変化したんです。

──なるほど。少し和を感じさせる衣装でもあって。

FUKI(Vo)
海外を意識して、日本のカルチャーを取り入れてみたんです。

──11月8日にリリースしたアルバム『high $pec(ハイスペック)』は、ヨーロッパや北米でもリリースされるという。

FUKI(Vo)
はい。イギリスでは配信した日にデイリーで1位になったんです。5年前の時点でも、海外からのコメントや反響がすごく大きくて、海外だけでもミュージックビデオの再生回数が200万回再生を超えていたんです。それもあって、今回は、より海外を意識したというところはありましたね。
もちろん、海外のファンの方だけではなく、国内のファンの方にも喜んで頂けるように、頑張って作ったアルバムになっています。

──楽曲的な変化も?

TOMO-ZO(Gt)
そうですね。5年という歳月の経過の中で、よりスキルアップしたDOLL$BOXXを届けていきたいという思いもありまして、硬派な感じになったと思います。
個人的には、DOLL$BOXX はGacharic Spinとはまったく違った挑戦が出来るので、すごく刺激をもらっていますし、この復活をきっかけに、もっと多くの人に知ってもらって、海外で応援してくれている方にも会いに行けたらいいなと思っています。
FUKI(Vo)
私自身も、自分のソロやメタルバンドの方では、まったくキャラを作らずにぶつかっているんですけど、DOLL$BOXXでは、自分のクールな部分を魅せることが出来るので、とても刺激的ではありますね。自分を演出する感じというか。そんな感じで向き合ってます。
私から見てもGacharic Spin のメンバーも、DOLL$BOXXというバンドでは、普段やっているようなパフォーマンスを完全に封印して、演奏に集中しているので、いつもはそこまで前面に押し出していない実力を、思う存分発揮できてる気がします。『high $pec』は、まさに、そんな演奏重視な1枚になってると思います。

──『high $pec』に向き合う想いみたいなのは、やはり特別なものだった?

TOMO-ZO(Gt)
そうですね。2016年の9月に、Gacharic Spinのライヴに、Fukiが、Fuki Communeとして参加してくれたんですけど、そこで久しぶりにセッションをしてGacharic SpinのサウンドにFukiの声が乗ったときに、すごくピタッと嵌まるものを感じたんです。ビビッとくるものがあったというか。
FUKI(Vo)
うん。久しぶりにすごい手応えをお互いに感じたよね。
TOMO-ZO(Gt)
そう。ここまでしっくりくる感覚って、そうそうないから、一緒に音源を作って残そう!っていうところから、『high $pec』はスタートしたんです。
FUKI(Vo)
5年間一度も会っていなかったわけではないんですけど、Gacharic Spinがとにかくツアーで忙しかったりするので、なかなか一緒に合す機会がなくて。でも、私が2016年にソロデビューをしたときに、Gacharic Spinと同じレコード会社からデビューすることになって、そこでレーベルメイトになったことで、より距離感が近くなったって感じだったんです。それもとても大きなきっかけでしたね。やはり私自身、一緒にやってみて、すごくしっくりくるものがあって。

──詰め込まれたサウンド感が、寸分の狂いなくヘヴィに攻め立てられる演奏と、伸びやかて力強い歌声は圧巻だからね。

TOMO-ZO(Gt)
ドラムのはなは、ドラム以外にもすべての楽器が出来るんですけど、そのはなが、楽曲のアレンジをやってくれているので、しっかりと音の交通整理が出来ていると思いますね。
FUKI(Vo)
『high $pec』には、すべてのパートの教則映像が特典映像として付いているので、是非、カヴァーしてみてもらいたいなと思いますね。
TOMO-ZO(Gt)
1曲通して自分だけっていう教則映像は、いままでなかったので、自分達的にもすごく嬉しかったですし、みなさんにもきっと喜んでもらえたんじゃないかなと思いますね。

──『high $pec』の音源制作はどのような流れで?

TOMO-ZO(Gt)
いままでの曲作りは、作った中から「これはGacharic Spin用」、「こっちはDOLL$BOXX用」、って分けていたんですけど、今回は、曲作りの段階から、【Fukiの声に合わせた曲を作ろう!】ということを第一に考えて、初めからDOLL$BOXXの曲を作る目的で作っていきました。

──なるほど。中でもドラマティックな「Dragonet」は、Gacharic Spinにはない熱を感じる1曲ですしね。

FUKI(Vo)
そうなんです。特に歌モノの楽曲は、歌詞の持つ力がとても大きくて。歌詞で曲の世界観が決まってしまうところもあるので、歌詞に関してもすごく気をつけて向き合いました。私は、誰よりも最初に曲を聴くリスナーでもあるので、曲を聴いたときの第一印象をとても大切にしました。不思議なことに、曲を作る人って、音やサウンドや、いろんなところにこだわって構築していくから、作っていく段階で、曲の第一印象っていうものが失われていくんですよ。そういう意味では、最初にその曲を聴く私が、1番第一印象をはっきりと受けることが出来るんです。
今回の「Dragonet」や「HERO」は、ちょっとファンタジー的な要素を入れた曲なので、とてもニュアンスや感情を大事にしましたね。なんて悲しいメロディなんだろうって思った曲には、悲しくて切ない歌詞を乗せていったんです。
TOMO-ZO(Gt)
たしかに、Gacharic Spinではそういう歌詞の乗せ方はしないですからね。
FUKI(Vo)
そういう違いが、DOLL$BOXXらしさに繋がっていってると思います。
TOMO-ZO(Gt)
「世界はきっと愛を知ってるんだ」は、曲を作った私達としては、そこまで明るい曲を作ったという印象ではなかったんですけど、歌詞が乗ったらすごく明るくなって、“あ、こんな感じになるんだ!”って驚いたんです。すごく新鮮で。
FUKI(Vo)
そうなんですよね。みんなにそう言われて、私も第一印象の大切さというのを改めて知った気がしたんです。とくに「世界はきっと愛を知ってるんだ」は、このアルバムの5曲の中で、1番明るくて、パーッと青空が広がるような曲だなって思ったんです。でも、メンバーにその第一印象を伝えたら、全員に“そんなつもりはなかった”って言われて、すごく驚いたんです。明るい曲という意識なく作っていたみたいで。そのギャップがとても意外でしたね。
TOMO-ZO(Gt)
ミュージックビデオも楽曲に合せて、真っ白で撮影したんですけど、本当に曲を作っている段階では、まったく想像していなかった景色だったので、とても新鮮でした。
FUKI(Vo)
青空の下で白い衣装で撮ったんですけど、私は第一印象そのままの景色でしたからね。そういう意味では、私は、一歩引いた客観的な目線で楽曲を見ることが出来るのかなと。リスナーに近い立場で楽曲に接することが出来ているんだなって思ったんです。だからこそ、伝わる歌詞が書けるのかもしれないなと思ったんです。
TOMO-ZO(Gt)
素敵な化学変化だと思いますね。

──そうだね。私も「世界はきっと愛を知ってるんだ」は、スピード感のあるロックでありながらも、ピアノの音がフックになった、とても伸びやかで明るい楽曲だなと思ったから。

FUKI(Vo)
そうなんですよね。明るいけど、ポップ過ぎないというか。はなのツーバスはすごいことになっているので。

──はなちゃんのツーバスは全開だね。「HERO」もメロウなところでも、全力のツーバスで。「Dragonet」もすごく繊細なんだけど、奥の方でスラップがこれでもかっていうアタック感で攻めていて。

TOMO-ZO(Gt)
そうなんです。やることやってるっていう感じですよね。今回のアルバムは、前回のアルバムよりも、激しくしようという意識はありましたね。とにかく音を詰め込もうという狙いはあって。

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ワンマンライブ決定!

4月15日(日) TOKYO DOME CITY HALL
TICEKT:2月4日(日) SALE
※同日同会場19:00開演でGacharic Spinのワンマンライブあり!

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※詳細は受付ページにてご確認ください。

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RELEASE

MINI ALBUM「high $pec」
(Victor)
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