映画「猫は抱くもの」出演&音楽で注目のコムアイに緊急インタビュー

インタビュー | 2018.06.20 18:00

2018年6月23日に公開の映画『猫は抱くもの』で、初の映画出演でありながら飼い主を慕う猫のキイロの役を見事に演じきり、劇伴でも想像力豊かな世界作りに貢献したコムアイ(水曜日のカンパネラ)さん。その製作秘話や間近に迫る河口湖ステラシアターでのライブイメージを伺いました。
──オファーを受けてどう思いましたか?
監督が書いた手紙を読んで、自分のことをわかってくれていると思って、台本も読まずに決めました。手紙に「猫の柔軟なところを表現してほしい」って書いてあったんですけど、私も柔軟な生き方をする方だと思っているので、生き方が猫っぽい、キイロの役っぽいのかなって思いましたね。
──撮影場所によって演技の質や声の質も変わってくると思うのですが?
それは現場でも話題になっていましたね。「舞台では舞台っぽくやった方が良いかなあ…どう?」って、監督もみんなに意見を聞いていましたね。人によって答えはバラバラだと思うんですけど、私は普通に演じて、近くにマイクをつけてもらいました。
──ストーリーを読んでどんな印象を受けましたか?
脚本を読んだ時点ではわからなかったかな。みんなも言っていたけど、編集が終わった時点で「こうなったんだ!」ってわかる感じ(笑)。
観た後も存在の謎が残るのですが、監督はそれで良いと思っているんだと思います。現実で起きたかどうかよりも感情がどう動いたかの方が重要だと思う。
──今回は劇伴にも挑戦されています。“リアルとファンタジーを時空を超えて行き来する感覚”を音楽でどのように表現しようと思いましたか?
全体の(感覚的な)“リズム”で音楽を考えていきました。(実際に作ってみて)音で寄り添いすぎないように調整するのが面白かったし、それを複雑にやるのが映画音楽なのだなあって思いました。まあ、歌つくるの以外のこと、効果音や全体の劇伴は、zAkとケンモチさんにほぼやっていただいて私はスタジオで遊んでただけなんですけど。
──劇伴を受けることになった経緯は?
出演が先に決まっていて、劇伴はあとで監督が言ってくれたんです。実は「映画に歌を書きたいな」って一年くらい前からずっと思っていたので「この人、わかってるな!」って(笑)。映画の音楽は物語がベースにあって、必要なピースがわかるから、すごく描きやすいと思いました。合わない音を(わざと)合わせてみたときもすごく面白かったです。
──劇中歌「キイロの歌」はすぐにできましたか?
結構難しかったです。普段楽曲を制作する時は、どんなものが出来上がるのかが先にビジュアルで見えるんですけど、そこまでなかなか到達しなかったですね。この曲のイメージは、それぞれの個人的なドラマからだんだん引いてきて宇宙に繋がっていく感じです。

──お気に入りのシーンは?
ゴッホが「一杯の水を飲むのも…」っていうセリフがあるんですけど、その部分は監督が峯田さんのライブを見てから一部書き足したところなんですよ。MCで言っていることらしいんですけど、峯田さんはあんまり覚えてないっぽい(笑)。そこは喋っている人の深いところが出ている感じがして、耳がそばだちましたね。
──冒険心に溢れている犬童監督からはどんな刺激を受けましたか?
犬童監督と前橋のカラオケで打ち合わせをしたのですが「ここ数十年で映画が変わっていなくて、これから映画は自分でフレームを決めるようになっていくんじゃないか」って話をしてくれたのが面白かったですね。YouTubeにあるような、360度のカメラで撮った映像が近いと思うのですが、それを映画で使うにはまだ課題がある。でも歴史を辿ると、新しいものができる時はいつも誰かのアイデアがあって、それを叶えるために(努力をして)生まれるんだって。私もそれに立ち会いたい!って思いました。
──水曜日のカンパネラのライブや作品も常に冒険心に溢れていますね。間近では6月30日と7月1日の河口湖ステラシアターのライブも迫っています。
感覚的なことを時間軸で考えて、観客の目の前の景色を変えることを考えています。舞台美術も固定せずライブ中に全部変えたいんですよ。あとは風船に空気を入れて大きくしたり、布を広げて大きくしたり、縮めてみたり。固定していると思ったものが動き出したりするのも好きですね。
一人でラスベガスのシルク・ド・ソレイユを観に行ったとき、どん帳が吸い込まれるように引っ張られていくのが強烈で、それからも刺激を受けました。
──湖の水はどのような演出をするのですか?
水面の反射です。ライトを使った水面の反射に音の振動が伝わる。前からVJが音と合ってないのが気になっていたんです。「そうか!水を使えばいいんだ!そうしたらインタラクティブになるぞ!」って(笑)。
──活動の幅がどんどん広がっていくコムアイさん。これかからも楽しみにしています。

映画「猫は抱くもの」
2018年6月23日(土)公開

監督:犬童一心
原作:大山淳子「猫は抱くもの」(キノブックス刊)
脚本:高田亮
音楽:水曜日のカンパネラ
出演:沢尻エリカ/吉沢亮 峯田和伸 コムアイ(水曜日のカンパネラ)/岩松了
藤村忠寿 内田健司 久場雄太 今井久美子 小林涼子 林田岬優 木下愛華 蒔田彩珠/伊藤ゆみ 佐藤乃莉 末永百合恵/柿澤勇人
企画製作・配給:キノフィルムズ
制作プロダクション:ADKアーツ
オフィシャルサイトはこちら

公演情報

ディスクガレージ公演

水曜日のカンパネラ・円形劇場公演
Wednesday Campanella Live Show at Amphitheatre

2018年6月30日(土)7月1日(日) 河口湖ステラシアター

チケット一般発売:2018年4月28日(土)

※雨天決行、荒天中止。雨天時は可動屋根を設置し開催。傘の利用はご遠慮願います。
※ステラシアターは野外音楽堂のため、気温等著しく 変化する場合がございますので、予め厚手の衣類を ご用意ください。

RELEASE

「ガラパゴス」

NEW EP

「ガラパゴス」

2018年6月27日(水)SALE
(ワーナーミュージック・ジャパン)
※CD盤、アナログ盤を同時リリース

⭐︎先行配信楽曲「見ざる聞かざる言わざる」のMusic VideoがKOM_IのInstagramのストーリーズで少しずつ公開中!

KOM_I インスタグラム:https://www.instagram.com/kom_i_jp/
  • 田中サユカ

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