シシド・カフカ、ニューアルバム『DOUBLE TONE』リリース!2ヶ月のアルゼンチン音楽留学を経て臨むレコ発ライブ

インタビュー | 2018.07.05 18:00

今回のオリジナル盤は全部、<トランカスタイル>で書いてます

──スピード感を意識しつつ、どんな思いを込めましたか?

今回、<オリジナル盤><トランカスタイル>っていうテーマがあって。<トランキーロ>はスペイン語で<落ち着いている>っていう意味なんですね。ブエノスで、『最近どう?』って言うと、『トランカスタイルかな?』=『落ちついてるよ』『ちょうどいい感じだよ』って答えるのが流行ってるっていうのを聞いたときに、『私に足りないのはトランカスタイルだ』って気づいて。ちょっと前、2017年の頭から6月くらいまで、精神状態があんまりよくなくて。思考の変換というか、革命のようなものを求めてて。考え方1つでもっと楽になる、もっと楽しくなるってわかっていてもできないなっていうモヤモヤがずっと続いていたんですね。そんな中で、いろんな人と話したり、いろんな本を読んだりして、ちょっとずつ思考の変換ができるようになってたときに、『トランカスタイル』と出会って、これだ!と思って。これを私の人生のテーマに掲げていこうって思ったときに、ちょうど作詞の作業が始まったので、今回の<オリジナル盤>は全部、トランカスタイルで書いてます。軽く捉えて、深く掘る、みたいな感じかな。

──新しい世界へと向かってますよね。

出てくる言葉が、先に先に進みたがってますよね(笑)。私自身、歌詞を書いた後で、本当に先に進みたいんだなっていうことにまた気づくっていうところもありましたね。

──「blue n’red」(=ブルー・アンド・レッド)というタイトルにはどんな意味がありますか?

曲を聞いたときにロンドンの地下鉄が思い浮かんだんですよね。地下鉄の中でブルーやレッドの光が走ってる。乗りたい流れもあるけど、躊躇してしまう自分もいたり、乗りたくない流れに流されていたりする自分もいる。そういう流れを勢いに見立ててますね。

──では、トランカスタイルで書かれた作詞曲について聞かせてください。「全力のアイラブユー」は、全身全霊で“最愛”だけかざしてぶつかってこいと歌ってます。

この歌詞を読んだプロデューサーには、<うん、重いな>って言われたんですけど(笑)、根本はそういうことなんだと思っていて。<全力のアイラブユー>とは言ってるけど、ラブストーリーではなくて。いろんな人を巻き込んで、物事を前に進めて行く上で、周りの人が向けてくれる姿勢だとか、自分自身が向けなきゃいけない姿勢だとかがあって。それこそ、時間が叶わないけど向けてくれる姿勢もある。いろんな人とのつながりとかって、結局は、誠意の連続だと思うんですよね。叶わなくても、そういう姿勢が見えれば、人の気持ちはまっすぐにいられるなと思ったんです。仕事にしても、家族や友人関係についてもそう。結局、基本は“愛”であり、“誠意”だよなって。時間や体力、体調的な問題とか、そのほかにやらなければいけないこととか。いろんなことが重なって、いろいろ考えちゃうだけで、根本はここにしかない。全力を重ねあった上で出来上がったものが素晴らしいんじゃないかって思っております。

──「空席のとなり」は失恋をテーマにしたロックバラードですが、逆に全く動いてない。

思い出の情景や思考は動いてるんですけど、体が動いてないっていう静の状態ですね。あまり書いたことがなかったので。そういう歌詞が書けたらいいなっていうのと、思いってそう簡単に捨てられるものじゃないじゃないですか。そういった意味で、未練タラタラを描くのもありかなって。その先に何かきっかけがあって、解き放たれて行くっていうものがあると思う。今までだったら、<忘れてやる!>とか、<次へ次へ>っていう曲だったんですけど、思いっきり未練に浸ってる曲を書けたという意味での成長もあるんじゃないかなって思います。

──ドラムのプレイと歌の感情が違う曲なので、ライブで聴くのが楽しみです。「特選」は昨年末のワンマンライブでも披露した曲ですね。

これが、<トランカスタイル>を掲げて、一番最初に書いた歌詞ですね。ある意味、強制的にトランカスタイルに精神を持っていった時期でもあったので、決意表明の曲になったなって思います。もやもやするのって、結局は、振り返ってるからなんですよね。振り返るのは決して悪いことではないと思うんですけど、私にとっては、振り返って、選択を後悔してることがよくなかった。その選択を正解にするのは今後だなっていう、単純なことを改めて自分に刻み込むように書いた歌詞ですかね。

この多面性がシシド・カフカっていうのをやっと受け入れられるようになった

──一度きりの人生での選択がテーマになってますよね。2ヶ月間の留学は特別な選択でした?

特選だったと思います。今、この時期に行ってすごくよかったと思う、いい選択でした。今回、ブエノスだけじゃなく、ヨーロッパも回ってきて。先生のワークショップとライブの旅に同行して、各国のワークショップに参加して、音を合わせて来たんですね。オランダ、ベルギー、フランス、ドイツ。ある意味で休暇もいただいたようなのんびりした旅でもあったんですけど、いまにしかできなかったかもしれないですね。

──世界中を飛び回って、吸収してきたんですね。アルバムも歌謡ソウルからロックンロール、スカ、エレクトロ、ヒップホップと本当に幅広い内容になってます。

肉厚ですよね(笑)。特に、<セッション盤>が肉厚だけど、<オリジナル盤>も負けてないかなと思ってます。セッション盤はみなさんが持ってるイメージをぶつけてもらって、アウトプットして、オリジナルは自分の中からアウトプットしたので、『ダブルトーン』と名付けたように二面性を楽しんでもらえるんじゃないかなって思ってますし、この多面性がシシド・カフカなのかなっていうのをやっと受け入れられるようになってきましたかね(笑)

──(笑)“やっと”ですか?

うん。やっぱり、以前は、ロックだ!っていうところを強く意識してて。今でもそうあればいいと思ってますけど、やれることとできること、似合うことは違いますから。そういった意味で、多面性というのを楽しみながら表現していけたらいいのかなって思いましたね。あっちゃこっちゃやってる中で、いろんなニュアンスを引っ張ってきて、自分を成長させていくっていうやり方が、似合ってるというか、自分にとって、道を切り拓いていくことなのかもしれないなっていう風に思い始めてます。

リフレッシュもしたシシド・カフカをぜひ目撃しに遊びに来てください

──そして、リリース記念ライブが開催されます。どんなライブになりそうですか?

今、ひとりで練習している限りでは、何となくドラムを叩く感覚が変わってきている感じがしているので、そう行ったところも楽しんでもらいつつ、(横山)剣さんと一緒に歌うのも初めてですし、今後はもうないかもしれないので、貴重な機会をぜひ見にきていただけたらと思ってます。あとは、まぁ、まだ、リハーサルもやってないので、自分のアウトプットがどう出るかわからないのが楽しみでもあって。留学だったり、トランカスタイルになったことによって、何かが生まれるかもしれないし。留学っていうインプットもしてきつつ、リフレッシュもしたシシド・カフカがこのライブで何を出せるのか。ぜひ目撃しに遊びに来ていただきたいと思います。

シシド・カフカ、撮り下ろしメッセージ動画到着!

PRESENT

直筆サイン色紙を3名様に!

※転載禁止

受付は終了しました

公演情報

DISK GARAGE公演

シシド・カフカ『DOUBLE TONE』リリース記念
-リメンバー・ライブ-

2018年7月20日(金)マイナビBLITZ赤坂
〈スペシャルゲスト〉横山剣 from CRAZY KEN BAND
チケット一般発売日:6月9日(土)

rockin’on presents
ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2018

2018年8月4日(土) 国営ひたち海浜公園

RELEASE

「DOUBLE TONE(ダブルトーン)」

NEW ALBUM

「DOUBLE TONE(ダブルトーン)」

(avex trax)
●7月25日(水) release!
個性溢れるアーティストたちをフィーチャリングしたセッション・ミニアルバムと書き下ろしオリジナル・ミニアルバムの豪華2枚組!
※2CD+DVD(初回デジパック仕様)

※2CD Only

※【数量限定盤】AL+ SHISHIDO KAVKA × YOHJI YAMAMOTO + NOIR スペシャルコラボシャツ(BOX仕様)
  • 永堀アツオ

    取材・文

    永堀アツオ

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