FINLANDS、ニューアルバム『BI』リリースツアー開催!塩入冬湖(Vo/Gt)がライブを通して届けたい世界観を探る!

インタビュー | 2018.08.13 15:00

塩入冬湖(Vo/Gt)とコシミズカヨ(Ba/Cho)による女子2人組バンド、FINLANDS。2013年に受けたオーディションの入賞をきっかけに注目を集め、2015年2月に初の全国流通盤をリリース。アッパーなロックナンバーからバラードまで演奏する楽曲の振れ幅と、個性的なハスキーボイスを持つボーカルが魅力の実力派グランジ/ギターロックバンドだ。今回は7月11日に最新作『BI』をリリースしたばかりの塩入をキャッチ。彼女がバンドというものに衝撃を受けた背景や、ライブに対する価値観、真夏の野外のステージでもコートを脱がずにライブをする理由など、彼女の美学を探っていった。

バンドは「なにもないところからなにかを作り出すこと」ありきで、ステージにいる人が一斉に音を出してひとつのものが成り立っている

──中学時代から音楽にのめり込んでいった塩入さんは、地元の神奈川県箱根町から高速バスで下北沢のライブハウスを通うようになり、高校のエスカレーター入学をやめて軽音楽部のある高校を受験なさったそうですが、バンドのなにが塩入さんをそこまで突き動かしたのでしょう?
「自分のなかからなにかを作り出せること」に魅力を感じたんだと思います。小さい頃から通っていた造形教室が、材料だけ与えられて自分の好きなものを造形していくという内容だったんですけど、それがすごく好きだったんです。中学生のときに初めてバンドのライブに連れていってもらって衝撃を受けて。「なにもないところからなにかを作り出すこと」ありきで、ステージにいる人が一斉に音を出してひとつのものが成り立っている――それが当時のわたしには魅力的だったんだと思います。中学校は音楽の話ができる友達もほとんどいなくて。でもどうしてもバンドがやりたくて、軽音楽部のある高校を受験しました。
──ベースのコシミズカヨさんとはその軽音楽部で知り合ったと。
はい。カヨはわたしがいちばん最初に組んだコピーバンドからずっと一緒です。女子部員がわたしとカヨだけになってしまったので、カヨと一緒にやるしかなくて(笑)。でもそれからは一緒にバンドをやることがお互い当たり前だったし、それありきでバンドのことを考えていたんです。コピーバンドが解散したときも、前身バンドからドラマーが抜けたときも、カヨと別々でバンドをやる選択肢がなかった。自然なかたちで一緒に音楽をやっているなと思います。
──前身バンドでのドラマーの脱退があっても、このふたりで音楽を続けているのにはそういう理由もあるんですね。
前身バンドでドラマーが抜けたタイミングでは、まだまだわたしのやりたいギターロックがたくさんあって。そのためにFINLANDSを組んだんだと思います。だからFINLANDSを始めるにあたって新しいスタートを切りたいわけではなく、前のバンドの延長線上というか。だからカヨとも一緒にバンドをやっているんだと思います。
──塩入さんはデモを作る際、ベースだけお入れにならないそうですが。
カヨはわたしが想像もしてないベースラインをつけてくるんです。明るい曲のつもりで作った曲に、ものすごい暗いラインをつけてきたりする(笑)。でもそれがすごくかっこいいし面白い。だから彼女のフレーズは尊重しています。カヨもわたしの提案する「こうしたい、ああしたい」も、「わかった。そうしよう。冬湖がそう思っているならそういうふうにしたほうがいいと思う」とまっすぐ言ってくれるんです。わたしのことをずっと信頼してくれているし、わたしのことをここまで信頼してくれている人がいるんだから、間違えないようにがんばらないといけないなと思いますね。

ライブの帰り道に「あのライブの30分間だけは現実ではないみたいだった」と思うものが、わたしにとってのいいライブ

──FINLANDSと言えば、真夏の野外でも激狭のライブハウスでも、ライブで厚着をすることが定番で。
オーディションでインパクトを残すために出来る限りの厚着をしたのが始まりで。フィンランドも寒い国だしちょうどいいかなと思ったし、思いついたときは「発明だ!」と思いました(笑)。その頃のわたしは、現実味のあることが嫌だったんです。ものすごい厚着をしている人がものすごく暑いところで演奏しているのって、非現実的なところがあるじゃないですか?
──確かにそうですね。
それをステージングのひとつとしてやるのは面白いなと思ったんです。厚着をして冷凍庫のなかで演奏しているくるりの「ロックンロール」のMVが、わたしはすごくロマンチックに見えて、すごく好きだったんです。そこからインスパイアされて……あんな暑いなかで厚着をしちゃって、いろんなところで「コートでライブをやるバンドだ」と注目されてしまって引くに引けず……それから3、4年やってますね(笑)。
──(笑)。サポートメンバーも厚着をしなければならないという。
これまでのサポートメンバーに文句を言われたことがないんですよ。新しくサポートしてもらう人にも「ライブで厚着してもらわないといけなくて……」と説明したことはなくて、まず「服のサイズなに?」「どんなコートがいいか考えておいて」っていうところから始めてます(笑)。コートがユニフォームなので、ライブの衣装に悩む必要もなくなって、すごくいいですね(笑)。
──コートを選ぶ基準というと?
現実離れしていて普段着感がないものを選ぶようにしているんですけど……いろんなコートを試した結果、お値段が高いコートは薄いのにめちゃくちゃあたたかい。でも安いコートはあたたかくないのに着ぶくれするので、安くてかっこいい形のコートを着まわしています(笑)。でもうちのサポートギタリストは毛皮のコートを着てライブしてるんですよ。暑いだろうな……。
──(笑)。塩入さんにとって「非現実」というのは美意識のひとつなんでしょうね。
そうだと思います。やっぱり自分がライブで衝撃を受けてバンドを始めているので、観ている側の気持ちというのが根本にあって。高校生の時に行ったライブハウスで、内輪だけで楽しんでいるところを見たときに、「この人たちはなんでライブをしているんだろう? ライブは観てくれている人に向けてやるものじゃないの?」と思ったんですよね。お客さんがライブの帰り道に「あのライブの30分間だけは現実ではないみたいだった」と思うものが、わたしにとってのいいライブなんです。だからわたしもそういうライブがしたいですね。お客さんの視点を持たないと、ただの馴れ合いになってしまう。それは絶対にいやだから。
──それはお客さんにしっかり届けたい、向き合いたいということ?
そんなにきれいなものではないかもしれない。自分のステージをきちんと完成させたい。お客さんはきちんとチケットを買ってライブを観てくれているので、わたしはお客さんが違和感を覚えないままステージを終わらせたいという気持ちがすごく強いんです。お客さんとわたしたち、どちらの立場が上というわけではないけど、その境界線はしっかりつけたい。それがないのは気持ち悪いと感じるんです。自分がお客さんの立場で「いやだな」と思ったことはステージ上でしたくないですね。

公演情報

ディスクガレージ公演

"BI" TOUR

2018年9月2日(日) 静岡UMBER
 ゲストアクト:yEAN / 東京パピーズ
2018年9月7日(金) 京都 GROWLY
 ゲストアクト:HoSoVoSo、and more
2018年9月15日(土) 札幌 COLONY ※ワンマン
2018年9月22日(土) 大阪 Shangri-la ※ワンマン
2018年9月24日(月・振休)F.A.D YOKOHAMA
 ゲストアクト:yonige
2018年9月29日(土)福島 clubSONICiwaki
 ゲストアクト:ズーカラデル、and more
2018年9月30日(日)仙台 enn3rd ※SOLD OUT
 ゲストアクト:ズーカラデル、and more
2018年10月4日(木)千葉LOOK
 ゲストアクト:東京カランコロン / yEAN
2018年10月11日(木) 名古屋 CLUB ROCK’N’ROLL ※ワンマン
2018年10月13日(土) 福岡 graf ※ワンマン
2018年10月16日(火) 渋谷CLUB QUATTRO [TOUR FINAL] ※ワンマン

チケット一般発売日:2018年7月7日(土)

ディスクガレージ受付

受付期間:2018年7月7日(土)10:00 ~ 2018年8月20日(月)23:59

申込みはこちら

「MUSIC MONSTERS -2018 summer-」にFINLANDS出演!

2018年8月25日(土) 渋谷 O-WEST・O-nest・duo MUSIC EXCHANGE
出演:Amelie / 新しい学校のリーダーズ / あゆみくりかまき / いつまでもそのテンポで / All Found Bright Lights / OKOJO / GIRLFRIENDS / GOOD ON THE REEL / CRAZY VODKA TONIC / Cloque. / The Cheserasera / THURSDAY’S YOUTH / 超能力戦士ドリアン / Half time Old / バンドハラスメント / FIVE NEW OLD / FINLANDS / FABLED NUMBER / Bentham / ラブリーサマーちゃん / リアクション ザ ブッタ / THE LITTLE BLACK

チケット一般発売日:2018年7月1日(日)

*最初から最後まで楽しんだら500円キャッシュバック!
*O-WEST窓口・SHIBUYA TSUTAYA 2Fレジ・コンビニ(ローソン、ミニストップ、セブン-イレブン、サークルK・サンクス)でも直接購入可能

RELEASE

「BI」

2nd Full Album

「BI」

(サンバフリー)
※CD+DVD(ワンマンライブ収録DVD付)
2018年7月11日(水)Release!
  • 沖 さやこ

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    沖 さやこ

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