ハナレフジ(ハナレグミ&フジファブリック)1stツアー開催!彼らが鳴らしたい音、「持ちあわせているもの」とは?

インタビュー | 2018.08.31 19:00

──じゃあユニットっていうよりも、新しいバンドを結成したって言っていいんですかね?
永積そうだね。
山内さっきの話じゃないですけど、この4人もやっぱり言葉にしづらいというか。永積くんがヴォーカリストでもあり、シンガーソングライターでもあり、ギタリストでもあるように、ハナレフジも肩書ではないというか。もうバンドではあるんですけど、自分たちでもその肩書のなさにワクワクしてるところがあるんですよね。
永積うん、そうだね。それを僕なんかも楽しみにしてるところはある。今までお互いやってきて、作ってきたものがあって。そこもありつつだけど、それを使ってもっと自由にユナイトすることをすごく楽しみにしてるかな。
山内自分たちでもどんな形のバンドになるのかっていうのがまだよくわかってないんですよ。だから本当にこのツアーで何か見えるのかなっていう。
永積うん。だし、またその先に持ち帰るものが絶対あるような気がして。
山内そうなんですよね。基本、もう持ちあわせてはいるんですけどね(笑)。
永積そうそう、持ちあわせているんだよ(笑)。だからこなれた新人みたいな(笑)。
──(笑)「僕らはすでに持ちあわせている」っていうサブタイトルがついてますが、これはどんなところからついたんでしょう?
永積月に1回くらい4人で会ってて、セッションしたりいろいろ話したりしてて。で、その時にダイちゃんが『そろそろツアータイトルを……』って、スタッフ側の気持ちを汲んで言って(笑)。
山内ダイちゃんが言わないと誰も言わないっていう(笑)。
永積それで、『タイトルないのもいいけどねー。どうしようねー』って言ってたら、そこはやっぱり総くんが、最初ピカソって言ったんだっけ?
山内そうそう。ピカソの絵が飾ってあったから。

山内総一郎

永積うちのアトリエに来てくれてて、ピカソのポスターが飾ってあって。で、そのあとに宝船って出てきたんだよね(笑)。最初きょとんとしたんだけどね(笑)。
山内いや、最初はとくにタイトルつけなくてもいいんじゃないかって話だったんですけど、ハナレフジの語呂合わせみたいなのをずっと考えてて。で、タカラブネって……だから何も理由はないんです(笑)。
金澤宝船の話になって、船だから冒険だけど、宝はもう入ってるんだよねっていう流れになって。あ、もう持ってるんだ!みたいな(笑)。
永積そうそうそう!(笑)。
山内宝探しじゃない(笑)。
永積そこらへんがぶわーッとね、心の中で膨れ上がって。あ、これすごいタイトルだなって思って。色もいいじゃん?宝船をパッと想像した時に、すごいカラフルじゃない?それは音ともつながるような気がして。フジチームはいろんな音楽のアレンジや多彩な音色がミクスチャーされてたりするから。だから、そういうお互いの経験っていうものがもうすでに船の上に乗っかってるんだっていう。トレジャーハンティングじゃない、どこかに探しに行くわけじゃないっていうね。
山内積んで、運んでいくの?(笑)。何してるんだろう、宝船って。あれ目的なんなんだろう?
金澤届けるんじゃないの?
永積あ、届けてんだ、あれ!
金澤うん。どっかしらにね(笑)。
永積その感じいいよね。浮いてるな~!みたいな。浮いてニコニコしてるみたいな(笑)。
山内ハッピーよね(笑)。
永積そういう、まず、色があるっていうのがいいなと思って。宝船すごいなって。〈田子の浦にうち出でて見れば白妙の 富士の高嶺に雪は降りつつ〉っていう歌がありますけど、宝船だったのかもしれません(笑)。

永積 崇

──百人一首!富士山が見えるとことまで出ていくっていうわけですね。先ほどの話にあった月1のセッションっていうのはいつくらいから始めたんですか?
永積今年の5月くらいかな。なんとなく集まってみようって。
山内けっこう面白いよね。
永積楽器弾いて、ああでもないこうでもない言ったり、ご結婚おめでとうございますって言ったりね(笑)。
金澤そうそう(笑)。
山内みんなでコンビニ行ったりとか(笑)。
永積高校生みたいな感じで。でも、そういう時間がなんかいいよね。なかなか贅沢な時間だなって。
山内何かにつなげようってことなんですけど、わけもなく集まって。それが音楽始めた時の感じに似てるというか。なかなかできなくなっちゃいますからね。先ばっかり考えちゃって。だからすごい楽しかった。またいいんですよ、アトリエが。居心地いいんすよ。

僕は自分の曲とか思いっきり変えてもらいたい(永積)
あれ歌おう!みたいな。そういう自然発生的なもの、僕は好みですね(山内)

──セッションを経て、どんなツアーになりそうですか。「フジフレンドパーク」では、くるりの「男の子と女の子」のカバーもやってましたが。
山内あれは永積くんが歌いだしたんですよ、急に。
永積ああ、1人で弾き語りしたのかな。
山内それで俺が入ったとかじゃない?
永積ああ、そうだそうだ。
山内そういう自然発生的なもの、僕は好みですね。あれ歌おう!みたいな。もちろん決まってるセットリストやるのもいい世界観を構築できるんですけど、浮かんじゃったらもう歌うしかないみたいな。
永積うんうん、そういうのやりたいね。予期せぬことを。
山内加藤さんがあんなことやこんなことをやるかもしれないしね。
永積加藤さんがハンドマイクかもしれないよね(笑)。
加藤もしかしたらね(笑)。何が起きるかな~(笑)。

加藤慎一

山内パートも決まりきってるわけじゃないし。このメンバー+BOBOさんで。
永積BOBOがハンドマイクかもしれない(笑)。
山内弾き語りしたことあるんですよ、あの人。自分で作った曲。
永積あの曲ばっちりなアレンジで歌わせたいね(笑)。
──(笑)お互いの曲も持ち寄りつつ?
永積そうだね。まだ何も決めてないですけど(笑)。でもまとめようと思えばすぐまとめられそうな気がするから。
山内散らかすだけ散らかしといて。
永積散らかしといて、そのあとどうするかみたいなほうがいいなって思って。でも、何をやるかはあんまり言わないほうが楽しいのかなって気もするんだけどね。普段やってる曲もこのチームなら全然また違う響きに聴こえるだろうし、アレンジも変わってくると思うから。おのおのの曲がまた違って聴こえるってこともまたひとつスペシャルなことだなと思うし、あらためてその曲の良さに気づくような時間になったらいいなと思うけどね。今でも曲は十分にすばらしいと思うけど、そこに違う色を差せたらなって思う。
山内ライヴがどうなるかっていうのは本当にわかんないですけど、1本のライヴを観て本当にいい曲を1曲聴いたみたいな感覚になるライヴになるんじゃないかなと思います。持ちあわせているっていうのもあるんですけど、必ず幸せな気持ちで帰ってもらえるライヴになるだろうなって思いますね、内容は言えないですけど……何も決めてないだけだけど(笑)。
金澤毎回やるごとに、同じ曲でも新たな発見とか新たな方向性に行ってたりするので、それがこうやってまとまってツアーをやるってことは1個1個がまた変わっていくと思うので、それが楽しみかなと思います。……持ちあわせてますから。

金澤ダイスケ

永積だってまだ2ヵ月前なんですもん(笑)。でも、いろいろ、持ちあわせてますからね!(笑)。
山内決め台詞みたいになってる(笑)。

あの…僕ら、持ちあわせてますから、もう大船に乗ったつもりで(笑)(永積)
必ず幸せな気持ちで帰ってもらえる。もしかしたら、腰痛も治るかも(山内)

──あはははは。船に積んである宝物を見せてくれるわけですよね。
山内すごいことになると思います。
永積うん。僕は自分の曲とか思いっきり変えてもらいたい。4人でガラッと変えちゃうみたいな。
山内この機会だからできることをね。
永積個人的には、フジの曲を思いっきりアコースティックアレンジにしちゃうっていうのも聴いてみたい。やっぱすごく骨格がしっかりしてるから、曲としてのポテンシャルがすごいある気がするの。だから、音をフォークとかアコースティックに変えても、いい意味で真ん中は変わらないっていうことができると思うし、そうすることでまた歌詞とかの響きがすごく変わるんじゃないかなって。それは自分が普段よく弾き語りでやってたりすることでもあるけど。例えば、『ブルー』もアコースティックになってもすごいきれいだろうなって思うし。そういうの聴いてみたいなってちょっと思ったり。
山内僕らからすると、ギター2本あるっていうのはすごく面白い。永積くんはすごく個性的なギタリストだと思うんで、一緒にギターを弾けるっていうのも面白いし。
永積シンセ使いもめちゃくちゃカッコいいから、思いっきりシンセ弾いてるっていうのもいいかも。僕の曲はあんまりシンセ入ってないけど、こないだちょっと『音タイム』で弾いてもらったけど、自分としてはすごい新鮮で。ああいうことどんどんやってみたい。
山内丸いムーグの音でね。
金澤うん、いいね。
永積ほんと気持ちよかった。ああいうのに染まってみたい。でもほんと、思いっきり総くんがとにかくギターだけにうわーッていってるのは見てて何とも気持ちいい。自分もギター好きだからついつい見ちゃうんだけど。スライドとかほんとすごいしな。
山内もうこれ以上はやめておきましょう。この取材もツアーの打ち合わせみたいになってるので、あとは来てのお楽しみということで。
──話を聞けば聞くほど、どんなステージになるのかが想像できないっていうワクワクが膨らんで来ます。ここから何が生まれてくるかが本当に楽しみです。最後に会場に足を運ぶお客さんにメッセージをお願いします。
永積あの……僕ら、持ちあわせてますから、もう大船に乗ったつもりで(笑)。
山内必ず幸せな気持ちで帰ってもらえますので、ぜひ遊びに来てください。もしかしたら、腰痛とかも治るかもしれません。
永積総くんは、太字になるやつよく出すよね(笑)。

PRESENT

メンバー全員の直筆サイン入り!ハナレフジ告知ポスターを3名様に!

※転載禁止

受付は終了しました

公演情報

DISK GARAGE公演

ハナレフジ LIVE TOUR “宝船”
~僕らはすでに持ちあわせている~

2018年10月4日(木) Zepp Nagoya
2018年10月6日(土) 仙台GIGS
2018年10月10日(水) Zepp DiverCity(TOKYO)
2018年10月11日(木) Zepp DiverCity(TOKYO)
2018年10月13日(土) 福岡 DRUM LOGOS
2018年10月21日(日) ZEPP NAMBA

チケット一般発売日:2018年9月2日(日)

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ハナレグミ Information

■LIVE出演情報
Slow LIVE’18 in 池上本門寺 15th Anniversary
2018年9月1日(土) 東京都・池上本門寺・野外特設ステージ

SPACE SHOWER SWEET LOVE SHOWER 2018
2018年9月2日(日) 山梨県・山中湖交流プラザ きらら

OTODAMA’18〜音泉魂〜
2018年9月8日(土) 大阪府・泉大津フェニックス

New Acoustic Camp 2018
2018年9月16日(日) 群馬県・水上高原リゾート200(トゥーハンドレッド)

KOYABU SONIC 2018
2018年9月17日(月・祝) 大阪府・インテックス大阪 5号館&1号館

中津川 THE SOLAR BUDOKAN 2018
2018年9月22日(土) 岐阜県・中津川公園内特設ステージ

京都音楽博覧会2018 IN 梅小路公園
2018年9月23日(日) 京都府・梅小路公園芝生広場

YOSSY LITTLE NOISE WEAVER
「4th ALBUM “Sun and Rain” Release Party」

2018年9月30日(日) 東京都・CAY (青山 スパイラルB1F)

■RELEASE情報
7th Album「SHINJITERU」
(SPEEDSTAR RECORDS) NOW ON SALE
ハナレグミ

フジファブリック Information

■LIVE出演情報
フジファブリック 15th anniversary SPECIAL LIVE
at 大阪城ホール2019『IN MY TOWN』

2019年10月20日(日) 大阪城ホール
※詳細後日発表!!

■RELEASE情報
New Mini Album
『FAB FIVE』& 映画「ここは退屈迎えに来て」
-オリジナル・コンピレーション・アルバム-

2018年10月3日(水)同時リリース!

  • 永堀アツオ

    インタビュー

    永堀アツオ

  • 西槇太一

    Photo

    西槇太一

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