FLOW 15周年、10年ぶりの日本武道館単独公演にみなぎる自信、そして、史上最高のライブを目指す!

インタビュー | 2018.10.29 18:00

──10年ぶりの日本武道館公演ということで、今日はたっぷりお話しを聞かせてください!
KOHSHI(Vo)10年前、DI:GAの表紙のイラストを描かせてもらいましたよね。それが日本武道館のライブの日、客席の全部の椅子に置いてあって嬉しかったです。俺らも、たぶんお客さんも、すごくいい記念になったなあと思って。

DI:GA 2008年9月号 KOHSHI画伯イラストの表紙

──あらためて、2度目の武道館おめでとうございます。
GOT'S(Ba)ありがとうございます!
TAKE(Gt)もう一生出来ないかもしれないと思ってましたよ(笑)。
──いやいや10年前の武道館のライブの最後に、KEIGOさんが「またやろうぜ!」と言ってましたから。
KOHSHI根拠のないことを(笑)。
TAKE気軽にね(笑)。
IWASAKI(Dr)あははは!
──そもそも、このタイミングで日本武道館をやることになったのはメンバーからの発案だったんですか?
GOT'Sずっとやりたい気持ちはあったけど、(今の) 日本武道館が建て替わるって話を聞いて。
IWASAKI(メジャーデビューから)15年とか、タイミングもよかったし。
GOT'S去年12月に日本青年館で「FLOW THE CARNIVAL 2017 〜アニメ縛り〜」というアニメ関連曲だけを演奏するライブを開催したんですけど、自分たちの予想をはるかに超える反響があり、日本武道館ライブをもう一度このタイミングでやってみようということになりました。

ここでもう1回行くべきなんじゃないかなっていう気持ちは、みんなあったと思います(KEIGO)

──実際、やることが決まった時はどんな気持ちでした?
KEIGO(Vo)10年前もそうでしたが、日本武道館は気軽にやれる場所じゃない。でも(メジャーデビューから)満15年というタイミングでもあるし、その「アニメ縛り」を腹を括ってやってみたら、その後ちょっとまた違う風が吹いてきたのも感じていて。10年前に1度やらせてもらって、やっぱりどこかでまた絶対にやりたいなとは思ってたけど辿り着けていなかった場所。だからここでもう1回行くべきなんじゃないかなっていう気持ちは、みんなあったと思います。
KOHSHIFLOWの歴史においても、アニメとの関わり、アニメの曲っていうのはもう欠かせないものになっているわけで。20数曲やらせてもらってきましたけど、それに対する結果がやっと10年かけて出たというか、花開いた感があるんです。それはもう、バンドとしても胸張って言える。だから同じ日本武道館だけど、10年前とはまた違うと思っていて。今年やった(FLOW 15th Anniversary TOUR 2018)「アニメ縛り」は南米も含めてやったりして、そこも10年前とは違う。世界的に知ってもらえたというのもアニメとの出会いがあったからで、そういうのも、日本で、今度の日本武道館で、見せられたらいいなあっていう思いはすごくあります。

今はもっと等身大の状態でライブができるような気がします(IWASAKI)

──バンドとしての状況も、この10年で大きく変わりましたからね。
TAKEあの時はみんなまだ30代前半とかだったし。
GOT'S今は悲しいかな、全員40代ですけど(笑)。
IWASAKIでも2回目があるのって、すごく嬉しいことですよ。前回の10年前は、勢いとか、ちょっと背伸びした感じの日本武道館だった気がするんですけど、今はもっと等身大の状態でライブができるような気がしますよね。バンドもあれから10年キャリアを積んできて、自分たちのサイズ感もわかってきたから、今の自分たちらしい、しっかりした日本武道館公演が今回は出来ると思うし、そこを目指したいなと思いますね。
GOT'Sタイミング的には今すごくいいだろうなと思います。いろんなお客さんにライブに来てもらいたいっていう思いから、今年の春から「アニメ縛り」のツアーをやって、そしたら初めてライブにきてくれた人がたくさんいて。普段ライブハウスにはあまり来ないような人たちも、会場にたくさん足を運んでくれた。その一方で「アニメ縛り」じゃないライブもやったりして、両方のお客さんが一緒になって集まれるのが日本武道館かなと思うんです。すごくいい空間になるんじゃないかなって思ってますよ。

「神」っていう感じもFLOWらしいかなって。一生、中二病でいいんじゃないかなって(笑)(TAKE)

──今回のライブには、15th Anniversary Final「FLOW LIVE BEST 2019 in 日本武道館 〜神祭り〜」というタイトルが掲げられています。
TAKEある意味、バンドがもう神に近づいて来たっていう。
GOT'Sいよいよ。
TAKE神の領域に入ってきた。
KOHSHIそろそろ死ぬんじゃないかっていう(笑)。天国に近づいていくんですよ(笑)。
TAKEなんか面白いじゃないですか。そういう、わけわかんないけどデカそうだなっていうの(笑)。まぁ、日本武道館自体がそういうハコなのかなとも思うんですけどね。あとはネットの世界でいうところの「ネ」「申」だったり、「神曲」だったり、そういう感じもFLOWらしいかなって。一生、中二病でいいんじゃないかなって(笑)。
──なるほど(笑)。
TAKEで、今回「LIVE BEST」と銘打ってますけど、15年以上現場で培ってきたまさにライブ曲達――つまりそれが今のFLOWということになると思うんですが。最高の状態で魅せられるんじゃないかなと思います。
KOHSHIそれこそ、ライブ神曲達が集結するみたいな。アニメ主題歌もそうだし、普通にアルバムの曲も入ってくるし。新旧交えてね。
TAKE10年前の日本武道館では3時間もライブやっちゃって、クッタクタになっちゃったからね(笑)。
──でもそこは、10年経って逆にバンドの体力というかライブにおけるスタミナみたいなところはパワーアップしたんじゃないですか?
TAKEユンケルが欠かせなくなりましたよ。
KEIGO実際はね(笑)。
IWASAKI(笑)。でもどうなんですかね。ライブに対する気持ちとしては、毎回新鮮に頑張ってやろうってところで変わりはないですけど、やっぱり年齢的に(体が)ついてこない部分もあるから、それなりの準備をしてみんな臨んでるとは思いますよ。
TAKEデビュー15年、インディーズからだともっと応援してくれてる方もいるわけで、お互い同じ分だけ年を取ってるじゃないですか。日本武道館はほら、イスがあるから(笑)。だって最近は、孫まで入れて3世代(でライブに来てくれる)ロックバンドになってきましたからね。10歳でアニメ「NARUTO-ナルト-」を見てた子供たちが、20歳超えてるんだから。
KEIGO多いよね。そういう人たち。
TAKE自分たちは変わらずずっとやってきてるけど、そういう話を聞くと時の流れを感じますよね。15年やるって、そういうことだなあって。
KOHSHIそうだね。
TAKE日本武道館、前回が10年前でしょう?日本でバンドをやっていたら特に、日本武道館は特別な場所じゃないですか。もちろん海外のバンドも、歴史に残る名演を繰り広げてきた場所でもある。なんだかもう感極まっちゃって、前回、興奮が収まらなくて、ライブ前日の夜、ひとりで車を飛ばして海を見に行ったんですよ。で、海を見ながら、俺たちも5年バンド続けてこれたな、メンバーに感謝だな、明日はいいライブにしようぜって、結構長文のメールを送ったんだけど、誰からも返事がなかった。
──結構アツい感じで送ったのに(笑)。
TAKE次の日、日本武道館に入る時どういう顔して行ったらいいんだろうって(笑)。
──(全員爆笑)。
GOT'Sいやいや、目は通しましたよ(笑)。
TAKEひとり静かに車運転して帰りましたけどね。
KEIGO俺も見ましたけど、こっちもそれどころじゃなかったから(笑)。
TAKEいやでもやっぱり神聖な場所じゃないですか。当日も興奮してて、何やったかとか覚えてないんですよね。
KOHSHIライブDVDを見てやっと、こんなの歌ってたんだ!みたいな(笑)。
KEIGOそうそうそう(笑)。
TAKEでもさすがに、あれから10年経ってますから。今回は記憶を残したい(笑)。そして楽しみたい。
KEIGOちゃんとね(笑)。
TAKE日本武道館が決まった時、当時からのファンの人たちのことをまず考えましたね。またあのステージに立つ5人が見られるんだって、きっと喜んでくれるんじゃないかなって。みんな、全然予想もしてなかったと思うけど。
KOHSHI前回のツアーファイナルで初めて発表した時、どよめいてたもんね。

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