【ライブレポート】野音のすてきな夜空に響いた、希望と説得力に溢れる30年目のJ(S)Wサウンド

ライブレポート | 2019.06.02 17:00

JUN SKY WALKER(S)
30th Anniversary Tour FINAL 〜全部このままで〜
2019年5月25日(土) 日比谷野外大音楽堂

<全部このままで>と、あの頃と何も変わらない暖かい瞳でアコギを抱えて歌う4人。雲ひとつない青空から、少しずつ陽がくれ始めた日比谷野外大音楽堂。JUN SKY WALKER(S)『30th Anniversary Tour FINAL ~全部このままで~』の1曲目、客席に作られたセンターステージで披露されたのは、ゆったりとメロウなアコースティックアレンジが施された「全部このままで」。僕も含めて会場にいる一人ひとりの脳裏に、色んな想いや思い出が駆け巡ったであろうこの曲。こんなすてきな未来が訪れることを誰が想像しただろう――?

ステージに戻り、「だけど一人じゃいられない」で本格スタートしたライブは、“J(S)Wの聖地ということで、30周年の集大成を見せます!”と宮田和弥(Vo)が力強く宣言し、円熟しつつも輝きと勢いを失わないバンド演奏とアグレッシブなボーカルでオーディエンスを魅了。

宮田和弥(Vo)

気付くと陽が落ちてライトアップされた野音でアップテンポな曲だけでなく、「声がなくなるまで」や「ガラスの街」、寺岡呼人(Ba)のリードで始まった「悲しすぎる夜」といったメロウな曲を聴かせると、会場中が手を振り声を合わせた「メロディー」や小林雅之(Dr)のバスドラに手拍子を合わせた「NO FUTURE」、“これからもパレードしようぜ!”と披露した「PARADE」で一体感を生み、まさに30年の集大成と言えるステージを見せる。

寺岡呼人(Ba)

小林雅之(Dr)

森純太(Gt)

「いつも二人で」では宮田と森純太(Gt)の2人だけでステージに立ち、“解散した時、すげぇ仲悪かったんだぜ”と笑いながら、ひとつのマイクに顔を寄せ合い息の合ったハーモニーを聴かせ、4人が再びステージに並ぶ。

「DI:GA」5月号表紙にもイラストを寄稿した小林画伯によるイラストをバックに演奏した「アパート」に続く、重厚な演奏と歌で聴かせた「さらば愛しき危険たちよ」がたっぷり余韻を残す中、「歩いていこう」のイントロが客席の熱気を急上昇させると、「Let's Go Hibari-hills」、「START」と続き、この日のクライマックスと言える盛り上がりを生む。決して平坦では無かったであろうジュンスカの30年。そして、同じ時代を過ごしてきた僕たちの30年だが、<過ぎたことだろう 笑い飛ばせよ>と今日を照らし、新しい日への希望を鳴らす4人に胸が熱くなる。

“30周年、全てのファンに贈ります”と始まり、会場中の大合唱が起きた「すてきな夜空」、ロックンロールを通じた4人の結束を再確認するように演奏した「ロックンロール☆ミュージック」と続き、圧倒的な説得力でオーディエンスの心を震わせた30年目の「MY GENERATION」で本編は終了。

アンコールではデビュー当時を彷彿とさせるロンTで登場した宮田。“懐かしい格好して来ちゃったよ”とおどけると、デビュー盤『全部このままで』収録のバラード曲「遠くへ行かないで」をしっとりと歌い上げる。続いて、昨年リリースしたデビュー30周年記念盤に新曲として収録された新しいスタートの曲「One-Way」を披露。たった2曲で過去と現在を繋ぎ、これからへの期待も表現した。

ダブルアンコールは、“今の自分に満足せず、奢らず、誇り高く。俺たちまだまだ青春!”と、「青春」を披露。日比谷の空に響く会場中の大合唱は美しすぎたし、その光景はまさに青春そのもの。30周年の集大成かつ、ここからの希望に満ちた素晴らしいエンディングとなった。

SET LIST

01. 全部このままで
02. だけど一人じゃいられない
03. BAD MORNING
04. その日まで‬
05. 声がなくなるまで
06. ガラスの街
07. 悲しすぎる夜
08. メロディー
09. NO FUTURE
10. PARADE‬
11. いつも二人で
12. アパート
13. さらば愛しき危険たちよ
14. 歩いていこう
15. Let's Go Hibari-hills
16. START
17. すてきな夜空
18. ロックンロール☆ミュージック
19. MY GENERATION

ENCORE
01. 遠くへ行かないで
02. One-Way

W ENCORE
01. 青春

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