中島卓偉、アルバム「GIRLS LOOK AHEAD」リリース記念LIVEで全曲披露、さらに未発表新曲も!

ライブレポート | 2019.05.29 19:00

それは、紛れもないロックスター。中島卓偉のロックンロールへの熱き想いがアンコール含む全21曲に凝縮されたロックショーには感嘆せずにはいられなかった。デビュー20年目に突入した卓偉が、2019年5月19日、神奈川・横浜ランドマークホールにて『TAKUI NAKAJIMA SPECIAL LIVE 2019 Everybody,Look Ahead Up!!』を昼夜2公演に渡り行なった。

アンジュルムの「大器晩成」、つばきファクトリーの「就活センセーション」などのハロー!プロジェクト(以下、ハロプロ)を含めたアップフロント系のガールズアーティストに多数の楽曲を提供している彼は、3月27日に自身の20周年とハロプロ20周年にあわせてセルフカバーアルバム『GIRLS LOOK AHEAD』をリリース。同作に収録の全19曲を披露するという本公演では、さらなる新曲「きみと二人」やファイトソング「続けろ」もサプライズ披露され、最後まで大盛り上がりのライヴとなった。ここでは、そんな夜公演のレポートをお届けしよう。

“Takui Nakajima”の名が入った紋章のバックドロップを背に、「℃maj9」(シーメジャーナインス)のハーモニーが心地良く流れるステージに現れたサポートメンバー、荒幡亮平(Key)、佐治宣英(Dr)、鈴木賢二(Ba)、山本陽介(Gu)の4人。そして、ステージ中央のマイクスタンドの前にドレッシーなジャケットを纏った卓偉が立った。いよいよアルバム『GIRLS LOOK AHEAD』の曲たちが卓偉によって披露される時が来た。

冒頭を飾ったのは、《じゃなきゃイクジナシ》というインパクトのある歌い出しの「イクジナシ」。アルバムの中でもっともロックなナンバーで観客の興奮に火を点けると、ギターのピック・スクラッチをアクセントにさらなる盛り上がりを見せた「レディーマーメイド」ではロックスピリットを宿したステージングでぐいぐい引き込む。シリアスな歌詞も卓偉の手にかかると魔法にかかったように不思議なパワーを持ち、「スタート」の《さあ 今が始まりの時 僕のスタート》といったフレーズも芯の強さを増し、強烈なロックへとパワーアップしているようだった。

“ステージ際までみんなのコールがすごかったんで、今日は良いライヴになるなって確信しながらステージに上がることができた。一緒に最後までロックンロールしようぜ!”。スカ調にアレンジされた「今夜だけ浮かれたかった」では、ハロプロの主力作詞家である児玉雨子によるひと夏の恋心を切望する乙女心を描いたアイドル目線の歌詞も見事に歌いこなすなど、その実力を示してゆく。期待以上のハイテンションなパフォーマンスにファンも前のめりの盛り上がりで会場を揺らす。ポップでカラフルな照明に包まれた「いいんじゃない?」、続く「上手く言えない」でもキレの良い圧巻のパフォーマンスを見せ、ダンスフロアーと化した空間に、序盤からヒートアップの海を泳ぐようなライヴを展開。

その後もピースサインの振付が可愛らしい「就活センセーション」と踊れるロックナンバーが続々披露され、“ロックしてるぜ、おい! この会場とか、俺の出してる感情とか、ステージで鳴らしてる音がロックンロールだから覚えて帰ってくれ!”と煽ると、70〜80年代のブリティッシュソウルアレンジの「愛・愛・傘」でハッピーなムードを漂わせた。綺麗なハイトーンヴォイスやファルセットが広がっていくさまが美しい「My Days for You」では、あまりの仕上がりの良さに“シングルカットだ! この曲、カップリングに新曲入れればいいじゃないか!”と笑いを誘う場面もあったが、メロディアスな楽曲でもひたすらに身体が動くロックで攻めたセットリストは卓偉節全開で、多くのリスナーの心を捉えていた。

ライヴが折り返し地点に到着すると、この日のために作ったという新曲「きみと二人」がサプライズ披露される。自身のデビュー20周年という節目に、“全ての人に感謝を込めてこの曲を送りたいと思います”と、これからも手を取り合って進んでいく未来をやさしく想像させてくれる曲を聴かせた。

後半戦に突入すると、矢島舞美に提供したバラード「泣きたくないのに」を演奏。矢島はこの日の昼公演を観に来ており、挨拶を終えて帰ったと思いきや“差し入れです”と再び登場したという天然エピソードを交えつつも、“いつも笑顔でいる人が心の中で抱えてる本当の気持ちを想像して作った。ハロプロのリーダーとして、強がってステージ立ってるかなって”と制作秘話を語った。当の本人はそんな様子はまったく見せないようだが、リスナーはコントラバスやアコースティックギターのやわらかな音色が奏でられる中、この楽曲にさまざまな想いを馳せたことだろう。

ハロプロの産みの親でありプロデューサーのつんく♂にも「To You」というバラードを提供している卓偉は、そのメロディーセンスをつんく♂からも高く評価されている数少ないミュージシャンのひとりだ。実はバラードが書きたいけれどあまり書く機会がないそうで、そんな機会を与えてくれた矢島への感謝も述べられた。さらに「一期一会」を歌い終えると“セルフカバーが出せたらいいなって思った。願えば叶うこともあるんだな。みんなのお陰。良い作品を残すっていうのはミュージシャンとして一番嬉しいこと”と『GIRLS LOOK AHEAD』についての想いも明かした。

「DREAM GIRL」「次の角を曲がれ」「どーだっていいの」とロックチューンで畳み掛け、煽りも激しくなる中、「GIRLS BE AMBITIOUS」ではハーモニカを吹くシーンに熱が上がる。勢いは止まることなく「友よ」を歌い終えると“みんなの歌声が大きすぎて自分の歌声が聞こえないのが最高だった”と笑顔を見せる卓偉。ライヴを通し、ロックンロールスピリットを確かに受け取った実感は大きかった。「大器晩成」から「続けろ」でもそのリアリティーに満ちた本物の言葉がしっかりと届けられる。ダンスで開脚を見せるなどライヴ中は自由に身体を動かしていた卓偉だが、ファンも同様に拳やピースサイン、リズムに合わせて手を叩くPPPHなど各々の自由に楽しむ姿が印象的であった。

終盤では、7月にデビュー20周年のバラードベストライヴ『TAKUI NAKAJIMA ACOUSTIC LIVE TOUR 2019「Ballade on Blood」』を開催、さらに8月から『GIRLS LOOK AHEAD』のアルバムツアーを決行、ファイナルを10月20日に東京・マイナビBLITZ赤坂で行なうことも発表。“ロックって言うのは吐き出せる場所だから”と語った卓偉だが、彼が放つ言葉はその生き様と呼応するように響く。ファンの希望に応えたアンコール「どーだっていいの」を終えても“卓偉”コールや拍手は鳴り止まず、それはライヴの大成功を物語っていた。まだまだ20周年はこれからだと感じさせる、幕開けのような一夜であり、この先のロックンロールを求めたくなるものだった。

SET LIST

SE. ℃maj9

01. イクジナシ
02. レディーマーメイド
03. スタート
04. 今夜だけ浮かれたかった
05. いいんじゃない?
06. 上手く言えない
07. 就活センセーション
08. 相思相愛
09. 愛・愛・傘
10. My Days for You
11. きみと二人
12. 泣きたくないのに
13. 一期一会
14. DREAM GIRL
15. 次の角を曲がれ
16. どーだっていいの
17. GIRLS BE AMBITIOUS
18. 友よ
19. 大器晩成
20. 続けろ

EN
01.どーだっていいの

公演情報

ディスクガレージ公演

TAKUI NAKAJIMA ACOUSTIC LIVE TOUR 2019「Ballade on Blood」

7月14日(日) 宮城・仙台 誰も知らない劇場
1部:OPEN 14:30/START 15:00
2部:OPEN 17:30/START 18:00

7月20日(土) 愛知・名古屋 パラダイスカフェ21
1部:OPEN 14:30/START 15:00
2部:OPEN 17:30/START 18:00

7月21日(日) 大阪・フラミンゴ・ジ・アルーシャ
1部:OPEN 13:30/START 14:30
2部:OPEN 17:00/START 18:00

【musician】荒幡亮平(Pf)

中島卓偉カジュアルディナーショー2019 「Ballade on Blood~Special show~」

8月10日(土) 東京・Music Restaurant La Donna
昼公演:OPEN 12:20/SHOWTIME 14:00
夜公演:OPEN 17:00/SHOWTIME 18:30
【musician】荒幡亮平(Pf)
【ドレスコード】ゆかたday

8月11日(日) 東京・Music Restaurant La Donna
昼公演:OPEN 12:20/SHOWTIME 14:00
夜公演:OPEN 17:00/SHOWTIME 18:30
【musician】高尾俊行(Dr)鈴木賢二(Ba)荒幡亮平(Pf)
【ドレスコード】カジュアルフォーマルday

※ドレスコードを設けておりますが平服でも構いません、お好きな装いでお越しください。

RELEASE

『GIRLS LOOK AHEAD』

Album

『GIRLS LOOK AHEAD』

3月27日(水)SALE
  • 撮影

    洲脇理恵(MAXPHOTO)

  • 取材

    後藤千尋

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