『908 FESTIVAL 2019』KREVAから終始放たれる愛、出演者とオーディエンスから返ってくる愛でつくられる、すばらしい場所と時間

ライブレポート | 2019.10.04 20:00

908 FESTIVAL 2019
2019年9月26日(木) 横浜アリーナ
出演:KREVA/三浦大知/s**t kingz/DEAN FUJIOKA/BONNIE PINK

・まず最初にKREVAがひとりで登場して最新曲「無煙狼煙」をぶちかまし、次に三浦大知が登場してふたりで「One feat.三浦大知」を歌いながらアリーナとスタンドの間にぐるっと設けられた通路を左右に分かれて歩き、アリーナ最後部で出会う──という演出で、超満員の横浜アリーナが大騒ぎになった時。

・DEAN FUJIOKAの3曲目でKREVAが加わり、この日のためにラップのパートを書き下ろしたという「Echo feat.KREVA」を歌った時。

・BONNIE PINKは1曲目とラスト。1曲目「くればいいのに feat.BONNIE PINK」として、草野マサムネのパートをBONNIE PINKが歌った時と、最後にBONNIE PINKとKREVAと三浦大知、3人並んで座って「真夏の果実」(サザンオールスターズ)を歌った時(KREVAはひとりで歌ってサビでBONNIE PINKと三浦大知がハモる)。彼女が2005年に出したカバー・アルバムにこの曲が入っており、大好きなのでぜひ歌ってほしい、と、KREVAがリクエストしたとのこと。

・s**t kingzのラスト、「Popping!」にKREVAがラップで加わった、と思ったらソデで観ていたDEAN FUJIOKAをひっぱりこんで全員でダンスを見せた時。

・三浦大知のブロックで、「これまでに大阪で一回やったきり」だという「FEVER 勝手にリミックスfeat.KREVA」を、ふたりでプレイした時。

・KREVAのブロックで、「作って15年間、ライブで一回も披露できていない曲」だという「You're the NO.1(Hey DJ!) feat. BONNIE PINK」を歌った時。で、「俺が参加した人の曲なのに、10年間、毎年人前で歌っている曲」である「Your Love feat.KREVA」へと続けた時。

・KREVAのラス前曲「C'mon, Let's go 〜2019 Ver.〜」のブレイクで、アカペラでKREVAのラップが響いた時。で、次のラスト曲「Na Na Na 〜2019 Ver.〜」で、シンガロングが横アリいっぱいに響いた時。

・アンコール、全員登場での「パーティーはIZUKO? 〜2019 Ver.〜」で、「ねぇ?パーティはIZUKO?」「ここだ!」の掛け合いが、いつまでも続いた時。

以上、「ここハイライト!」と思った時を、ざっと書き出してみた。ということが全29曲の間に次から次へと起きていく至福の3時間、それが2019年の『908 FESTIVAL』だった、ということだ。

主に出演者とKREVAがからんだ瞬間を書き出したが、もちろんそれだけではない。BONNIE PINKが大ヒット曲「A Perfect Sky」を歌った時はおそろしく盛り上がったし、三浦大知「飛行船」の途中からs**t kingzが加わった時も然りだった。だから、3時間が本当にあっという間だった。出演アーティストが普通に自分のステージとして歌っている時も、KREVAとからんだりする時も含めて、映像等や照明や特効等の演出も込みで、構成がみっちりと練られているからだと思う。

あ、ご存じない方のために書いておいた方がいいか。毎年この時期恒例、KREVAが行っているこの『908 FESTIVAL』は、複数の出演者がステージ転換をはさみながら順番に出てくる、という通常のフェスの形式ではなく、演奏は固定でKreBAND、もしくはバック・トラックを使い、転換なしで次々とアクトが出てくる構成になっている。つまり「いろんなアクトが観られる」だけではなく「ひとつの大きなパッケージ・ショー」として楽しめるように作られている。

その作り方、詰め方、ストーリーの作り方を目の当たりにするたびに、「この人、プロデューサー・演出家としてもすごいなあ」とつくづく思うわけです。書いてみて思ったが、これ、「908 FESTIVAL」の時だけじゃないわ。普通のワンマンの時もよく感じるわ、そういうことを。でも本当、KREVAも三浦大知もよくわからないような、幼稚園くらいの子供が観ても、めちゃめちゃ楽しいんじゃないかなこれ、と思った。いろんな人が歌うし、いろんな人が踊るし、切れ目ないし、KREVAがいろんな人とからんだりするし、映像も特効も照明も華やかだし。って、なんでそんなことを思ったかというと、目の前の席に、まさにそういう子がいたからです。お母さんに有無を言わさず連れて来られたんだろうけど、終始、すごく楽しそうだった。

「KREVAさんのライブに初めて参加させて貰ったのは、ここなんですよ、横浜アリーナ(2009年『意味深2』)」、というMCをした三浦大知は、それに続けて「毎年声をかけてくれる、来ると毎年愛にあふれている」と感謝の意を表した。オーディエンスからの愛もあるだろうけど、KREVAからの愛、というのも大きいと思う。というか、KREVAからオーディエンスへの愛、出演者への愛が終始ステージから放たれているから、オーディエンスからも愛が返ってきて、こんなにすばらしい場所、すばらしい時間になるんだと思う。

SET LIST<908 FESTIVAL 2019>

■KREVA
01. 無煙狼煙
02. One feat. 三浦大知

■DEAN FUJIOKA
03. History Maker "HITM ver"
04. Sakura
05. Echo feat. KREVA

■BONNIE PINK
06. くればいいのに feat. BONNIE PINK
07. Tonight, the Night
08. A Perfect Sky
09. 真夏の果実

■s**t kingz
10. BLOW
11. P.Y.T.
12. 太陽は罪な奴
13. Popping!

■三浦大知
14. Be Myself
15. (RE)PLAY
16. FEVER 勝手にリミックス feat. KREVA
17. 片隅
18. 飛行船
19. Blizzard

■KREVA
20. 基準 〜2019 Ver.〜
21. ひとりじゃないのよ feat. SONOMI
22. アイソレーター
23. 敵がいない国
24. You're the NO.1(Hey DJ!) feat. BONNIE PINK
25. Your Love feat. KREVA
26. 音色 〜2019 Ver.〜
27. C'mon, Let's go 〜2019 Ver.〜
28. Na Na Na 〜2019 Ver.〜
EN. パーティーはIZUKO? 〜2019 Ver.〜

♪908 FESTIVAL 2019 プレイリスト
https://jvcmusic.lnk.to/908fes2019

公演情報

DISK GARAGE公演

KREVA CONCERT TOUR 2019-2020「敵がいない国」

2019年12月13日(金) 宮城県 仙台PIT
2019年12月16日(月) 愛知県 ダイアモンドホール
2019年12月17日(火) 大阪府 なんばHatch
2019年12月19日(木) 福岡県 DRUM LOGOS
2019年12月23日(月) 東京都 豊洲PIT

ホールツアー、アリーナツアーの開催も決定!
詳細は後日オフィシャルサイトにて発表!

チケット一般発売日:2019年11月9日(土)

RELEASE

『AFTERMIXTAPE』

NEW ALBUM

『AFTERMIXTAPE』

(ビクターエンタテインメント)
2019年9月18日(水)SALE
全12曲収録

※初回限定盤A<CD+Blu-ray+特殊ジャケット>、初回限定盤B<CD+DVD+特殊ジャケット>、通常盤<CD>

※画像は上から初回限定盤A/B、通常盤
  • 兵庫慎司

    取材・文

    兵庫慎司

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  • 撮影

    岸田哲平

  • 撮影

    中河原理英

  • 撮影

    本田裕二

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