『MUNETAKA』ってどんなイベント?今注目のアーティストが大集結した『MUNETAKA SPECIAL 2019』総括レポート!

ライブレポート | 2019.10.07 15:00

三阪咲

小5から路上ライブを行い、圧倒的な歌唱力で、現在SNSなどでも注目を集めている大阪の現役高校1年生シンガー。トロピカルハウスとEDM要素のある「空梅雨」「ヒラヒラ」といったオリジナル楽曲をハンドマイクと華麗な身のこなしで披露するだけでなく、ブルーノ・マーズの「Talking To The Moon」のカヴァーをエレアコで披露するなど、表現の振れ幅で多才さを見せる。まだ曲名が決まっていない出来立ての新曲を披露したり、等身大の彼女の魅力が詰まったポップチューンの新曲「今だけは好きなものを好きでいたい」も熱唱したりと、アーティストとしてまさに成長真っ最中の姿が眩しい。まだ正式な音源リリースはなくとも、豊富なライヴ経験に裏付けされる堂々としたステージを繰り広げた。

三阪咲 セットリスト
1. 空梅雨
2. Talking To The Moon
3. シンデレラ・ガール
4. 新曲
5. ヒラヒラ
6. 今だけは好きなものを好きでいたい

anica

2018年1月1日に始動し、今年4月に現在のメンバーが揃った大阪高槻発平均年齢19歳のセンチメンタルギターロックバンド。東京でサーキットイベントに出演するのは初めてという彼らはくるりの「東京」をSEにステージに登場する。疾走感や突き抜けたい気持ちを感じさせるストレートなテン年代的ギターロック然としながらも、どこか尻込みや足踏みをするような空気感を纏っていた。そんな迷いまでが素直に音になるのは等身大ならではのリアリティだろう。サーキットイベントのラスト2曲をミディアムナンバーで揃えるところに、バンドのポリシーも見えた。特にラストの「東京にて」は、シューゲイザーを彷彿とさせるギターの轟音や強い気持ちを込めた歌など、熱量のあるサウンドスケープで魅了。今後どう化けるかが未知数なところも含め、注目しておきたい。

anica セットリスト
1. エンドロール
2. 四〇一
3. (新曲)
4. 在り来たりな日々
5. コスモナウト
6. 東京にて

そのうちやる音

サウンドチェックで「いつも黒い服を着ているけど、(サーキットイベントという華やかな場に)馴染めるように白い服を着てきた」と照れながら告白する姿も非常にキュートだった。2017年にタワーレコード限定でリリースされた2 枚のミニアルバムがロングセラーを記録し、2019年9月にとうとう全国デビューを果たす北海道釧路市出身の女性シンガーがサポートキーボードとともに登場。アコースティック編成ということもあり、昨年10月に配信リリースした「呼吸」や、初披露の新曲「それのみ」など、あどけない声が噛みしめる言葉の一つひとつが痛みや切なさを伴いつつもあたたかい。ラストの「渋谷」では肉声のアカペラで1コーラス歌い上げ、切実な想いをメロディに乗せて届けた。

そのうちやる音 セットリスト
1. 呼吸
2. ビートフレグランスマジカルザファンタジーハーレークイーンニュースペースサイダーミュージックオンザビーム
3. 興味がなくなったんだ
4. それのみ
5. 逆流性流星群
6. 渋谷

Absolute area

『未確認フェスティバル2017』ファイナリストとして注目を集め、その後コンスタントにリリースを重ねる3ピースが、『MUNETAKA vol.6 -LIVE in the DARK a Different Place 02- 』に続いて今回も出演。最初の音出しからかなりの爆音でスケールの大きなサウンドスケープを作り上げ、そこに同期音を入れることでさらに空を飛んでいくような広いイメージを描いていった。「少年」は伸びやかなメロディが余裕と力強さを生み、「ドラマチックサマー」はボーカルのファルセットが眩しい太陽のように突き抜ける。「ひと夏の君へ」などを含む全5曲。終始少年漫画の主人公のようなブライト感で溢れた30分間だった。

Absolute area セットリスト
1. 少年
2. ドラマチックサマー
3. パラレルストーリー
4. ひと夏の君へ
5. ミライゾウ

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