「25年ずっとありがとう」PUFFY デビュー25周年のアニバーサリーライブをレポート!

ライブレポート | 2021.06.24 12:00

LIVE! PUFFY! LIVE!
2021年6月13日(日)LINE CUBE SHIBUYA[渋谷公会堂]
※2021年5月1日(土)の振替公演

PUFFYが6月13日(日)、東京・LINE CUBE SHIBUYAでワンマンライブ「PUFFY 25th Anniversary『LIVE! PUFFY! LIVE!』」を開催した。デビュー25周年のアニバーサリー・イヤーを迎えているPUFFY。この日のライブでは、デビュー曲『アジアの純真』から最新シングル『Pathfinder』まで、4半世紀に到達したキャリアを追体験できると同時に、“2021年のPUFFY”の魅力をたっぷりと堪能することができた。

会場が暗転すると同時に、ステージに架けられた白幕に美しい水の泡が映し出される。オープニングナンバーは『プールにて』。穏やかなサイケデリアを感じさせるサウンドと<体ごとありがと 水の中の事>というフレーズが溶け合い、白幕の映像に少しずつ光が差し込んでくる。続く『誰かが』では、スクリーンに<誰かが泣いてたら 抱きしめよう それだけでいい>といった歌詞、そして、大貫亜美、吉村由美の表情が映し出され、会場の熱気が一気に上がっていく。

『海へと』で心地よい夏の情景を描き出した後は、最初のMC。
吉村「ライブ、どれくらいぶりですかね?」
大貫「1年半ぶりくらいかな。台湾ぶりだから」
吉村「どうりで、3曲目なのに汗だくです」
と、おなじみの(?)ゆるいトークを展開した後、「たぶん20数年ぶりにやります」(由美)と96年のデビューシングル『アジアの純真』のカップリング曲『Puffyなお昼寝』を披露。さらに『渚にまつわるエトセトラ』『サーキットの狼』などのヒットチューンを放ち、会場に足を運んだオーディエンスも楽しそうに腕を上げ、体を揺らしはじめる。初期のPUFFYの音楽性の軸は、奥田民生のプロデュースによる、オーセンティックなロックンロール。60~70年代の古き良き洋楽のエッセンスをたっぷり注ぎ込んだ楽曲は、20数年が経った現在もまったく色褪せていない。

ライブ前半のピークを演出したのは『Hi Hi』だった。アンディ・スターマー(exジェリーフィッシュ)が手がけたこの曲(超ハイテンションなパワーポップ!)は、全米で人気を博したアニメ『ハイ!ハイ!パフィー・アミユミ』のオープニングテーマ。『Hi Hi』のスマッシュヒット、そして、2000年代前半に行われた全米でのツアーによってアメリカでの人気を得たことも、25年のキャリアにおける大きなトピックだ。

中盤では、PUFFYの歴代CMをまとめた映像を紹介。Tシャツ&オーバーオールに着替えた二人は、
由美「懐かしい。25年って、思ったより長い」
亜美「そうだよ。だって、大阪にいた時期より、一緒にいる時間のほうが長いでしょ」と(少しだけ)しみじみ。話がまったく湿っぽくならず、カラッと明るい雰囲気のまま進行するのもPUFFYらしい。

新曲『Pathfinder』がパフォーマンスされたことも、この日のライブのポイントの一つ。生形真一(ELLEGARDEN、Nothing’s Carved In Stone)をサウンドプロデューサーに迎えたこの曲は、エモロックをポップに昇華させたアッパーチューン。二人が歩んできた道、そして、この先の未来を照らすような英語詞のリリックは、大貫、吉村によるもの。25周年を迎えた二人の“現在”が強く刻まれた、記念碑的なナンバーと言えるだろう。

ここからはPUFFYの色彩豊かな音楽性を体感できるコーナーへ。
アヴリル・ラヴィーンが制作に参加した『All Because Of You』、60’sのテイストを現代的なパワーポップに結びつけた『すみれ』、エッジの効いたギターリフが炸裂する『モグラライク』、『赤いブランコ』。際立ったポップセンス、ディープなロック・サウンドがぶつかり合う楽曲をナチュラルに歌いこなし、心地よい解放感を生み出す二人のボーカル/パフォーマンスはまさに絶品。オカモトコウキ(Gt/OKAMOTO’S)、新井弘毅(Gt)、皆川真人(Key)、山口美代子(Dr)、そして、バンマスの木下裕晴(Ba)による、アグレッシブにして高品質なバンドサウンドも素晴らしい。

『日和姫』から始まったライブ後半では、高揚感に満ちたロックチューンを連発。『君とオートバイ』『Bring it on』と、PUFFYのステージを支えてきたアンセムが次々と飛び出し、観客のテンションもさらにアップ。ロック・アーティストとしての凛とした佇まい、そして、キュートなビジュアルと歌声がバランスよく混ざり合うステージはPUFFYの真骨頂だ。

本編ラストは、『アジアの純真』。宇宙的なイメージを響かせるシンセを軸にしたサウンド、ナンセンスかつユーモラスな歌詞、キャッチ—に振り切ったメロディが一つになったこの曲はもちろん、PUFFYの原点。25年前にリリースされた楽曲が2021年の渋谷で鳴り響き、豊かな感動につながっていく。ノスタルジーは微塵もなく、現在進行形のポップミュージックにアップデートされたアレンジ、観客と目を合わせ、真っ直ぐに楽曲を届けようとするパフォーマンスも最高だった。

アンコールでは『これが私の生きる道』、そして、『誰がそれを』を披露。切なく、穏やかな旋律と<今は君たちに しあわせな夜を>というラインがゆったりと広がるなか、ライブはエンディングを迎えた。
「25年ずっとありがとう。パフィーより」という文字がスクリーンに映され、観客は長い長い拍手を送り続けた。来年5月まで続くアニバーサリーをきっかけにして、PUFFYの存在は多くの音楽ファンに“再発見”されることになるはず。この日のライブを観て、筆者はそのことを強く確信した。

SET LIST

01. プールにて
02. 誰かが
03. 海へと
04. Puffyなお昼寝
05. ナイスバディ
06. 君とオートバイ
07. 渚にまつわるエトセトラ
08. すすめナンセンス
09. サーキットの娘
10. Hi Hi
11. Pathfinder
12. All Because of You
13. すみれ
14. モグラライク
15. JOINING A FAN CLUB
16. 日和姫
17. Bring it on
18. 赤いブランコ
19. アジアの純真

ENCORE
01. これが私の生きる道
02. 誰がそれを

INFO

CSテレ朝チャンネル1にてPUFFY 25周年アニバーサリーライブの放送決定!

デビュー25周年のアニバーサリーライブの様子をたっぷりお届け!
(スカパー!オンデマンドでの同時配信も決定!TVやPCはもちろんタブレット・携帯などお好きなデバイスで視聴可能です。)

【独占放送】
PUFFY 25th Anniversary『LIVE! PUFFY! LIVE!』Special Edition
放送日時:2021年7月24日(土)
放送時間:17:00
視聴方法など詳しくはこちらから

  • 森朋之

    取材・文

    森朋之

    • Facebook
  • 撮影

    石井亜希

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