川畑 要ソロツアー『KANAME KAWABATA LIVE 2021 “Be proud.”』初日・6月27日(日)KT Zepp Yokohamaをレポート!

ライブレポート | 2021.07.16 12:30

KANAME KAWABATA LIVE 2021 “Be proud.”
2021年6月27日(日) 神奈川/KT Zepp Yokohama

※以下のレポはセットリスト等のネタバレがあります。知りたくない方はご注意ください。

川畑 要のツアー『KANAME KAWABATA LIVE 2021 “Be proud.”』が、6月27日(日)KT Zepp Yokohamaからスタートした。2020年10月に、CHEMISTRYとは別に、自身のソロ活動をマネージメントする会社を立ち上げて独立して以降、(無観客配信はあったが)客前でのライブは、この4本のツアーが初となる。

2013年にリリースした最初のソロ・アルバムのタイトル・チューンである「0」で、スタート。大量のレーザー光線がステージから放たれる中、ギター、キーボード、 DJの3名をバックに(DJがスケボーキングのSHUYAだったのが、個人的に「おっ!」と思いました)、ヘッドセットマイクを付けて、ダンサーふたりと共にビシビシ踊りながら歌う姿が、「ソロの、今の川畑 要」がどういうものであるかを端的に表している。そんな、インパクト抜群のオープニングだった。

2曲目はそこから一転、ダンサーが去り、一言一句を噛みしめるように「FLASH BACK」を聴かせる。独立して2曲目にデジタル・リリースした、まだ何者でもなかった17歳の頃の自分を歌った曲である。

そこからまた一転、ダンサーが戻って最新曲の「NO LIMIT」で魅了し、「今日はみんなにとっても最高な、ハッピーな1日にできたらいいと思いますので、ぜひとも最後まで楽しんでいってください!」というMCをはさんでの「Oh! Oh!」ではイントロからハンドクラップの嵐を巻き起こす。2020年の誕生祭で初めて歌ったが、音源化はまだの新曲「mirrorball」では、ステージの床2ヶ所に現れたミラーボールが、光を放つ──。

というふうに、1曲ごとにどんどん変わる、ダイナミズムに満ちたステージを見せていく川畑 要。中盤では、YouTubeのオフィシャルチャンネルに「歌ってみた動画」をアップしている中から、2曲のカバー・ソング=川崎鷹也の「魔法の絨毯」と松原みきの「真夜中のドア」も披露した。

その次は、THREE1989のShoheyが詞を書きたいと申し出たという、新曲「Paradise」を本邦初公開。シティポップ・テイストの、川畑 要の中では新機軸な曲である。

「You」で本編を感動的に締めくくり、敬礼ポーズを見せてステージを去るが、アンコールを求める手拍子に、すぐに呼び戻される。
そして歌ったのは、独立後に最初に発表したデジタル・シングル「Crossroads」だった。アコースティック・ギターとピアノのバージョンに、アレンジがリニューアルされている。リリースした時は自分に言い聞かせるように歌っていた、でも今回はみんなにもっと伝えたい、自分がやっていることは間違っていないと自信を持ってもらえる、そんなあったかい曲にしたいので、こういうバージョンにしてみた、と説明。フロアから拍手が沸き起こる。

それから、アンバサダーに就任したアルパインに書いた新曲「Tailwind~音楽と共に~」で、ステージの上も、ステージの下も、一気に温度を上げてから、「最後はこの曲をみなさんと一緒に……声は出せないけど、心の中で歌ってくれたらうれしいなと思います」と、ラストに持ってきたのは「Sweet Pain」だった。

その「Sweet Pain」もそうだし、他の曲もそうだが、なぜこれが2曲目なのか、どうして二回目のMC明けで歌われるのはこの曲なのか、ここで新曲なのはなぜなのか、アンコールの最初が「Crossroads」であることにどんな意味を込めたのか──。
観ていると、それらすべてがいちいち腑に落ちるセットリストだった。曲調やアレンジも含め、それに伴うステージ演出も含め、そして歌詞も含め、「今の自分が伝えたいのはこれ」「だからこうでなくてはならない」という必然でできているツアーである、ということだ。全15曲が終わってから、改めて、そのことに気づかされた。
このツアーは、7月17日(土)Zepp Osaka Bayside、24日(土)Zepp Nagoyaと続き、9月5日(日)Zepp Tokyoでファイナルを迎える。

SET LIST

ツアー終了後に公開予定です。

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