フロアを埋めたオーディエンスが「静かに」「でも熱く」向き合い続けた夜。 Organic Callが盟友3バンドと共に迎えた東名阪ツアーファイナルをレポート!

ライブレポート | 2021.12.03 12:00

Reunion Tour 2021
2021年11月24日(水)STUTAYA O-WEST
対バン:アメノイロ。/ammo/Hakubi

Organic Callの、サード・シングル『Hello,Good-bye』を携えての東名阪ツアー『Reunion Tour 2021』のファイナルが、2021年11月24日(水)に行われた。ワンマンもイベントも含めて、Organic Callが自身の企画として行うライブとしては、会場は、これまでで最大のキャパシティである渋谷TSUTAYA O-WEST。以前、このDI:GA ONLINEで行ったインタビューで、平田真也(Vo/Gt)は、2021年4月に出演したサーキット・イベントで、下北沢で最も大きいハコであるシャングリラのステージに立った時の感触が良くて、「次は大きいところでやりたい」という気持ちが芽生えた、だからこのライブの開催を決めた、という話をしていた。コロナ禍なので、本来のフルキャパは入れられないものの、チケットはしっかりソールドアウト。
トップのammoから、トリのOrganic Callまでの4アクトに、フロアを埋めたオーディエンスが「静かに」「でも熱く」向き合い続けるさまは、ちょっと異様だが、ゆえに、ひたむきさに満ちていた。

トップは東大阪の3ピース・バンド、ammo。頭3曲を曲間なしで駆け抜けたり、弾き語りテイストの曲があったりと、緩急の大きなパフォーマンスで、オーディエンスを巻き込んでいく。
次のHakubiは、ニューアルバム『era』をリリースしての、全26本のワンマン・ツアーの途中、残りあと3本、というところで、この企画に参加。ずっとワンマンで回っていたので、今日は対バンでうれしい、O-WESTでやるのは初めてなのでそれもうれしい、と片桐(Vo/Gt)。観る者が「魅了される」とかいうよりも「呑まれる」と形容した方がしっくりくるような、静と動のコントラストが極めて大きい、緊張感に満ちたステージを見せる。
バンドで広島から出て来て、最初に仲良くなったのがOrganic Callだった、これまでもお互いの企画に呼んだり呼ばれたりしてきた、と自己紹介した三番手、アメノイロ。は、確かに今日のアクトの中ではもっともOrganic Callと共通点のある音楽性である。言葉のひとつひとつを丁寧にメロディにのせていく寺見幸輝(Gt/Vo)の歌が、耳を捕え続ける。

そしてOrganic Call。平田真也の歌とカワカミトモキ(Gt)のアルペジオで曲に入る「茜色、空に灯す」で始まり、ニューシングル収録の「Hello My Friend」を2曲目、「Good-bye」を8曲目に配して、ラストは「愛おしき日々たちへ」で終わる全9曲のステージだった。アンコールは、なし。

平田真也(Vo/Gt)

カワカミトモキ(Gt)

僕は、このバンドのライブを観たのは、まだ二回目なので、知ったようなことは言えないが、それでも、これまで発表してきた楽曲の中から、赤裸々な曲、生々しい曲、これまで積み重ねてきたライブの中で「これは伝わる」と確信を得た曲を、選りすぐったセットリストのように感じた。それくらい、どの曲も、ライブだとよりいっそう、耳に残る。
中盤(4、5曲目)で、「彗星のよう」「春は巡る」を並べたのは、ここでいったんクールダウン、みたいな意図があったのかもしれないが、曲に込められているものが強いせいか、そういう空気にはならなかった。それまでと、それ以降と同じように、濃いエネルギーがステージから放たれ続けていた。

きっつー(Dr)

バンドをやっていても、そうじゃなくても、毎日毎日にドラマがあるわけじゃない、何もない日の方が多い、でもライブハウスには毎日、凝縮されたドラマのようなものが詰まっていると思う──ライブの中盤で平田真也はそんなMCをした。そして、後半では、「でっかい音は好きですか? ライブハウスは好きですか?」と叫んだ。

前述のインタビューでも、ライブハウスという場所に、愛というか、こだわりというか、執着というか、とにかく、そのような思いを持っていると話していたが、その姿勢をクリアに感じられるステージでもあった、ということだ。

なお、この日発表された、次の東京での大きなライブは、2022年2月27日(日)、渋谷WWW。バンドの結成5周年のアニバーサリー・ライブで、対バン(後日発表)を迎えて、2マンで行われる。

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