とことん明るく、とことん楽しく!ザ・リーサルウェポンズ初の全国ツアー、チケット完売のファイナル公演LIQUIDROOMをレポート!

ライブレポート | 2022.03.25 18:00

ザ・リーサルウェポンズ 初の全国ツアー 「ポンズの野望・全国版~もうがまんできねえ~」
2022年3月21(月・祝)LIQUIDROOM

こんな時代だからこそ、賑やかに派手やかに! 底抜けに明るかった80年代カルチャーを踏襲した音楽性で、大きな話題と人気を集めるザ・リーサルウェポンズが、3月21日に東京・LIQUIDROOMで全国ツアー『ポンズの野望・全国版 ~もうがまんできねえ~』最終日となる、東京公演を行った。コロナの影響で2度の全国ツアー中止、サイボーグジョーの故障のためツアー初日が延期と、数々の困難を乗り越えてたどり着いたツアー最終日。“ポンズの野望”のライブタイトルをイメージした映像から、「もうがまんできねぇ!」と始まったオープニングでは、勇ましい“アニキコール”のSEに観客が手拍子を合わせ拳を上げる中、紗幕が落ちてジョーとアイキッドが登場! 「80年代アクションスター」でド派手にライブが始まると、強烈な熱気が会場を包む!!

♪エイドリアン! エイドリアン! と叫びながら、ジョーが両手を挙げてステージを走ると自前で用意した大歓声のSEが鳴り、それに合わせて観客が両手を上げる。規制で声が挙げられない中でも自然とテンションが上がり、配信で見てる人は「このご時世にこの盛り上がりって、どういうこと!?」と騙されるであろう大歓声のSEは、彼らの大発明。面白い! 続く「ポンズのテーマ」では、巨大CO2ガンを構える姿が『ゴーストバスターズ』を彷彿とさせる二人がCO2を大量噴射! ルール無用のはちゃめちゃぶりとフロアのカオス状態にライブの醍醐味を存分に感じ、序盤からドキドキと興奮が止まらない!!

自己紹介やジョーの故障からの復活宣言、無事にライブが開催された喜びを語ったMCを挟み、「東海道中膝栗毛」に会場中が三三七拍子を合わせ、「Super Cub is No.1」でかっ飛ばし、「半額タイムセール」に突撃。自前のコール&レスポンスや歓声にフロアから拳が上がり、会場に圧倒的な一体感が生まれる。ジョーの「元気ですかー!?」の掛け声にも自前の歓声が上がり、大盛り上がり風で始まったMCでは、「「半額タイムセール」は近所のマルエツで毎日毎日、タイムセールのお弁当をゲットする歌だよね?」(ジョー)「そう。都立家政のマルエツで、近所のおばさんや会社帰りのサラリーマンと競い合ってるって曲なんですけど」(アイキッド)と素に戻った二人の庶民的な話が始まり、その落差にズッコケるも、ジョーとアイキッドの仲の良さも微笑ましく、明るく優しい人柄が見えるトークでますます観客を惹きつける。

社会人にとって死活問題とも言えるテーマを明るく軽快なサウンドに乗せて、ジョーがステップを踏みながら爽やかに歌った「シェイキン月給日」に続いて披露した、ミディアムな曲調に美しいメロディを乗せた「雨あがる」はウィルスと戦う全ての人に捧げた楽曲。たっぷり気持ちを込めた歌とギター、そして胸に染みる歌詞に楽曲のメッセージを受け取った観客から大きな拍手が起きると、「センセイ、ナイスギター!」とジョーが褒め、「名曲だな、これは」とアイキッドが自画自賛。そんな二人の関係性もすごく良い。

最高にハッピーな「毎日たのしい1週間」で始まった後半戦。ミラーボールの眩い光がフロアをダンスホールに変えた「マハラジャナイト」、ケンカコントの映像から勇ましく始まった「川中島の戦い」、本当に酔ってるくらいのテンション感で盛り上げた「ホッピーでハッピー」など、底抜けに明るく楽しい楽曲と凝った演出で最高潮の盛り上がりを見せると、ライブはクライマックスへ。「私の尊敬する人をリスペクト&レクイエムする曲です」とアイキッドが曲紹介して、「よし、みんな! 口パクで一緒に歌おう!!」とジョーが煽り始まった曲は、本編ラストとなる「さよならロックスター」。ヴァン・ヘイレンをオマージュしたシンセサウンドで始まる、スケール感あるサウンドに乗せたジョーの伸びやかな歌声、アイキッドの渾身のギタープレイで観客を魅了し、ライブをしっかり締めくくる。

アンコールでは和やかなステージに突如、覆面レスラーの獣神サンダー・ライガーが乱入! 「なんでバトルロイヤルに呼ばれねぇんだよ!」と、昨年11月に行われた『新宿バトルロイヤル』への出演オファーが無かったことへの怒りを表して二人に詰め寄ると、「アレをやるしかない!」と新日本プロレスを題材とした「94年のジュニアヘビー」が始まる。レスラーへのリスペクトが詰まったこの曲に、ライガーもノリノリで観客を盛り上げると、ラストはグッズ紹介で登場したお笑い芸人、BANBANBANの鮫島一六三も加わり、「きみはマザーファッカー」を賑やかに披露。ラストは「WE ARE ザ・リーサルウェポンズ!」とポンズのポーズで決めて盛大な拍手に包まれる中、大団円でツアー最終日の幕を閉じた。

とことん明るく、とことん楽しく、頭を空っぽにしてライブを満喫して。終わった後、「あ~、面白かった!」と心から思える最高のライブ。それがこの日のザ・リーサルウェポンズのライブだった。コロナ禍で自由が奪われ、悲しいニュースに心を痛め、暗い気持ちになることも多いこんな時代だからこそ、努めて明るく。賑やかで派手やかだった80年代カルチャーを踏襲した音楽とハイテンションなパフォーマンスで、圧倒的な高揚感と多幸感を与えてくれる彼らのライブを見て、いまの時代に必要なのは彼らのような存在なのでは? とさえ思ったし、いま彼らに話題と注目が集まる理由が分かった気がした。

終演後は9月30日(金)東京・中野サンプラザにて、『大コンバンワンマン 〜 オレたち中野を大事にするぜ!地元のライブはハンパねぇ 〜』の開催を発表。ザ・リーサルウェポンズの快進撃は止まらない!!

SET LIST

01. 80年代アクションスター
02. ポンズのテーマ
03. 東海道中膝栗毛
04. Super cub is No.1
05. 半額タイムセール
06. シェイキン月給日
07. 雨あがる
08. 毎日たのしい1週間
09. 熱血ティーチャー
10. マハラジャナイト
11. 川中島の戦い
12. プータロー
13. ホッピーでハッピー
14. さよならロックスター

ENCORE
01. 94年のジュニアへビー with 獣神サンダーライガー
02. きみはマザーファッカー with 獣神サンダーライガー、BANBANBAN鮫島一六三

本公演の見逃し配信は2022年3月28日(月)23:59まで!

詳細&配信チケット
https://stagecrowd.live/s/sc/group/detail/10173?ima=2544

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