WATWING、満員御礼の初Zeppツアーファイナルで更なる飛躍を誓う

ライブレポート | 2023.01.13 12:00

WATWING TOUR 2022
2023年1月5日(木)Zepp DiverCity(TOKYO)

ホリプロ初の男性ダンス&ボーカルグループ「WATWING」が5日、東京・Zepp DiverCity(TOKYO)で初のZeppツアー「WATWING TOUR 2022」を打ち上げた。ステージでは1月11日リリースの新曲「The Practice of Love」など21曲を披露。メンバーの八村倫太郎は「(会場を)埋められないかもと不安でいっぱいだったけれど、みんなが今日ここに来てくれて、ここはゴールではなくて、スタートなんだと思いました。オレたちはまだまだ未熟だけど、もっと頑張ってWindy(ファンのこと)を抱きしめ続けるから、一緒に走って下さい」と呼びかけていた。

前日の大阪公演同様に、全席ソールドアウトし熱気の中で迎えた最終日。開演時刻を少し過ぎ、会場が暗くなるとWindyは手にしたペンライトを白色に照らして6人を出迎えた。

ステージに下りた幕に6人のシルエットが浮かび上がると、歓声の代わりにペンライトを大きく揺らして思いを伝えるフロア。上からスッと幕が外れると、横一列に並んだメンバーが「Runway」のイントロに合わせてステップを踏み始めた。息がぴったりと合ったシンメトリーなダンス。伸びやかな歌声で、ファンを魅了した。

赤や青のライトが怪しげに揺れた「WATW“ing”」ではパワフルな歌声で会場を引っ張っていく。冒頭で手拍子を求めた「HELLO WORLD」は、“僕と君を繋ぐ”ことをテーマに制作された曲。メンバーは「HELLO!」と叫ぶと、身を乗り出すようにフロアの様子をうかがう。「♪na na na na na HELLO WORLD〜」と歌う声に合わせて、Windyが楽しそうに左右にペンライトを揺らしていた。

笑顔が広がった会場に続けて披露されたのは、恋をする相手にはちみつのように甘い思いを届ける「Honey,You!」。小指を立て「♪君だけを愛しているよ」と告白する6人に、Windyは心を鷲掴みにされていた。

その後始まったMCでは「あけましておめでとうございます!」と全員で一礼。髙橋颯は「最高の思い出を作りましょう」。古幡亮は「目標としていたZepp。みなさんをダンスで落としに行きます」。八村は「届けたいことが溢れています。この思いを歌とダンスで表わしたい」。鈴木曉は「お正月に食べすぎちゃった人もいると思うから、動いて絞って行こう。5キロ痩せよう!」とそれぞれあいさつをして盛り上げていた。

天井にミラーボールが輝く中で始まった「With you」では、福澤希空が甘い歌声で会場を酔わせていく。「Turn it up」では色気溢れるダンスを見せるなど、さまざまな表情でわかせていた。盛り上がる会場を見つめた八村は「みんなのお陰でノンストップで来れました。楽しいですか? 大阪でもやったけど、みんなでWATWINGポーズ(親指と小指を立て、ほかの指を手のひら側に折り曲げるハンドサイン)をして」とお願い。「Sensation」では、Windyがメンバーと一緒にWATWINGポーズをして一体になっていた。

八村が「ここから座ろう」と始めたMCでは、2022年4月に行う予定だったZeppツアーが、新型コロナウィルスの感染拡大によって延期になったこと。8カ月空いたことが不安だったことなどを告白。「THE ROAD TO ZEPP」と題した企画では、メンバー同士のコラボレーション楽曲を公式YouTubeチャンネルで配信するなどチャレンジをし続けてきた。八村は「高い壁だったけれど、(Zepp公演を)満員御礼で迎えることができてうれしい」と感謝していた。

八村が「一緒にダンスしよう」と誘った「Gorgeous」では、同曲の歌詞を書き下ろした八村と、鈴木だけでパフォーマンス。左に右に手を振り踊る二人の動きを、Windyが追いかけていく。舞い上がるような高揚感に包まれたステージで、「♪オレたちならどこまでも行ける!」と自信をみなぎらせていた。

上手に消えた八村らと交代で登場した福澤と古幡は、シンクロダンスで圧倒。続く「feel like this」では鈴木と髙橋が加わり、4人だけの特別な時間を生み出していた。新曲「今を咲く花」では、ひとり残った髙橋が作詞作曲を手掛けたこの楽曲を、桑山隆太のピアノ伴奏のみで歌い上げていく。愛しい人への思いをつづる切ない歌声が、会場に広がっていた。

ステージの背後に星のような光が輝く中に、ピンク色の光りで描かれた「W」が浮かんだ「Shooting Star」では、真っ白な衣装に着替えて再登場。ひとりひとりに思いを届けるように熱唱していた。

配信デビュー曲「Only One Life」では、「♪自分で歩いてきた足跡は 迷う僕らの道を照らすだろう」と重ねて来た経験がいまの6人の力になっていることを感じさせるもの。仲間を信じ、力いっぱい歌う姿に、大きな拍手が送られていた。

額に汗が噴き出た八村は「聴いてくれてありがとう。いっぱいしゃべろうと思ったんだけど、オレらがやって来たことはパフォーマンスで伝えたい。僕らの音楽を聴いた人が、癒されたり、楽しんでくれたらうれしい」と思いを込める。

八村は続いて、11日に発売する新曲「The Practice of Love」について、「歌詞は、好きな女の子を落としたいという思いを込めています。みんなのことを落としに行くから、心して聞いて」と呼びかけ。真紅の光に包まれた6人は、燃え上がるような思いをダンスと歌で表現。「♪真面目にキミが好き」というストレートな告白をWindyに届けていく。

髙橋颯

福澤希空

桑山隆太

八村倫太郎

鈴木曉

古幡亮

鈴木のクリアボイスが印象的な「WINGS」では、翼を広げるように手をふわりと広げて歌唱。中盤には6人で肩を組み合って歌うなど、絆の深さを感じさせた。終盤に八村が「みんなとでかい思い出を作りたい」と発案し、「隣の人と目を合わせて飛ぼう。さん、にー、いち!」の合図で一斉にジャンプ!ステージから客席に向けて、銀テープが飛び出すサプライズもあり、大盛り上がりになっていた。

アンコールでは、オリジナルアパレルブランド「WAIT A MINUTE」のスウェットに着替えて登場した6人。八村は「オレらを呼び戻してくれて、ありがとう。まだまだ踊り足りなかったです!!!!!」と笑顔でコメントしていた。
キレキレのダンスを見せつけた「Waves」、サビをユニゾンで聴かせた「Spark!!」と続け、約2時間のライブの最後に選んだのは、未来を切り開いていく力強さを表現した「ING」。堂々としたパフォーマンスで、飛躍を誓っていた。

歌い終えた後、最後にそれぞれ感謝を…と口を開いた場面では鈴木が「Windyの存在が、オレにとってめちゃくちゃ支えになっている」と吐露。言葉を詰まらせると、涙声で「本当にマジで、ありがとう。オレは一生歌い続けるから、一緒にどこまでも飛び続けましょう」と揺れるペンライトを愛おしそうに見つめていた。
福澤は「寒い中来てくださり、ありがとうございました。ウサギ年は12年に1度しかない。今日のライブも同じものは2度とありません。今年は一緒に飛んでいこうぜ!」と呼びかけると、会場が笑顔で溢れた。

アンコールでは、2月22日にKT Zepp Yokohama(神奈川県横浜市)でダンス・ボーカルグループのBUDDiiSと、ソロ・アーティストのNOAとともに、「HELLO! SMILE PARADISE 2023 SPRING」と題したツーマンライブを行うことを公表。八村は「またZeppで会いましょう。みんな最高でした!」と弾けるような笑顔を見せた。

SET LIST

01. Runway
02. WATW"ing"
03. HELLO WORLD
04. Honey,You!
05. With you
06. Turn it up
07. Sensation
08. Gorgeous
09. DANCE
10. feel like this
11. 「今を咲く花」
12. Shooting Star
13. Only One Life
14. The Practice of Love
15. BREAK OUT
16. SHELLY
17. WAIT A MINUTE!
18. WINGS

ENCORE
01. Waves
02. Spark!!
03. ING

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