氣志團、14年ぶりの武道館公演、歓喜と熱狂を生んだ25周年の集大成GIG!

ライブレポート | 2023.01.18 19:00

氣志團「THE GIGS」
2023年1月3日(火)日本武道館

「今日はよぉ、出し惜しみしねぇぞ! お前らの聴きたい曲、全部やっからよ!!」

最初のMCで綾小路 翔(DRAGON VOICE, MC & Gt)が宣言した通り、インディーズ時代の曲から最新曲まで。25年の集大成と言える豪華セットリストで観客を魅了した、氣志團の日本武道館公演『THE GIGS』。氣志團結成25周年、1月1日には7年ぶりとなるオリジナルアルバム『THE YⒶNK ROCK HERØES』が発売されたばかりとお祝いムードもありながら。“season 2最終回”と意味深なキャッチが打たれたり、綾小路の喉の治療のため、このGIGをもってコンサート活動を休止することが発表されたりと、様々な意味を含んだこの日のGIG。氣志團史においても重要な日となるであろうGIGを見逃すわけにいかないと、お正月から全国のKISSESが大集結! 出し惜しみ無しの約3時間に及ぶGIGは全編クライマックスといった内容で、日本武道館を埋める観客の歓喜と熱狂を生んだ。

オープニング映像の「行こうぜ、ピリオドの向こうへ。」のメッセージから、SE「BE MY BABY」と会場中の手拍子に迎えられ、階段状のセット最上段にシルエットが並び、ゆっくり階段を降りて来る5人。メンバーの衣装は、ゴールドにメンバーカラーをあしらった、ゴージャスでめでたい羽織袴の晴れ着ラン! 1曲目、14年ぶりの武道館公演の幕を開けた曲は「房総魂」。叶 亜樹良(Dr)と白鳥松竹梅(Ba)が鳴らす胸躍るビートに早乙女 光(DANCE & SCREAM)が陽気に大太鼓を打ち鳴らし、西園寺 瞳(Gt)と星グランマニエ(Gt)が丁寧に力強くギターを重ねると、綾小路が<当たり前じゃなかった ここでまた逢えること>と溢れ出す喜びを歌う。たくましい歌声とバンドサウンドで会場を急沸騰させ、熱狂するKISSESに「ライブハウス日本武道館へようこそ!」と叫んだ綾小路。最新アルバム収録の「This is YⒶNK ROCK」で疾走感あるヤンクロックを鳴らし、「NIGHT THE KNIGHTS」で重厚で技巧的なハードロックサウンドを鳴らしてと、攻めのステージでブチアゲた序盤戦。エンジンコールに叶 亜樹良(Dr)がドラムソロを重ね、微熱DANJIと共に魅せた「俺達には土曜日しかない」と続き、“俺たちのロックンロール”で武道館を氣志團色に染め上げる。

綾小路 翔(DRAGON VOICE, MC & Gt)

白鳥松竹梅(Ba)

「お前ら、よく来たな! 正月に日本武道館でお前らに逢える。これより嬉しいことはねぇぜ!」と始まったMCでは、「今日は俺達の記念すべき日です。久しぶりの武道館、そして97年の結成からついに26年目に突入しました。俺達と一緒にいてくれてありがとう!」とKISSESへの感謝を告げると、「今日は出し惜しみしねぇぞ!」とGIG定番曲である「黒い太陽」へ。さらに初期人気曲である「湾岸夜想曲 ~ルシファーズハンマー’94~」、インディーズ時代の「RUN★BAKURATEN★RUN」と貴重な曲が続き、氣志團を長く愛し続けてるKISSESは狂喜乱舞! ギターを背負った綾小路が、西園寺&星と楽しそうに音を重ねるシーンは何年経っても変わらないロックンロール愛とメンバーの仲の良さを表してて、微笑ましくも胸が熱くなる。

早乙女 光(DANCE & SCREAM)

「D×D×D」で会場中がタオルを回して会場に一体感を生み、「俺言ったよな? 今夜は出し惜しみしねぇってよ。今夜はお前らが聴きたい曲、全部やるってよ。準備は出来てんのか? だったらさっさと連れてくぜ、行こうぜ、ピリオドの向こうへ!」と始まった曲は「One Night Carnival」。GIG前半にして早くも抜かれた伝家の宝刀に湧き上がるKISSESが振り付けを合わせ、最高潮の盛り上がりを見せる武道館。もしや、このままピリオドの向こう側にたどり着いてしまうのか?と思わせた瞬間、サビのブレイクで会場が暗転。「え~、曲の途中ですが、「Breaking Carnival」主催兼スーパーバイザーの“One Night Carnival”です」と、スクリーンに綾小路が登場。始まったのは、YouTubeの人気格闘技オーディション番組をオマージュした「Breaking Carnival」。

「え~、先ほど公式で「出し惜しみはしない、聴きたい曲を全部やる」という発言があったと思いますが。時間の制約もあるということで、これから演る曲は急遽、オーディションで決定したいと思います!」と話し、「ここでは演奏されたい曲同士で殺り合ってもらいます」と趣旨を説明する主催者。「らいおん」、「サイバーシティ」、「330」といった楽曲たちが擬人化された強烈な個性を放つキャラが、巧みに歌詞を引用した口喧嘩や手押し相撲で対決する映像はあまりにハマりすぎていて、会場に爆笑が起きる。最初に勝負を制して演奏されたのは、“さよなら対決”で「さよなら世界」に勝利した「さよならDecember」。

続いて演奏されたのは、“愛のテッペン対決”で「愛 羅 武 勇」、「愛してナイト!」に勝利した「Theアイシテル」。微熱DANJIと多数のダンサーを引き連れ、武道館の広いステージを存分に活かした賑やかで華やかなパフォーマンスは、氣志團ならでは。ライブハウスの氣志團も良いが、こういった大会場でのワンマンだからこその選曲や演出を見ると、氣志團には大舞台がよく似合う!と改めて思うし、こんなエンターテインメント性に満ち溢れた多彩なロックバンドは、やっぱり他にいないと思わされる。レジェンド枠が集った“THE LEGENDERS”からは、「スウィンギン・ニッポン」、「BOYS BRAVO!」、「恋人」、「我ら思う、故に我ら在り」、「木更津サリー」、「喧嘩上等」の6曲が選ばれ、贅沢すぎるメドレーを披露。氣志團25年の歴史を彩った楽曲たちに、あの日見たGIGや初めて聴いた時の風景、「あぁ、「木更津サリー」は手作りCDを販売していたんだよな」といった楽曲にまつわるエピソードなど、懐かしい思い出や様々なシーンが思い出される。

メドレー演奏後、「そもそも、お前は名曲なのかよ!?」と詰められた「One Night Carnival」が、「カタつけてやろうじゃねぇか。全員まとめて、かかって来いや!」と啖呵を切って、大乱闘で「Breaking Carnival」が終わると、美しいピアノ演奏が会場の空気を一変。ステージに登場した綾小路が「色々言われて来ましたが、やっぱり俺たちにとってこの曲が大事で。25年間支えてくれたのが、この曲でした。いま、万感の思いを込めて歌います」と告げて、「One Night Carnival」をたっぷり気持ちを込めて歌い上げると、メンバー4人もステージに登場。センターステージで5人が輪になって美しいハーモニーを聴かせる感動的な演出に、会場中から大きな拍手が起きる。5人で肩を抱き合うと、「俺達が作る曲に名曲はありません。いつもみんなが一緒に歌って踊ってくれたから、この曲が名曲になりました。これからも一緒に名曲育てて上げて下さい」と告げ、メンバーが定位置について「One Night Carnival」の演奏が続く。そうだった、「Breaking Carnival」で忘れてたけど、まだ曲の途中だった!

続く、「今日から俺たちは!!」で、ロックバンドとしての変わらぬ強い意志と矜持を歌うと、「本当にありがとう、KISSES!」とKISSESへの熱い愛を届けた「愛 羅 武 勇」と続き、本編ラストは「ゆかいな仲間たち」で明るく楽しくフィニッシュ。大きな日本国旗が掲げられた、威厳ある日本武道館にぴったりな日の丸ランで登場したアンコールでは、力強く勇ましい吠声で始まった「族」、「お前ら全員、氣志團が守ってやるからな!」と宣言した「鉄のハート」と続いてMCへ。「この時代にロックバンドなんて、原始的でコスパの悪い職業だと思うけど。みんなが俺達を見て笑顔になってくれるからやってられます!」と“オーバードーズ気味のお前らジャンキー”であることを告げた綾小路は、「お前らがいないと耐えられないことに気づいたんで。ちょっ速で最速で帰ってきます!」と約束。「ありがとう ばかやろう」でKISSESへの愛と感謝を届け、一人ひとりと心を繋ぐ。楽曲に添えられた、「必ず早く帰ってくるから。みんなちょっとだけ待っててね」の言葉も優しく嬉しかった。

ダブルアンコール前にはこれまで存在の全てが謎に包まれていた、サポートドラムの叶 亜樹良が自身を語る、貴重なインタビュー映像が流れてKISSESを歓喜させると、亜樹良がたった一人でステージに登場。「大好きな“先輩”たちを呼びたいと思います」と、亜樹良が一人ずつメンバーを呼び込み、それぞれと言葉を交わす貴重な演出で会場を沸かす。最後に登場した綾小路は亜樹良への感謝を語ると、「氣志團のGIGに来たら、みんな俺達の2個下の後輩だから。困ったことがあったら、先輩に任せろよ!」と力強く告げて、アルバム収録曲「先輩」をGIG初披露。結成25周年を記念して“出し惜しみなし、みんなが聴きたい曲を全部やる”と公言。インディーズ時代の曲からGIG初披露の曲も披露して、ここまでの集大成的な内容となった、この日のGIGも素晴らしかったが。「先輩」を聴いて、「『THE YⒶNK ROCK HERØES』収録曲を軸とした、リリースGIGも見たい!」と思ってしまったのは俺だけじゃないはず。團長にはしっかり喉を完治して、ちょっ速で帰って来ていただいて。アルバムリリースGIGを是非とも叶えて欲しい、切に!!

そして、日本武道館公演もいよいよエンディング。ダブルアンコールのラストを飾ったのは、スクールメイツのような、チアダンサーを従えての「涙BOY涙GIRL」。メンバーが楽器を置いて笑顔で楽しく歌声を響かせた、賑やかで華やかなステージは、25周年記念&新春GIGにぴったりのグランドフィナーレ。「一月一日」を♪年の初めの姫始め~! と替え歌で歌う、正月公演ではお馴染みのバカバカしい演出も最高! そして、最後に事前にアナウンスされていた“SEASON 2 最終回”の件について。全編終演後、エンドロール映像に続いて流されたのは、氣志團メンバーのシルエットに一人の男が加わり、“氣志團 SEASON 3”の文字が映された謎の映像。この男は一体、誰なのか? この映像は一体、何を示唆しているのか? 氣志團の次のアクションに期待しつつ、コンサート活動再開の日を心待ちにしたい。

SET LIST

01. 房総魂
02. This is YⒶNK ROCK
03. NIGHT THE KNIGHTS
04. Engine Call ~俺達には土曜日しかない
05. 黒い太陽
06. 湾岸夜想曲~ルシファーズ・ハンマー'94~
07. RUN★BAKURATEN★RUN
08. D×D×D
09. One Night Carnival
10. さよならDecember
11. The アイシテル
12. メドレー(スウィンギン・ニッポン / BOYS BRAVO! / 恋人 / 我ら思う、故に我ら在り / 木更津サリー / 喧嘩上等)
13. One Night Carnival
14. 今日から俺たちは!!
15. 愛 羅 武 勇
16. ゆかいな仲間たち

ENCORE 1 
01. 族
02. 鉄のハート
03. ありがとう ばかやろう

ENCORE 2
01. 先輩
02. 涙BOY涙GIRL

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