フレンズ、代表曲・人気曲を次々と披露!ハッピー&ポジティブな音楽空間を生み出した

ライブレポート | 2023.01.25 18:00

フレンズ-NEW YEAR LIVE 2023-
2023年1月22日(日)Shibuya WWW

フレンズが1月22日、東京・WWWでワンマンライブ「NEW YEAR LIVE 2023」を開催した。2023年最初のライブとなったこの日のセットリストは、事前にインスタグラムで募集したリクエストも含めて構成。代表曲・人気曲を次々と披露し、ハッピー&ポジティブな音楽空間を生み出した。

えみそん(Vo.)はアジアンテイストの桃色の衣装で登場。満面の笑顔で「NEW YEAR LIVEへようこそ! 楽しい1日にしましょう!」と挨拶し、「ビビビ」でライブをスタートさせた。この日は“声出しOK”。冒頭から「恋じゃない?」「Yeah!」というコール&レスポンスが響き渡る、心地よい一体感へとつながっていく。
さらにシックなバンドグルーヴと切ない恋心が溶け合う「DIVER」、えみそん、三浦太郎(Gt./Vo./Cho.)のツインボーカルによって、“君と僕”の感情の揺れを映し出す「NIGHT TOWN」(長島涼平(Ba./Cho.)のおしゃれなベースソロも気持ちいい!)を演奏。最初の3曲で観客の心と体をしっかりと惹きつけてみせた。

えみそん(Vo.)

三浦太郎(Gt./Vo./Cho.)

最初のMCでえみそんは、「あけましておめでとうございます! 今年もよろしくお願いします!」と挨拶し、インスタを通してリクエストを募ったことを改めて説明。
「人気投票、上から順に入れてみました。みんなで楽しい空間にしていきましょう!」という言葉に続いたのは、“熱意のこもったリクエスト”があったという「Nothing」。フレンズ流シティポップと称すべき洗練されたアンサンブルが心地いい。恋人との別れを洗練されたポップサウンドとともに描いた「またねFOREVER」、瑞々しさと切なさが共存する片思いソング「8月31日の行方」、エモーショナルなギターフレーズに導かれたバラードナンバー「約束」と、楽曲を重ねるごとにこのバンドが持つ多彩な音楽性を実感することができた。楽曲のボトムをしっかりと支える長島と関口塁(Dr./Cho.)のリズムセクション、えみそん、三浦のツインボーカルが紡ぎ出すストーリー性にあふれた歌、そして、サポートキーボードとして楽曲に彩りを与える山本健太(Key.)によるアンサンブルも素晴らしい。「けっこう懐かしい曲、多かったでしょう? かなり久々にやった曲もあったし、演奏する機会を与えてくれてありがとう」(えみそん)というコメントも印象的だった。

長島涼平(Ba./Cho.)

関口塁(Dr./Cho.)

「お正月、どうしてた?」というトークから、えみそんがなぜか“世界のナベアツ(現・桂三度)”のモノマネをはじめ、長島が「え、そんなバンドだった?」とツッコむと会場はさらにリラックスモードへ。こういう親しみやすさ、観客との距離の近さもフレンズの魅力だろう。

新曲「OKASHi NA DEAi」をきっかけにフロアの多幸感はさらにアップ。観客がサビに合わせて“U”“L”“K”の指サインを掲げたダンスチューン「U.L.K.」、ステージに置かれた銅鑼をえみそんが打ち鳴らし、「久々にやります!」とコールされた「HEARTS GIRL」、そして、フレンズのライブアンセム「塩と砂糖」「夜にダンス」を続けて放つとオーディエンスのテンションは一気に頂点へ。「こうやって声出せるって、最高だね!」と語りかけるえみそん、笑顔で演奏を続けるバンドメンバーも、この瞬間を全身で楽しんでいるようだ。80年代〜90年代エッセンスをたっぷり注ぎ込みながら、現代的なポップへと結実させるフレンズの音楽性がもっとも映えるのは、やはりステージの上だ。

気持ちいい高揚感包まれる中、えみそんがこの日のライブに対する思いを改めて語り始めた。会場のWWWは、初めてのワンマンツアー(2016年)でもライブを行った場所であること。それから時を経て、またこの会場でライブを行うことになり、「ここからまたがんばるぞ!」という決意の日でもあることーー。
「ソールドアウトしたことがうれしいし、みなさんともっと大きな会場で“ドゥ・ザ・パーティ”したい気持ちが強くなってて。ここからみんなでブチ上げていきませんか?!」という言葉に対し、フロアからは温かい拍手が送られた。
「悲しいときとかにも、フレンズの曲を聴いて、私たちの演奏で元気になってほしいです。今夜がとっても素敵な夜になりますように、この曲を」という言葉にリードされたのは、「月の見えない この空の下/間違いの中 愛しく笑い合おう」というラインが胸を打つミディアムチューン「東京今夜」。そして、“大切な君”と歩いていきたいという思いを込めた「cruising memories」で本編は終了した。

アンコールでも「地球を越えても」「急上昇あたしの人生」と気分をさらにグッと引き上げるナンバーを連発。「あー楽しかった! また来たい!」と素直に思える最高のアクトだった。
この日のライブで、3つの発表を行ったフレンズ。3月から3ヶ月連続でデジタルシングルをリリース、7月には大阪・愛知・東京でツアー開催。さらに新曲「OKASHi NA DEAi」(三浦太郎の出身地・長崎県佐世保市に昨年9月にオープンした、ハチミツとメープルのスウィーツ専門店「OKASHi NA DEAi」テーマソング)も制作。「NEW YEAR LIVE」で最高のスタートを切ったフレンズは2023年、新たなピークに向かって進んでいくはずだ。

SET LIST

01. ビビビ
02. DIVER
03. NIGHT TOWN
04. Nothing
05. またねFOREVER
06. 8月31日の行方
07. 約束
08. OKASHi NA DEAi
09. U.L.K.
10. HEARTS GIRL
11. 塩と砂糖
12. 夜にダンス
13. 東京今夜
14. cruising memories

ENCORE
01. 地球を越えても
02. 急上昇あたしの人生

公演情報

DISK GARAGE公演

フレンズ ワンマンライブツアー

2023年7月6日(木) 大阪・心斎橋 Music Club JANUS
OPEN 18:30 / START 19:00
2023年7月9日(日) 愛知・名古屋池下 CLUB UPSET
OPEN 17:00 / START 17:30
2023年7月14日(金) 東京・渋谷 WWW X
OPEN 18:15 / START 19:00

■チケット
前売:5,000円(税込) 当日:5,500円(税込) / DRINK代別
小学生以上要チケット
未就学児童入場可(無料/保護者同伴必要)

ファンクラブチケット第1次最速先行受付(抽選)
2023年1月22日(日)20:00~2023年1月29日(日)23:59
FCご入会はこちらから
https://c-rayon.com/result/friends/

RELEASE

「cruising memories」

2022年6月8日(水)SALE

配信URL
https://ssm.lnk.to/cm_f
『Superb』

Mini Album

『Superb』

2022年7月6日(水)SALE

【Digital】
配信URL
https://ssm.lnk.to/Superb

【CD】
ライブ会場&フレンズECサイトにて発売中
https://friendsgoods.stores.jp/
  • 森朋之

    取材・文

    森朋之

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  • 撮影

    Ray Otabe

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