1st ONE-MAN LIVE「こいのうた」
2023年1月29日(日) Shibuya WWW
1月29日、もさを。の1stワンマンライブ『こいのうた』がShibuya ＷＷＷにて行われた。
2020年よりTikTokにて弾き語りの投稿を始めてから、女性目線で描く恋愛ソングが多くの若者の支持を集めてきたもさを。。そんな彼にとって初めての有観客ワンマンライブとなったこの日、もさを。は集まったオーディエンスに何度も感謝を伝え、MCではオーディエンスとコミュニケーションをとりながら、持ち前のぬくもりのある声色を存分に届けていた。
定刻を過ぎ、オープニングテーマが流れるとバンドメンバーに続いてもさを。が入場。キラーチューン「きらきら」でライブが幕を開けた。キーボードのきらびやかな音色から「1分1秒」に続くと、もさを。は腰かけていた椅子から立ち上がり、オーディエンスに目線を向けながら甘い歌声で歌詞を伝えていく。〈あなたがいて 私がいるの〉とのリリックではそっと客席に手を差し伸べたりするなど、目の前にいるオーディエンスに思いを伝えるように優しい歌声を届けた。
「初めまして、もさを。です。今日は足を運んでくれて本当にありがとうございます」と挨拶を挟むと、観客の声出し可能公演であることを再度知らせた上で「元気？」と問いかける。直接声を交わすやり取りを経たことで、それまでじっくりと目や耳を澄ませていたオーディエンスももさを。自身も緊張がほぐれた様子。続いて「恋色」を歌ったもさを。は身のこなし、歌声ともに心なしか伸び伸びとしているように感じられた。
アコースティックな楽器の音色とともに赤裸々なリリックを乗せた「会いたい」、切ない曲調の「桜恋」と、ライブはしっとりとした雰囲気へと展開していく。恋愛や失恋の様々な物語を季節の描写とともに、どこか俯瞰した視点で歌に乗せるもさを。の楽曲。それをオーディエンス一人ひとりが各々の思い出や感情に照らし合わせ、それぞれの解釈で聴く様子も含め、会場全体にはゆったりとした心地いい雰囲気が漂っていた。同時に、これまでSNSを通して聴き手の感情に伝わっていた楽曲が、ライブハウスという空間の中で演奏されることでリアルタイムでオーディエンスに届くという、初ライブならではの感慨深さも感じられる。そんな温かい空気の中でライブは展開していった。
「今日までずっとSNSで活動してきたんですけど、支えてくれるみんなに感謝を伝えたくて有観客ライブを開催することにしました。歌をやる理由として、みんなの存在はすごく大きくて。みんながいなかったら今日ここでライブを開催することは絶対になかった。本当に感謝しています」。改めて真摯に気持ちを伝えると、「100年後も、よろしくね」と「ギフト」を披露。〈100年後のギフトありったけの愛と シワが増えてもあなたがいい〉。直球な愛を描いた歌詞が、目の前にいるオーディエンスに向けてしっとりと届けられた。
穏やかに「サイダー」を披露したのちには、キーボードの音色とともに珠玉の失恋ソング「好きが溢れていたの」へ。曲の進行とともにバンドサウンドが追加される構成が失恋の中で気持ちが揺れる様子を感じさせ、オーディエンスを没入に誘う。
「しっとりした曲が続いたので、次は盛り上がる曲にいきましょう！」との前置きののち、バンドサウンドが明るく開けていくようなイントロから「ハレルヤ」へ。力強い演奏で会場の空気を昂らせると、希望的なファンファーレを響かせるように「カラメル」を披露。手拍子とともに賑やかな空気に包まれた。
「次が最後の曲になります」との言葉に惜しむ声が寄せられながらも、本編最後の楽曲としてもさを。が披露したのは今の時期にぴったりな「冬のプレゼント」。美しいファルセットを響かせると、最後は会場中が合唱し優しい雰囲気で本編を終えた。
アンコールにて「伝えたいことがあります」と伝えたもさを。は、本公演の追加公演を東京、大阪、名古屋で開催することを告知。思わぬ大きな発表に会場も歓声で溢れる。「今日来れなかった人に直接感謝を伝えたいし、今日来てくれた人とまた会いたいです。来てくれる？」と問いかけたあとには、更に新曲のサプライズが。新曲「キンモクセイ」を初披露し、力強いボーカルと明るいサビで会場を高揚感に包み込む。そして最後はもさを。の原点となった楽曲「ぎゅっと。」を披露。感謝を存分に伝え、ファンと一体感を作り上げたメモリアルな公演となった。
SET LIST
01. きらきら
02. 1分1秒
03. 恋色
04. 会いたい
05. 桜恋
06. ギフト
07. サイダー
08. 好きが溢れていたの
09. ハレルヤ
10. カラメル
11. 冬のプレゼント
En1. キンモクセイ
En2. ぎゅっと。
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