=LOVE、新体制で走り抜けたツアーファイナル。満員の武道館でファンに感謝

ライブレポート | 2023.03.09 18:00

=LOVE全国ツアー2023 「Today is your Trigger」追加公演
2023年3月2日(木)日本武道館

指原莉乃がプロデュースするアイドルグループ、=LOVE(イコールラブ)が3月2日(木)に東京・日本武道館にて、=LOVE全国ツアー2023「Today is your Trigger」のファイナル公演を行った。

2023年1月13日(金)に神奈川県・パシフィコ横浜 国立大ホールで「~齊藤なぎさ卒業コンサート~ 現役アイドルちゅ~ みんなのこと大好きだよ♡」を行った=LOVEは、1月28日(土)の福岡を皮切りに、宮城、大阪、愛知を回った=LOVE全国ツアーの追加公演として、昼夜2公演に渡る日本武道館公演を開催。新体制初にして、全国5都市10公演となったツアーの最終日の夜公演はMCをほぼ挟むことなく、本編の全20曲をノンストップで披露。一瞬たりとも目が離せないエンターテインメントショウのような内容となっていた。

開演時間になると場内が暗転し、Overtureに続いて、ステージ上にピンスピットに照らされた佐々木舞香が一人で登場。最新シングル「この空がトリガー」の冒頭を高らかに歌い上げると、「今日はみんなで最高の思い出をつくりましょう!」と呼びかけてライブは幕を開けた。曲中に「今日はみんなのことを幸せにしちゃうからね」と約束し、両手で投げキッスを送った後の「僕らの制服クリスマス」では、髙松瞳を中心に全員でお揃いのグレンチェックのマフラーを巻いて弾ける笑顔を見せると、諸橋沙夏のロングトーンに野口衣織がファルセットでハーモニーを重ねるなど、可愛いだけじゃない高い歌唱力でも観客を魅了。続く、「ウィークエンドシトロン」では、髙松がドアを開くマイムに合わせて、ステージ上のLEDがガーリィーな部屋へと様変わりし、齋藤樹愛羅、野口、諸橋、山本杏奈の4人によるマイクリレーも展開。佐々木のセリフが印象的な「しゅきぴ」では音嶋莉沙がバルコニーから登場、大谷映美里がピンクの受話器を持って電話をするなど、立体的な演出で耳だけでなく目でも楽しませ、樹愛羅センターから始まった「いらない ツインテール」では樹愛羅が拡声器で観客を煽り、ライブハウスのような盛り上がりを見せた。

ダンストラックに乗せたラップによる他己紹介を経て、場内の雰囲気は一変。野口がセンターを務める「手遅れcaution」では真っ赤な炎が立ち上がる中で両手を天に掲げ、体を仰け反らして絶望や嘆きを表現。大谷がLED画面にスプレーでグラフティを描いた「CAMEO」では炎がファイヤーボールとなり、山本はダンスで楽曲の世界観を体現。さらに、ここから舞台はまた一変し、髙松センター曲で大場花菜が顔文字の歌詞を歌声で表現する「Want you!Want you!」でカラフルでキュートなムードで満たすと、ユニット曲&ソロ曲パートへと突入。佐々木、野口、諸橋の3人が「知らんけど」で大人の恋愛模様を歌い上げると、髙松のソロ曲「僕のヒロイン」では観客が一斉にペンライトを青色にし、場内を空色へと染め上げ、佐々木のソロ曲「真夜中マーメイド」では空から海へ、昼から夜へ、笑顔から涙へと歌声の質感によって変化させていった。

さらに、雨音のBGMを挟み、佐々木センターの「あの子コンプレックス」は、アイドルらしい笑顔を封印した切ない歌唱で、メンバー全員でのユニゾンからソロで歌い継ぎ、2声や3声になるなど、それぞれの声の個性や組み合わせの多様さを存分に味わえる楽曲となっていた。

そして、ダンストラックに挟まれた樹愛羅のソロ曲「Kiara Tiara」では孤独感を振り切るパワフルなダンスで会場の熱量を高めると、本編の後半はライブでの人気曲を中心に一気に駆け抜けていった。逆光の中にシルエットが浮かび上がり、佐々木、野口、山本がダンスでも魅せた「Be Selfish」や歌詞に大谷や瀧脇笙古の名前が盛り込まれたタオル回し曲「Oh!Darling」で盛り上がり、『「君と私の歌」』では野口が満員の観客に向けて、「見つけてくれてありがとう!」と感謝の気持ちを伝える。

最新シングルのカップリング曲で、髙松センターのハードロックナンバー「Junkies」ではペンライトを持った拳が上がり、諸橋が「みなさん、私たちのことが大好きですか? 私たちはみなさんのことが大好きです」と呼びかけた「 青春”サブリミナル”」からシームレスで「探せ ダイヤモンドリリー」へと繋いでいくと、場内には大きなクラップがわきおこった。

そして、山本がセンターを務める「笑顔のレシピ」では、「日本武道館でこの曲を歌えて幸せです。夢への第一歩として歌います」と語り、メンバーが肩を組んでパフォーマンスし、間奏では応援してくれているファンへの感謝を伝えた。最後に、野口が「最後はこの会場を私たちと皆さんの愛でいっぱいにしましょう」と語りかけ、野口センターの新曲で、大場の<生まれ変わってもアイドルがいいな>というフレーズに観客が沸いた「ラブクリエイト」を初披露した後、佐々木が「私たちみんなで幸せな空間を作ることができてうれしかったです」と笑顔を見せ、全21曲で1時間40分に及んだ1つのショウのような本編は、彼女が言う通り、幸せに満ち満ちた空気とともに幕を閉じた。

アンコールでは、「夏祭り恋慕う」のセンターを務める佐々木が「まだまだ終わらないからね。みんなのこと、落としちゃうぞ!」とアピールすると、更に会場の熱気が高まった。音嶋がセンターを務める「お姫様にしてよ!」ではメンバーをあだ名で呼ぶ、この日だけのスペシャルコールで盛り上がり、この日2回目となる「この空がトリガー」をパフォーマンス。MCでは、7月29日(土)、30日(日)の2日間にわたり、=LOVE、≠ME、≒JOYの3組による合同フェス「イコノイジョイ 2023」が富士急ハイランド コニファーフォレストで開催することを発表。

声出し解禁がアナウンスされると、大歓声が上がり、山本は「それまで喉をあたためておいてね!これからもイコノイジョイの応援をよろしくお願いします!」と声を上げると、髙松は「10人で初めてツアーを回って、最初はなぎさの穴を埋められるか心配でした」と正直な思いを吐露。「でも、皆さんとライブを重ねるごとに、自分たちに自信が持てるようになった気がします。それくらい、皆さんの応援の力がすごくて、大切な存在です」と感謝の気持ちを伝え、「これからもずっと、私たちが皆さんを思う気持ちと、皆さんが私たちを思う気持ちがイコールで繋がっていたらいいなと思っています。これからも原点を忘れず、10人で走り抜けていきます!」と熱い決意を表明し、はじまりの曲である「=LOVE」で締めくくった。4月に結成6周年を迎える彼女たちが次はどんな景色を見せてくれるのか。東京ドーム公演を夢に掲げる彼女たちの今後のさらなる飛躍に期待したい。

SET LIST

01. この空がトリガー
02. 僕らの制服クリスマス
03. ウィークエンドシトロン
04. しゅきぴ
05. いらない ツインテール
06. 手遅れcaution
07. CAMEO
08. Want you!Want you!
09. 知らんけど
10. 僕のヒロイン
11. 真夜中マーメイド
12. あの子コンプレックス
13. Kiara Tiara
14. Be Selfish
15. Oh!Darling
16. 「君と私の歌」
17. Junkies
18. 青春”サブリミナル”
19. 探せ ダイヤモンドリリー
20. 笑顔のレシピ
21. ラブクリエイト

ENCORE
01. 夏祭り恋慕う
02. お姫様にしてよ!
03. この空がトリガー
04. =LOVE

SETLIST PLAYLIST

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