中島卓偉、VIVA LA BIG SUNSHINE TOUR 全セルフ・ライブレポ!【No.5】Veats Shibuya[DAY2]

ライブレポート | 2023.04.11 18:00

中島卓偉『VIVA LA BIG SUNSHINE TOUR』開始!
DI:GA ONLINEでは全公演の中島卓偉本人によるセルフレポを掲載いたします!

Version 2 BIG SUNSHINE & BAD SPEED PUNK
2023年4月9日(日)昼公演 東京 Veats Shibuya
Version 3 TAKUI SONGS ONLY LIVE
2023年4月9日(日)夜公演 東京 Veats Shibuya

4月9日 渋谷VEATS 2DAYS 2日目

睡眠薬が効いて見事に7時間睡眠。朝起きてまずこれにテンションが上がりました。前日の2公演の消耗も7時間の睡眠でいくらか戻っていた。ツアー中は本当に寝れなくなりますが、これは自分的には奇跡的。行きの運転中にずっと今日の2公演のセットリストの歌詞をひたすら反復。ちょっと早く着き過ぎるなと判断し、近くに路駐して、引き続きひたすら歌詞を覚える。そろそろ行こうかなと思うとyouさんの乗るRENAULTが通り過ぎて行きました。一緒に駐車場に入った方がスタッフも楽だろうと思い、後を追いかけます。寝れたとはいえ、リハーサルで消耗したくないので、今日は最後の30分だけの参加。PAの塩谷さんとイヤモニの汗対策として、吸収ガーゼをところどころに貼り付けて装着具合を確かめます。ですがやはり夜公演で、「OH MY DARLING」を歌い始めた時に汗が入り音程が取れなくなり、やむを得ず中断。むしろこのハプニングをオーディエンスが盛り上げてくれました。プールなどで耳に水が入るような状態、流石にそれでは歌えない。どうにかしたいものです。

昼公演も夜公演もメンバー全員衣装を変えます。昨日からの4公演すべて衣装が変わる。これはファンの方にとっても嬉しいことなのではないでしょうか。女性ファンは衣装のことしか褒めてくれませんからね(笑)。このツアーに限らずここ最近はグラムロックンロールな衣装にこだわっています。派手に行きたい。僕がステージでメンバーの衣装を見ても格好良いな!と思える瞬間があります。4人で一つのバランスなんですよね。ストライプがいたらボーダーがいても良いし、ペイズリーがあれば豹柄があっても良い。同じ柄でぶつけ合うのが最高です。10代の頃知ったZIGGYやHANOY ROCKSのファッション性が本当に格好良かった。全員で派手、全員でハイセンスな衣装。前にも書きましたがそれでいながら曲がポップであること、これがセット。涼しさと動きやすさは無視(笑)見た目がナンボです。途中マイクスタンドのホルダーに袖が引っ掛かり避けてしまい、次の大阪までに直したいと思います。基本古着なので良く破けたりもしますが、フォルムを絞って作り直すことは毎回やっています。そう、細く見えないとロックじゃない。体のラインと衣装のフォルムが本当に大事です。唯一履きやすさで言うと、パンツに関してはストレッチが効いてないものは履けません。それはステージで股割りをするからです。ストレッチが効いてないと一発で股が裂けます(笑)

前日の影響か、昼公演は開演前から卓偉コールが大きく、マスクをしている人が2割、素顔が8割からのスタート。夜公演は1割、9割になっていました。お子様を抱っこしながら見ている方もいて微笑ましかった。小学生もチラホラ見えました。本当に嬉しかった。フロアは常に大合唱が続きました。アップテンポの曲だけじゃなくミディアムナンバーでも歌ってくれた。これぞ中島卓偉のライヴ。長くやってきた曲は、もはやファンが歌う曲に変換していってもありな時期かもしれません。そこに辿り着くまでいろんな物語やアレンジがあったわけですから。曲もいつか上がりの時が来ます。長く活動を続けて行くと、もう今回で歌い納めだ、そういう時が必ず来るのです。夜公演の「PUNK」の大合唱が素晴らしく、終演後スタッフが撮ってくれていた映像をTwitterですぐアップ。これもファンの方には喜んでもらえました。独立したからこそ出来るこのスピーディーな対応。冷めないうちに届ける、これが僕のエンターテイメントです。この「PUNK」の映像を観てもメンバーのテンションも高い。BASSのNAOKIさんはオフマイクでも一緒に歌い、叫び続けていて、楽屋に帰ったら声がカスカスになっていました(笑)これは隣で演奏している者として本当に光栄なこと。NAOKIさんはステージで前に出る出方、戻り方が完璧な人。これが美しく無駄がないベーシストはそういません。

youさんもNAOKIさんも言ってましたが、僕の現場に来て、ダウンピッキングが正直鈍っていた。でも弾きまくっていたら感覚が戻ってきて、今ではガンガンにダウンで弾けるようになったとのこと。速い曲ってのはやってないと鈍るってのは多いにあります。もちろん年齢を重ねてテンポが溜まっていくことで書けるようになる弾けるようになる曲もある。でも若い頃にやっていたパッションは失いたくない。僕は古い曲でもやらなくなる曲などありません。スピード感を忘れたらPUNK ROCKER失格。速い8ビートの曲をNAOKIさんがダウンピッキングで弾いているのを横目で見て、すげえなと微笑ましく思いました。

夜公演のイノヴェイターでドラム台に上り、SHINGOさんのクラッシュシンバルを一緒に叩きました。たまにそういうことをしたくなるので、いらない安いスティックをバスドラの上に置いておいてくださいとお伝えし、いざぶっ叩きそのスティックをフロアに投げ込んだわけですが、どうやらそのスティックは1本5千円もする高価な物らしく、なんだかすみません(笑)楽屋ですかさず5千円をSHINGOさんにお返ししておきました。って安くてもう使わんスティックで良いって言うたやないですか(笑)

昼公演も「ひとりになることが怖かった」を出し切り、夜公演では「ピアス」で出し切り(この2曲を1日でやっていることがそもそもおかしい)やり切った感があったので正直もうアンコールはやりたくありませんでした。楽屋でくたばっているとスタッフが「お客さんが全員帰らずアンコールしていますのでやりましょう」と言ってきました。「いや~もうきついんですけど」という気持ちではありましたが、一人も帰らず呼んでくれているのならと出ていったわけです。ですが後ろは帰っている人が何人もいて「なんだよ、全員残っていないんだったらやりたくねえわ」と正直思った。これは本当に難しい。ファンとの意思の疎通ですよね。帰らなきゃいけない方もいる。本編でライヴは終了。その最後の曲を持って帰ってほしいと言うのが僕の想い。チケット代は本編まで。これは絶対にこだわりたい。ですがステージ上でローディーの伊藤さんが目で「そこをなんとか!もう1曲やりましょうよ!」合図されたのでやることを決めました。もしかすると愛するスタッフが「もう1曲アンコール聴かせてください」という想いになっていたのかもしれません。何より帰らず呼んでくれたファンには心から感謝したいわけですからね。でも僕はお約束のアンコールは嫌いです。アンコールに力など残したくない。本編がすべて。

やり切った2DAYS 4公演でした。熱いライヴがやれたこと、これは本当に来てくれたファンの方々のおかげです。半分が野郎ファン。そりゃ熱いライヴになります。7月9日に原宿RUIDOで女子限定、男子限定ライヴも発表しました。今までと同じく男子はモッシュ&ダイヴはもちろんありです。そしてまだ詳細は言えませんが、秋に25周年yearに突入するタイミングで一夜限りのTAKUI THE BESTの縛りライヴを計画しています。TAKUI表記の頃の曲のBEST SELECTION、チケットが早くはけるなら映像も撮りたい。僕はずっと応援し続けてくれたファンの為に歌います。この熱い想いをファンの方と共に盛り上げて行きたいと思います。

この2日間やってみて9割の方がマスクをしていないと笑顔が見れるし、口元で歌ってくれているのがわかるし、終始感動しました。ただ今回で声枯れも半端なく、今週末の14日大阪ミューズホールでの単独弾き方りライヴ、そして15日の大阪BIG CAT 2公演、16日の名古屋ELLでの2公演、計3日間で5公演、痺れます。これでこのツアーは終了。やり切りたいですね。まだまだ課題はあります。もっとタイトに決めたい。アンサンブルとグルーヴ、こだわっていきます。僕が憧れた大人はみんなこだわりがあり頑固。最後はこだわりを持った頑固な人間が勝つ、これ不思議とそうなんですよね。否定的な頑固じゃなく肯定的な頑固であること、これがポイントです。しっかり睡眠を摂り準備したいと思います。

中島卓偉

公演情報

DISK GARAGE公演

中島卓偉 LIVE 2023 VIVA LA BIG SUNSHINE TOUR

Version 1 BIG SUNSHINE & GREATEST SONGS
2023年3月11日(土) 福岡 DRUM Be-1

開場/開演 15:00/15:30

Version 2 BIG SUNSHINE & BAD SPEED PUNK
2023年3月12日(日) 福岡 DRUM Be-1

開場/開演 14:00/14:30

Version 1 BIG SUNSHINE&GREATEST SONGS
2023年3月18日(土) 仙台 MACANA

開場/開演 15:00/15:30

Version 2 昼公演 BIG SUNSHINE & BAD SPEED PUNK
2023年3月19日(日) 埼玉 HEAVEN’S ROCK さいたま新都心 VJ-3

開場/開演 14:00/14:30

Version 3 夜公演 TAKUI SONGS ONLY LIVE
2023年3月19日(日) 埼玉HEAVEN’S ROCK さいたま新都心 VJ-3

開場/開演 17:00/17:30

Version 1 BIG SUNSHINE & GREATEST SONGS
2023年4月8日(土) 東京 Veats Shibuya

開場/開演 15:00/15:30

Version 2 昼公演 BIG SUNSHINE & BAD SPEED PUNK
2023年4月9日(日) 東京 Veats Shibuya

開場/開演 14:00/14:30

Version 3 夜公演 TAKUI SONGS ONLY LIVE
2023年4月9日(日) 東京 Veats Shibuya

開場/開演 17:00/17:30

Version 1 昼公演 BIG SUNSHINE & GREATEST SONGS
2023年4月15日(土) 大阪 BIGCAT

開場/開演 14:00/14:30

Version 3 夜公演 TAKUI SONGS ONLY LIVE
2023年4月15日(土) 大阪 BIGCAT

開場/開演 17:00/17:30

Version 2 昼公演 BIG SUNSHINE & BAD SPEED PUNK
2023年4月16日(日) 名古屋 ElectricLadyLand

開場/開演 14:00/14:30

Version 3 夜公演 TAKUI SONGS ONLY LIVE
2023年4月16日(日) 名古屋 ElectricLadyLand

開場/開演 17:00/17:30

■Support Musician
Guitar.you (Nicori Light Tours / ex.Janne Da Arc)
Bass.NAOKI(FANTASISTA)
Drums.SHINGO (THE TERROR’S 666 / ex.JURASSIC)

RELEASE

『BIG SUNSHINE』

NEW ALBUM

『BIG SUNSHINE』

2022年12月7日(水)SALE

アルバム情報は >>こちら
配信情報は >>こちら

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