fox capture plan、約3年振りに戻ったフロア中の歓声に最高のプレイで応える

ライブレポート | 2023.07.28 18:00

fox capture plan tour 2023 “DELIGHT”
2023年7月23日(日)新宿ReNY

 fox capture planの、洋楽カバー・アルバムとしては8年ぶり・2作目となる『COVERMIND Ⅱ』のリリース・ツアー『TOUR 2023 DELIGHT』、全6本中の3本目にあたる東京公演=7月23日(日)新宿ReNY。このツアーは、前半の3本が7月、後半の3本が9月と10月に分かれているので、この日が前半の最後、ということになる。
 fox capture planの3人=岸本 亮(Piano)・カワイヒデヒロ(Double Bass)・井上 司(Drums)は、アンコールを含めると20曲近く・ぴったり2時間にわたるライブ・パフォーマンスで、ReNYの半円形のスタンディング・フロアを埋めたオーディエンスを、魅了し続けた。

 『COVERMIND Ⅱ』のリリース・タイミングでのツアーではあるが、その配信スタート日がまだであること(8月2日)や、声出しNG・マスク着用等の縛りがないツアーが久々であることなども考慮したのか、同作でカバーした曲を片っ端からやるのではなく、ファンがライブで聴きたいfox capture planの楽曲群をセレクトした上で、そのまんなかに『COVERMIND Ⅱ』の曲を固めて入れる、という感じのセットリスト。
 後半の井上 司のMCによると、「毎回セットリストをちょっとずつ変えている」そうで、「今日は変拍子の曲が多い」とのこと。確かに、1曲目は「capture the Initial “F”」、いきなり8分の7拍子の曲で、ライブがスタートした。
 3曲目「We Are Confidence Man」ではミラーボールが回る中、ベース→ドラム→ピアノの順でソロを聴かせる。5曲目「Butterfly Effect」では、軽やかなピアノとリズムでフロアを踊らせる。
 岸本 亮は、MCのたびに「最高っすね」を繰り返す。「コロナ禍以降座席ありの会場でのライブが多かったけど、今日はスタンディングでみんなでワイワイガヤガヤ、最高っすね」といった具合に。
 井上 司は、ブレイクのたびに立ち上がり、笑顔でオーディエンスをあおる。基本、伏し目がちに演奏に没頭しているカワイヒデヒロも、MCになるとマイクを手に取り、岸本 亮にびしびしツッコミを入れて、笑いをとっていく。3人とも、このツアーを本当に楽しみにしていたこと、今この瞬間を楽しんでいることが、表情や態度からダダ漏れになっている。

岸本 亮

カワイヒデヒロ

井上 司

 中盤の『COVERMIND Ⅱ』コーナーは、8、9、10曲目の3曲。Daft Punkの「One More Time」、Outkastの「Hey Ya!」、そしてArctic Monkeysの「Brainstorm」である。
 ほとんどのオーディエンスが今ここで初めて聴く、カバーの三連打であるにもかかわらず、この日最初にフロアの温度がピークに達したのは、この時だった。より正確に言うと、「One More Time」「Hey Ya!」と温度が上がり、「Brainstorm」で沸点を迎える、という空気感だった。
 後半では、ツアー名を冠した新曲を作ってきた、と岸本 亮が告げてから、「DELIGHT」を披露。シンプルで疾走感に満ちた曲で、演奏終了時に起きた拍手の大きさは、この日のトップレベルだったかもしれない。演奏後に岸本 亮、コロナ禍が明けて明るい未来に向かっていくようなイメージで、このタイトルを付け、この曲を作った、と、補足する。
 さらに、「beyond the beyond」「Silent Fourth」「the Gift」の3曲をメドレーで演奏するはずが……いや、実際そのように演奏したのだが、勢いが3曲で終わらない感じで、そのままのテンションで、「Nebula」と「NEW ERA」まで、5曲を駆け抜けるように聴かせていく。
 そして「次で最後の曲です」「えー!」から始まる岸本亮とオーディエンスのやりとり&カワイヒデヒロのツッコミで、またオーディエンスを笑わせてからの本編ラストは「疾走する閃光」。タイトルをまさにそのまま音像化したような3人のプレイに、オーディエンスは拍手と歓声を送った。

 アンコールは、『COVERMIND Ⅱ』からもう1曲、Hoobastankの「The Reason」をプレイし、グッズの紹介を経て、12月28日(木)に品川インターシティホールでワンマンを行うことを発表する。「ライブのタイトル、すごい悩んだんですけど、『YEAR END SPECIAL』にしました」と、岸本亮。
 そして、7月29日(土)に始まるテレビドラマ『ノッキンオン・ロックドドア』の劇伴を担当していることをお知らせしてから、最後に「RISING」をプレイした。
 この曲のみ、動画も写真も撮影OK、SNSにアップしてもOK、と告げてから曲に入ったため、フロアではおびただしい数のスマホが掲げられたが、同時に、曲に合わせて大きなハンドクラップも巻き起こった。
 なお、12月28日(木)のワンマンを発表した時、「それ以外にも、このあとライブがいろいろ発表になっていきます」と、井上司が言っていたが、その言葉どおり、9月2日(土)渋谷CLUB QUATTROのイベント『Never Ending Homies』への出演が、翌日にアナウンスされた。

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