ニガミ17才、初全国ツアーファイナルで超満員の渋谷クアトロを歓喜の渦に!新曲の約束も

ライブレポート | 2023.08.04 17:00

“nigami 17th birthday!!“ TOUR 6 「Hello BUTCHER GIRL」
2023年7月7日(金) 渋谷CLUB QUATTRO

結成よりワンマンで全国7ヵ所を回る、ということ自体が、ニガミ17才にとっては初めてのツアー『“nigami 17th birthday!!“ TOUR 6 「Hello BUTCHER GIRL」』が、2023年7月7日(金)渋谷CLUB QUATTROで、ファイナルを迎えた。
七夕のCLUB QUATTROには、「え、入口の受付んとこに当日券売場あったけど、これで当日券出したの?」と言いたくなるほど、超満員のファンが集まった。

この日、ニガミ17才が演奏したのは、本編13曲・アンコール2曲の計15曲。『ニガミ17才a』(2017年2月リリース)から5曲、『ニガミ17才b』(2018年6月リリース)から6曲、『ニガミ17才o』(2020年11月リリース)』から4曲。と、比較的バランス良く、全作品からプレイされたのは、新音源のリリースに紐づいて行われたツアーではなかったからかもしれない。
幕が開くと、ステージの中央に4人がギュッと寄り添っている。中央に岩下優介が腰を下ろしてマイクを持ち、その真後ろでイザキタツルがベースを構え、左にエレドラのパッドを叩く谷朋彦(サポートドラム)、右にシンセを弾く平沢あくびが立って演奏する。というフォーメーションで、「テクノロジーの鬼」で、ライブはスタートした。この曲の演奏終了と同時に4人揃ってポーズを決め、謎の子供たちの「よろしくお願いします」というボイスが響く。
2曲目の「おいしい水」が始まると、4つ打ちのキックに合わせて、フロアからすごい音量のハンドクラップが鳴り始める。次の「オフィシャル・スポンサー」で、平沢あくびがリズムに乗って左手をヒラヒラ振ると、みんなそれに倣う。この2曲に限らず、この日のオーディエンスの熱は、最後まですさまじく高いままだった。

MCを挟んで「あの娘かわいそうに」へ。中盤で岩下優介が「あの鐘を鳴らすのはあなた」の一節を織り込むと、歓声が上がる。
「ただし、BGM」は、平沢あくびの「今日は笹の葉の日ですうー! 笹の葉―ぁ!!」という絶叫で始まる。

大阪のライブの前日にメンバー間で口論になったことを、平沢あくびが「仲直りしたんですか?」と問いかけたことで話さざるを得なくなる──などの、楽しく愉快なMCを経ての中盤では、カオスな「ラブレター」とソウルフルな「& Billboard」を経て、「幽霊であるし」が放たれる。フロアはこの日何度目かの歓喜の渦状態に。
最前の人がドリンクを交換できていないのでは、と気遣う平沢あくびが、「アンコールの時にね」と言ったのを拾って、「アンコールの時とか言ったらダメなんだよ」とツッコミを入れてから、「アンコールでさ、1曲目『かわきもの』するやんか?」と明かした岩下優介、続けて、さらにちょっと種明かしをした。曰く、本編は「音楽をやりたいから」、「かわきもの」はアンコールにした、と。
そして、本編ラストのブロックは「こいつらあいてる」「化けるレコード」「町の変態」。「化けるレコード」では岩下優介がライトでフロアを狙い撃ち。

そしてアンコール。「本編はまじめに音楽やりました。こっからはもう、遊びまくりましょう!」と、予告どおり「かわきもの」と「ゴーゴーエアロバイク」の2曲が演奏されたのだが、いや、むしろこの時間の方が、本編以上に音楽だった、と言ってもいいのでは。と、感じた。
特に、「『かわきもの』中に新曲作るぞ。600人弱のみなさんと4人で、今日だけの新曲を作りましょうよ」という岩下優介の言葉で始まった「かわきもの」。ニガミ17才のライブの定番であるところのオーディエンス全員参加型のパフォーマンスである。
岩下優介の指揮(オーディエンスにもバンドにも与えられる)で、4拍子と5拍子が入り交じる演奏に、オーディエンスを参加させていく岩下優介、「これが我々シブヤーズの曲です!!」。
さらに、オーディエンスからジャンルのリクエストを募ったり、その合間合間のひとことひとことで爆笑をとったりした末に、ファンク〜レゲエ〜特撮もの〜テクノというジャンル及び曲調のリレーで、さらにオーディエンスを巻き込んでいった。この日のこの「かわきもの」は、22分以上にも及んだ。

それから。アンコールのその2曲をやる前に、次のライブの告知もあった。10月28日(土) 29日(日)の、東京キネマ倶楽部2デイズ、両日とも対バン企画だが、ゲストは後日発表。
「じゃあ、その日新曲やる。言ったからには作ります」と、岩下優介が宣言したので、それも楽しみにしたい。

SET LIST

01. テクノロジーの鬼
02. おいしい水
03. オフィシャル・スポンサー
04. あの娘かわいそうに
05. ただし、BGM
06. ねこ子
07. 湯切り少女とイクツかの妄想
08. ラブレター
09. & Billboard
10. 幽霊であるし
11. こいつらあいてる
12. 化けるレコード
13. 町の変態
ENCORE
01. かわきもの
02. ゴーゴーエアロバイク

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