いれいす、夏のホールツアーファイナルは全力の大騒ぎ!「超重大発表」予告も

ライブレポート | 2023.09.06 17:00

いれいす Summer Tour 2023 「えびばでぃ - 夏 - Summer !!」
2023年8月25日(金) 東京ガーデンシアター(有明)

6人組歌い手グループ、“いれいす”ことIrregular Dice。2021年冬に初ツアーを行い、2023年も幕張メッセイベントホールや両国国技館などのホールワンマンを成功させたことも記憶に新しい彼らが、初のホールツアー「えびばでぃ - 夏 - Summer !!」を開催した。想定を大幅に超えるチケット応募に伴い、9月1日に東京国際フォーラムホールAの追加公演も設けられるなど、全国で満員の会場を湧かしてきた彼ら。ツアーファイナルの東京ガーデンシアターも全席ソールドアウトし、会場には彼らのリアルパフォーマンスをこの目で見ようと多くの観客が集まった。

ステージにはプール、縁日の屋台、アイスクリームショップなど、夏をイメージしたポップなデザインのセットが設置されている。「2次元にいるメンバーが打ち上げ花火の大砲に乗ると3次元の世界に飛べる」というオープニングムービーから、If、悠佑、りうらが順々にステージに登場すると、-hotoke-と初兎は2人で大砲に乗り込み、最後にリーダーのないこが現れて6人全員がステージに集合。最新アルバム『Everlasting Days』の1曲目を飾る「よっ!夏大将!LOVE紫外線」で、バンドメンバーとともに盛大にこの日のスタートダッシュを切った。

ないこ

「無敵スマイル宣言!」ではキュートに振る舞い、「推せ推せ!いれいす応援団!」では客席とコール&レスポンスを楽しむと、メンバー一人ひとりの挨拶を兼ねた自己紹介を挟んで「ジダンダーナイト」ではミステリアスに、「メイベル」ではロマンチックにパフォーマンス。どの楽曲にも共通しているのは、6人全員が情熱的で力強い歌声を響かせることだ。
ロックナンバー「逆境STORY」ではその素質を遺憾なく発揮。同曲の作詞を担当し、ロックバンドのボーカリスト経験を持つ悠佑を中心に、パワフルで勇敢な歌声とダンスで魅了した。

するとモニターには幕間映像『肉の約束』が放映される。バーベキューを行う権利と食材を取り合うゲームを恋愛リアリティショーのように展開するという、いれいすの魅力のひとつであるメンバー同士の仲の良さを前面に出した内容だ。前編ではりうらの“牛カルビ”やIfの“海鮮&野菜”を狙うメンバーの心理戦に、会場も大きく色めき立った。

恋の行方が気になるところで『肉の約束』前編 がストップすると、ソロ&ユニットセクションへ。りうらは華麗に舞いながらロックナンバー「Just keep the faith」をドラマチックに彩り、-hotoke-はファンタジックな「星流」を爽やかでピュアにパフォーマンス。初兎はチルなラップ曲「Rap-unzel」を優しく艶やかに、ないこはゴージャスな立ち回りで観客とコミュニケーションを取りながら「Flight Night」を届ける。Ifは活力あふれるメロディの「Contradiction」を激しいダンスとたくましいボーカルで表現し、悠佑は「STAY GOLD」で熱いメッセージをポジティブにぶつけるなど、6人それぞれが作詞を担当した『Everlasting Days』収録のソロ曲で、自身の世界観を存分に表現した。

-hotoke-

If

悠佑

ないこ&If

-hotoke-&初兎

りうら&悠佑

りうら

社会人経験が豊富なないことIfによる「Realize」、同年代の-hotoke-と初兎による「I wanna ♡」、ロック育ちのりうらと悠佑による「Hope」と自らで制作したツインボーカル曲でそれぞれの持ち味とコンビネーションを生かしたステージを見せると、場内が暗転し幕間映像『肉の約束』の後編が流れ始めた。どうにかしてバーベキューにありつくために様々な策を練る面々だが、“牛カルビ”を所持するりうらが“ウルフ”だったため、彼に告白をしたIf、ないこ、-hotoke-はバーベキューに参加できないという結末に。コントと恋愛リアリティショーをブレンドした大作ムービーは、観客の心を充分に満たしていた。

そしてライブはとうとう終盤戦。はっぴ風の衣装に身を包んだ6人がステージに登場すると、キャッチーな振り付けが可愛らしさをより引き立てる「背伸び」、ポップなロックナンバー「メテオライト」を立て続けに披露し、りうらが作曲し-hotoke-が作詞を務めた「はじまりの音」では熱いメッセージを身体の奥から振り絞るように歌う。Ifが「いれいすの夏、足りてなくない?ぎゅっと詰め込んできたので聴いてください!」と高らかに叫ぶと、怒涛のいれいす夏曲メドレーに突入。「Summer Diary」「キミコイ」などを歌い上げるだけでなく、りうらと-hotoke-と初兎による“子供組”、ないことIfと悠佑による“大人組”に分かれて会場のテンションを上げたり、タオルを回したりバンドメンバー紹介を交えるなど盛りだくさんの内容で魅了すると、本編ラストは「悠久休暇」。まさにツアータイトルどおり「えびばでぃ - 夏 - Summer !!」な灼熱の畳みかけを見せた。

アンコールでは揃いのTシャツ姿で登場して「Irregular Quest」とHoneyWorks作「君のために生まれてきた」とアッパーなメッセージソングを歌唱。するとメンバーがあらためて自分の思いを語り始めた。

りうらは「ライブを重ねるごとに僕らもみんなもライブに慣れて来て、ライブならではの良さが出てきていると思うんです。ライブはスタッフさんも含めて全員で作り上げるものだから、この特別な一体感がりうらは大好きなんです」と最高の思い出を作れた喜びを語る。-hotoke-は「楽しすぎて、言いたいことを考えてきたのに飛んじゃった(笑)。これだけたくさんの人の夏がここに集まって、めちゃくちゃ盛り上がって。君の最高の夏の思い出に僕がいられたことが本当に幸せです」と話し、観客の笑顔が自身の緊張を和らげたことを明かした。

初兎は「ここにいる子だけでなく、ここに来れなかった子も含めて、皆さんのおかげでここまで来れました。家族と同じくらい大事なのが君たち一人ひとりです。一生一緒にいてください」と同じ場所に集まれた喜びを丁寧に言葉にする。ないこは「みんなと直に会える貴重な時間と場所がライブなんです。みんなのおかげで目標である日本武道館まであと一歩のところまで来ています!俺たちならいけるよな!?絶対に行きましょう!」と固い誓いを結んだ。

一人ひとりの応援のおかげでたくさんの楽しい活動ができていると話すIfは「ライブに来るのが初めての人も多いと思うし、その貴重な初めてをいれいすで楽しんでもらえるのは幸せなことです。最後まで笑顔で盛り上がっていきましょう!」と満面の笑みを見せ、悠佑は感謝の気持ちを伝えながら「人生の貴重な3時間を割いてくれてありがとう。人生で楽しいことは1割くらいやけど、俺たちのライブの3時間でそれが1.5割になってくれたら俺たちは最高にうれしいです。みんなどうでしたか?楽しかったですか?」と観客に呼び掛けると、客席のあちこちから「楽しかった!」という声が上がった。

するとメンバーが舞台袖から水鉄砲や浮き輪、ハート型のサングラスなどの夏グッズを持ち込み、悠佑が「みんなの大きい声を聞かせてほしいんですけどいいですか!?いれいすのライブ、こんなんじゃ終われねえよな!」と叫ぶと、最後に披露したのは「よっ!夏大将!LOVE紫外線」。6人全員が体力をすべて絞り出すような、この日いちばんの全力の大騒ぎで、夏の終わりに色を添えた。

初兎

メンバーがステージから去るとモニターに流れた映像にて、結成3周年記念日の10月9日に超重大発表をするために全メンバー実写生配信を行うことが発表された。どうやらその内容は「歌い手界隈の常識を覆す」とのこと。快進撃を続ける彼らのさらなる活躍に関わることであると推測する。この日、歌、ダンス、映像、ソロパフォーマンスなど様々な角度から余すことなく夏を楽しませたいれいすは、最後に“秋のお楽しみ”まで残していった。ファンに楽しんでもらうことに対して一切妥協せず、音楽を通してファンと楽しむことを大事にしている彼らだからこそ作れる、次元を超えたエンターテインメント空間だった。

SET LIST

01.よっ!夏大将!LOVE紫外線
02.推しが見つかる3分ちょい! 2022ver.
03.無敵スマイル宣言!
04.推せ推せ!いれいす応援団!
05.ジダンダーナイト
06.メイベル
07.逆境STORY
08.Just keep the faith
09.星流
10.Rap-unzel
11.Flight Night
12.Contradiction
13.STAY GOLD
14.Realize
15.I wanna ♡
16.Hope
17.背伸び
18.メテオライト
19.はじまりの音
20.いれいす夏曲メドレー
21.悠久休暇

ENCORE
01.Irregular Quest
02.君のために生まれてきた
03.よっ!夏大将!LOVE紫外線

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