H.U.G、Karyuバースデイライブ。ヘヴィ・サウンドが生み出す濃密な祝祭

ライブレポート | 2023.12.18 15:15

H.U.G Karyu BirthDay Live -CORE-
2023年12月9日(土)横浜みなとみらいブロンテ

ギタリストのKaryu(ex.D’ESPAIRSRAY、Angelo)、ボーカリストのryo(HOLLOWGRAM)、マニピュレーターの横山和俊の3人からなるバンド、H.U.G。今年は6月に1stアルバム『HELIOS』、10月に1stシングル「CORE」を発表し、3月に行なった初ワンマンを皮切りに、計2本のツアーを開催。2022年の結成から、いよいよ本格的に活動をスタートさせた彼らが、今年最後の単独公演『Karyu BirthDay Live』を、12月9日(土)に横浜みなとみらいブロンテにて行なった。

Karyu

この日はサポートメンバーに、MASASHI(Ba./Versailles)と、TAKEO(Dr./PIERROT、Angelo)を加えた前ツアー『HELIOS』の布陣になっていたのだが、さらにこの日はゲストとして、アルバム『HELIOS』に参加していたΛrlequiΩ(アルルカン)の祥平(Ba.)が登場。「“H.U.Gの核”であるKaryuを全力で祝いたい」というryoの宣言通り、H.U.Gらしいヘヴィなバンドサウンドを高鳴らす、祝福感のあるステージを繰り広げた。

MASASHI

TAKEO

 1曲目の「DON'T DOUBT」から凄まじい重音を轟かせていくメンバー達。高揚を煽るギターリフに合わせ、フロアにはヘッドバンギングが吹き荒れる。そこから「横浜、付いてこいよ!」とryoが叫び、「HUG」へ。力強く突き進んでいく5人の音に、拳を振り上げて応えたオーディエンスに向けて、「今日がみんなにとって特別な日になるように騒いでいきましょう!」と、本日の主役であるKaryuが告げると、大歓声が上がった。そこで生み出した熱狂を、続く「DROP」のアッパーな空気感がより濃密なものに引き上げていく。

ryo

 H.U.Gの楽曲は、ヘヴィ・サウンドが生み出す興奮と快感に満ちていて、かつ、耳にしっかりと残るキャッチーさがしっかりとあるところが特徴だ。艶やかな歌声でメロディを歌い、凶暴なシャウトを響かせるryoも、ときに笑みを浮かべてフロアを見渡しつつ、重量感のあるギターサウンドとダイナミックなパフォーマンスで魅了するKaryuも、鍵盤、ドラムパッド、サンプラーを駆使して様々な色を与えていく横山も、強烈な熱と説得力を持ってフロアに音を投げかけていく。なかでも、凄まじい轟音が渦を巻いたのが「熾-OKI-」。リズム隊が生み出すずっしりとしたグルーヴの上で、横山がパッドを叩いてインダストリアルな音を放てば、ryoは讃美歌を思わせる美麗なハイトーンと獰猛なシャウトを巧みに切り分けて旋律を紡ぎ、Karyuも膝をついて豪快にギターをかき鳴らすという、ディープな世界へフロアを誘なった。

yokoyama

 また、この日は新曲「ロゼ」が初披露された。跳ね感の強いグルーヴや、感傷をなぞるように歌い上げるメロディも心地よく、メランコリックな空気がフロアに満ちていく。これまで彼らが発表してきたヘヴィな楽曲群とは少し毛色が異なるのだが、そんな「ロゼ」に続けて届けられた「LOVE THAT NEVER ENDS」との繋がりが、とても美しかった。それは、新曲でいつもと違うことを唐突にやってみたのではなく、確実にH.U.Gというバンドに似合うものとして構築された楽曲であることを物語る証左だったと思う。それと同時にこの曲もまた、多くの人の耳と心を掴む可能性を強く感じさせるものでもあった。

 ゲストの祥平はアンコールで登場。この日のMCで明かしていたのだが、祥平とKaryuが初めて出会ったのは、共通の知人を交えたオンライン飲み会だったそう。そこから親交が始まり、アルバム『HELIOS』に参加することになったそうだ。登場するなり準備万端といった感じの祥平は、「BLOOD PIN」ではryoやKaryuと絡みながら、どっしりと構えて太い音を放つと、TAKEOも気持ちよさそうにビートを刻む。「ブチ上げて行くぞ!」というryoのアジテートから突入した「HELIOS」では、横山が高鳴らす煽情的なシンセリフに、オーディエンスは力強く飛び跳ねたり、タオルを宙に投げたり、ヘッドバンギングをしたりと、楽しそうに暴れ回っていた。そして、美メロをたたえた「SEEDS」へ。ちなみに、祥平がアルバムで参加した楽曲は「DROP」だったのだが、この日はなぜか祥平がその曲をプレイしないという状況に笑い声が上がっていたのだが、いつかまた、彼が同曲を弾くところを観たいと願わずにはいられない、相性抜群のパフォーマンスだった。そんな祥平と入れ替わる形で、MASASHIがKaryuのバースデーケーキを持ってステージに姿を現すと、オーディエンスから祝福の声が上がり、瞬く間に本日のラストナンバーへ。「最高潮の激しさを一緒に味合わせてください!」というryoの叫びから「HEART」を披露し、凄まじい興奮の中で祝祭を締め括った。なお、このライヴの模様は、2024年1月8日(月)23:59までアーカイブ配信されている。

祥平

 H.U.Gはこの日のライヴのエンディングで、来年3月に全国5カ所を廻るツアー『H.U.G TOUR 2024-VERSE-』を開催することを発表。今回のサポートメンバーは、ドラムは引き続きTAKEOが担当、ベースは新たにNi~ya(NIGHTMARE)を迎えることがアナウンスされると、場内からは驚きと歓喜の声が上がっていた。また、ツアーファイナルとなる3月30日(土)赤羽ReNY alpha公演は、公演日時点で19歳以下の来場者はドリンク代(600円)のみで入場可能となっているので、詳しくはH.U.GオフィシャルサイトならびにSNSをチェックしていただきたい。アルバム『HELIOS』にも参加していたNi~yaと共に、HUGのメンバー達はステージの上でどんな化学反応を起こすのか。期待が高まる。

SET LIST

01. DON’T DOUBT
02. HUG
03. DROP
04. BLOOD PIN
05. Flash dancers
06. Marry of the blood
07. 熾-OKI-
08. VENUS
09. ロゼ
10. LOVE THAT NEVER ENDS
11. BUTTERFLY
12. MEMBER CALL
13. WHO IS THE ROMEO
14. HEART

ENCORE
01. BLOOD PIN
02. HELIOS
03. SEEDS
04. DROP
05. HEART

公演情報

DISK GARAGE公演

H.U.G TOUR 2024 -VERSE-

2024年3月8日(金)OSAKA MUSE
2024年3月9日(土)名古屋SPADE BOX
2024年3月17日(日)仙台ROCKATERIA
2024年3月23日(土)新潟GOLDEN PIGS BLACK STAGE
2024年3月30日(土)赤羽ReNY alpha

■スタンディング 7,000円(税込/D別)
※3歳未満入場不可

■サポートメンバー
Bass:Ni~ya(NIGHTMARE)
Drums:TAKEO(PIERROT/Angelo)

赤羽ReNY alpha公演限定
★春休み特別企画「U-19」★
・公演日時点で19歳以下のお客様はドリンク代(600円)のみでご入場可能
・チケットの購入は不要
・入場時に生年月日記載の身分証の提示が必要 [運転免許証・マイナンバーカード・保険証・学生証は可。
定期券(Suica,PASMO等)]
・有料チケットの後の入場となります

Eins:Vier Presents “KATHARSIS 2023”

2023年12月22日(金)赤羽ReNY alpha

出演:Eins:Vier、メリー、H.U.G
※H.U.Gサポートメンバー:NAOKI(B/FANTASISTA、ex.Kagrra,)、TAKEO(Dr/PIERROT、Angelo)

INFO

■配信ライヴ
最幸のバースデーライヴを何度でも!
H.U.G Karyu BirthDay Live -CORE-

■配信チケット発売中!
https://hug.zaiko.io/item/361220

■配信チケット料金:¥4,000(税込)
チケット販売:~2024年1月8日(月)17:59まで ※最長

アーカイブ視聴期間(最長):アーカイブ作成後より2024年1月8日(月)23:59まで

  • 山口哲生

    取材・文

    山口哲生

  • 撮影

    折田琢矢

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