ザ・リーサルウェポンズ、結成5周年イヤーに突入!新年を祝う2024年初ライブをレポート

ライブレポート | 2024.01.26 20:00

ザ・リーサルウェポンズ『HAPPY NEW YEAR TOUR 2024』
2024年1月20日(土)LIQUIDROOM

OP映像が流れ、「アニキ! アニキ!」と会場を埋めるポンザー(ファンの呼称)の突き上げるアニキコールに、アイキッドとサイボーグジョーがポンズポーズを決めて登場。1曲目「80年代アクションスター」でライブがスタートするや、フロアに力強く拳が突き上がり、「ヘイ!」の掛け声や「エイドリアン!」のコールで会場が強烈な熱気に包まれる! これぞ、ポンズライブの醍醐味!!

ザ・リーサルウェポンズが新年を祝う、コンバンワンマン『HAPPY NEW YEAR TOUR 2024』が東京・LIQUIDROOMで開催された。昨年7月、Zepp Shinjuku(TOKYO)で行われたワンマン2DAYSで“完全発声解放宣言”を告げ、長かったコロナ禍からの解放を宣言。11月には両国国技館で音楽+プロレスというポンズならではのライブイベント『地獄の国技館バトルロイヤル』を開催。観客巻き込み型のライブスタイルが復活し、本領発揮といった感のある2024年の幕開けは、東名阪でのワンマンライブ。

「毎日楽しい一週間」で歌声を合わせてフロアがしっかり温まると、「Happy New Year!」「明けましておめでとうございます!」とみんなで声を合わせ、「これで正月ボケが治ったな」とアイキッド。「ワールドツアーがやりたい」(ジョー)「現状維持」(アイキッド)とそれぞれ今年の抱負を告げたMCを挟み、「Super cub is No.1」へ。教育問題に一石を投じる「熱血ティーチャー」、アイキッドの趣味である釣りを歌った「ボウズ」と続くアッパーな曲がフロアを沸かせ、会場の一体感がより強固になっていく。

ポンザーの熱狂を受けて、「久しぶりよね、コロナ無しライブ!」(ジョー)「去年から叫んで良いことになったからね」(アイキッド)と、遠慮なくぶつかり合えるライブの喜びを噛み締めた2人。「今年、新しいアルバムは考えてますか?」と聞くジョーに、「去年の秋に出したばかりだから、速攻で出すのはキツいけど」と笑いながら、「前回がシンセサイザー縛りだったから、次はギターを出して、ハードロックっぽい曲をやろうかな?」と期待を煽ったアイキッド。観客のクラップや掛け声が大きな盛り上がりを生む「東海道中膝栗毛」では、アイキッドがギターソロで魅了する。

観客巻き込み型のポンズライブのスゴいところは、初めて観るお客さんを含めて、誰ひとり置いてけぼりにしないこと。この日は親子エリアも設けられ、子供も歌い踊ってる姿も印象的だったが。全曲スクリーンに歌詞が映り、掛け声やクラップを合わせる箇所もすぐ分かるし。ジョーやアイキッドの巧みな煽りに乗れば、子供だって一緒に楽しめる。そしてみんなが笑顔で拳を突き上げて、掛け声を合わせているのを見てると、ただ見てるだけにはいかなくなって。「同じアホなら踊らにゃ損」とばかりに、自然と一緒に歌い踊りたい気分にさせられるのがものスゴい。

僕も例外ではなく、レポートを書くという使命もあるので、メモを取りながらクラップを合わせたり、「昇龍拳が出ない」に「ファイヤー!」と拳握って声を挙げたり大忙し! 「ポンズのテーマ」で会場中がポンズポーズを合わせ、宗教さながらのポンズへの信仰心を示すと、MCでは全員参加のじゃんけん大会が始まる。「ライブの主役はお客さん」と明言するバンドマンは多いが、観客をを最優先に考え、しっかり楽しめる環境作りを徹底して。ライブを思い切り楽しむ観客と一丸となってライブを作り上げていくポンズのライブを観てると、やっぱり主役はお客さんであり、間違いなくポンザーが3人目のメンバーであると言える。

「デンジャーゾーン」から、気持ちを込めたジョーの歌と情景の浮かぶサウンドが雰囲気を変えた「雨あがる」へと続くと、“ウィルスと戦った全ての人に送ります”とスクリーンにメッセージが映る。続く「川中島の戦い」の勇ましい曲調に拳が上がり、ジョーが力強く伸びやかな歌声を響かせると、「今日、ハイトーンも出てるし。良いんじゃないか、ジョー?」と褒めるアイキッド。センセーに褒められた上、ビットコインも上がってるということで、ハイテンションなジョーが陽気なパフォーマンスを見せた「仮想通貨サンバ」へと続き、ライブはクライマックスへ。

スリリングな「ミッションインポッシブル」から、キラキラと壮大なイントロで始まった曲は「さよならロックスター」。大きな手拍子を合わせるフロア、堂々とした歌と演奏、サビに合わせて会場中が手を振り合わせる光景は、リキッドルームがスタジアム会場に見えるほど壮観だった。本編ラストは打ち上げソングと言える「ホッピーでハッピー」の♪飲んで飲んで飲んで、ホッピー!のホッピーコールで、楽しく賑やかにフィニッシュ。楽しかった!

鳴り止まないアンコール、というか強制アニキコールで、再びステージに登場したジョーとアイキッド。グッズ紹介から「いや、5周年ですね」とバンドが5周年を迎えたことを告げると、フロアから「Happy Birthday」の大合唱が起き、ステージにケーキが運ばれる。そう、これは開演前に観客に仕込まれてたメンバーへのサプライズ。ポンズポーズでお客さんと写真を撮ると「嬉しい!」(ジョー)、「いつも仕掛ける側だから、初めて仕掛けられてどうして良いか分からない!」(アイキッド)と喜びを告げた2人。アンコールは観客をステージに上げて「キミはマザーファッカー」でバカ騒ぎの中、ライブは大団円を迎えた。

終演後、3月から始まる北関東ツアー『コンバンワンマン -北関東編-』の開催。そして、5月から始まる『OKシンセサイザー全国TOUR』の開催を発表したザ・リーサルウェポンズ。雨あがり、完全発声解放宣言を告げ、ようやく再スタートの位置に立てた感のあるポンズ。2024年は得意の巻き込み型ライブで、まだポンズライブを知らない人も含めた、全国のロックファンをブチアゲて欲しい。2024年がポンズの大好きな80~90年代前半のアメリカみたいに、底抜けに明るい年になるように!

SET LIST

01.80年代アクションスター
02.毎日楽しい一週間
03.Super cub is No.1
04.熱血ティーチャー
05.ボウズ
06.東海道中膝栗毛
07.昇龍拳が出ない
08.ポンズのテーマ
09.デンジャーゾーン
10.雨あがる
11.川中島の戦い
12.仮想通貨サンバ
13.ミッションインポッシブル
14.さよならロックスター
15.ホッピーでハッピー

ENCORE
01.きみはマザーファッカー

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