SHAKALABBITSがライブハウスに帰ってきた!7年ぶりの復活ワンマンに満ちた、「今、響いてる、今の歌」。熱気と笑顔の心地よい一体感

ライブレポート | 2024.05.16 18:00

SHAKALABBITS LIVE 2024 ''SADISTIC AURORA SHOW’’
2024年5月6日(月休) Spotify O-WEST

SHAKALABBITSがライブハウスに帰ってきた!5月6日(月祝)に東京・Spotify O-WESTで行われたワンマンライブ『SADISTIC AURORA SHOW』の会場は復活を待ち望んだオーディエンスで満員以上に埋まっていた。後のMCでUQUIが「ハコがあれとかいう噂も聞きますが、やってみないと、こんなに集まってくれるのかがわからないし。どこ行ってったの、みんな?」と冗談めかして言っていたが、実に7年ぶりの復活公演とあれば、フロアに熱気と汗で霧が出るほどのバースト状態になるのも当然だろう。

改めて、経緯を簡単に振り返ってみると、1999年に結成し、2000年9月にCDデビューしたSHAKALABBITSはスカコア/メロコアシーンを牽引し、2017年11月4日に今はなき新木場Studio Coastで行われたライブハウスツアー「1999-2017 LAST TOUR "What Time Is It !?"」のファイナル公演をもって18年間に渡った活動を休止。その後、UQUIとMAHは新プロジェクト“Muvidat(ムビダット)”として再始動。精力的なライブ活動を続けてきたが、「SHAKALABBITS結成25周年」のアニバーサリーイヤーとなる2024年を迎えた今年の2月14日に青山月見ル君想フで行われた記念すべき10回目の「Hallelujah Circus Acoustic Show X」で7年ぶりの復活を電撃発表。3月16日(土)には幕張メッセでの「PUNKSPRING 2024」に出演。UQUIは「再始動のご挨拶をさせてください。ただいま。今、この時にみんなに会えるなんて思いもしなかったです。生かされている幸せを感じます、変わっていくものもあるけど、変わらない信念も絶対にあるよ」と語りかけ、全9曲で35分と短い時間ながらも熱いステージを繰り広げ、終演後には場内から「シャカーラビッツ!」というアンコールを求める声が上がっていた。

UQUI(Vo)

MAH(Ds)

そして、本格的な復活と言える7年ぶりのワンマンライブは、開演前から「シャカーラビッツ!」と彼らを呼ぶ声が上がり、クラップも打ち鳴らされていた。場内SEが聞こえなくなるほどのヴォリュームになったところで、IKKE(Ba)、ko-hey(Gt)、MAH(Ds)、UQUI(Vo)の順でステージに上がり、ライブはツアーのタイトルチューンで、2005年5月にリリースされた通算9枚目のシングル「SADISTIC AURORA SHOW」で幕を開けた。ステージに向けて手を掲げ、大声で一緒に歌うオーディエンスとUQUIはハイタッチを交わし、サビでは早くもテンションが上がりすぎて居ても立っても居られなくなったファンがその気持ちを全身で表す。「Can't escape the chocolate syrup」ではMAHが叩くシンバルに合わせて拳が上がり、「オイオイ!」というシャウトが響き渡り、UQUIと一緒にスカダンスを踊り、再び大合唱が沸き起こった。さらにスピードを増した「マッシュルームキャットナンバープレート」では、歌詞に合わせて手を振るオーディエンスもいる。それぞれがそれぞれの楽しみ方をしているのだが、会場全体に不思議と心地よい一体感が生まれていった。

IKKE(Ba)

ko-hey(Gt)

この時点でフロアは早くもサウナ状態となっており、UQUIは長袖のジャンパーを脱いで、「Yah Yah Yah!こんばんは、SHAKALABBITSです」と挨拶。「おかえりー!」という声が上がる中で、UQUIは「ただいま。ありがとう。待ちに待った感じです」と答え、熱気とテンションが上がりまくっているフロアに向けて、「7年前を思い出して、無理のないように、助け合っていきましょう」と呼びかけた。IKKEとko-heyのシャウトが轟く「GO」、最後にみんなでピースサインを掲げる「SO EXCITED!」、UQUIの指揮で高らかなシンガロングが響き渡った「head-scissors」とバンド初期からライブでお馴染みのアグレッシブなナンバーが立て続けにパフォーマンスされると、フロアは更なる熱狂の渦へと巻き込まれていった。

MCではUQUIが「この4人はいろんな巡り合わせで、すごいミラクルで集まった」というバンドメンバーを紹介。ベースのIKKEは「SHAKALABBITSは復活したけど、みんなは青春を復活できますか?SHAKALABBITSに生涯、青春していきましょう!」と語ると、ギターのko-heyは「俺らは若手じゃないからね。復活のタイミングで2人で両翼をやらせてもらうことがどういうことかわかってるので、一生懸命にやりたいと思います」と決意を表明。「何よりも信じてるの。(UQUIとMAHの)2人が楽しんでくれたら、みんなも楽しんでくれる。だから、俺は2人が楽しかったって言えるようなライブができるように、隣でギターを弾こうと思います」と続けた。「いいだろ、復活したって!」というドラムのMAHには「待ってた!」「ありがとう」という声が飛び交い、最後にヴォーカルのUQUIは「この先、どんなことがあっても、すごいしんどいことがあったとしても、今日のこの日を思い出してニヤニヤしようよ。そんな1日をみんなで作りましょう」と呼びかけた。

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