CHiCO with HoneyWorks、満員のZeppを魅了!「みんなでライブを作る」を体現

ライブレポート | 2017.05.17 20:00

CHiCO with HoneyWorks

LAWSON presents CHiCO with HoneyWorks 東京・大阪Zeppワンマンライブ
「今日もサクラ舞うZeppに」東京公演

Report:永堀アツオ
Photo:小川 舞

結論から先に言うと、CHiCO with HoneyWorksは、まごう方なきライブバンドであった。

5月2日(火)に東京・Zepp Tokyoで開催されたワンマンライブ「今日もサクラ舞うZeppに」。CHiCO with HoneyWorksはボカロとアニソンに特化したオーディション「ウタカツ!」で初代グランプリに輝いた女性ボーカルのCHiCOと、動画投稿サイトでの総再生回数が2億回を超え、昨年には自身の楽曲(やMV)を原作にしたアニメ映画「ずっと前から好きでした。~告白実行委員会~」が2作公開されて話題沸騰中のクリエイターチーム、HoneyWorks(通称:ハニワ)とのコラボユニットである。14年8月にアニメ「アオハライド」のオープニングテーマ「世界は恋に落ちている」でデビューして以降、CHiCOは、メディアには一切素顔を出さずに活動している。ニコニコ動画をはじめとしたSNS発で、顔を出さずにライブをしているアーティストは多く、その場合、大抵は映像や歌詞を投影することができる紗幕越しのライブとなるのだが、チコハニは全く違っていた。

CHiCO with HoneyWorks

ステージ上には、ハニワが制作した「告白実行委員会~恋愛シリーズ~」の映像を流す巨大なスクリーンもない。聴き手に自分の思い出を投影してほしいという願いとともに、バンドの音だけで勝負するんだという気持ちの表れであるのだろう。満員のZeppのフロアに集まっているのはローティーンの男女が中心。20代もいるが、小学校の高学年から中学生がメイン。数分押しでスタートし、まずはバンドメンバーがステージに登場すると、早くも大歓声が上がった。メンバーの名前を叫ぶ子も多い。ハニワはクリエイターチームであると同時に、すでにバンドとして認識されているのだ。Hiroki169(Ba)、中西(Gt)、Oji(Gt)、cake(Key)、AtsuyuK!(Dr)によるジャムセッションからライブがスタート。CHiCOがステージ中央に登場した瞬間にさらに熱気が上がり、「恋色に咲け」「ハートの主張」とアップテンポのポップロックを立て続けに披露。観客は、オイオイと声を張り上げ、拳を高く掲げ、クラップやジャンプで盛り上がっていた。2016年の6月の初ホールワンマンが決まった時は、CHiCOは「シャイなお客さんが多い」と語っていたのが、この1年でバンド、観客ともに大きく変わったのだろう。

最初のMCで、CHiCOは「今年はみんなでライブを作る!!という目標を立てました。昨年のワンマンライブは初めましての方が多くて。チコハニはどんなライブをするんだろうっていう方々が多かったので、1年間、たくさんライブをやらせてもらいました。今年は1曲1曲をみんなで作っていけたらいいなと思ってるんです」と語っていた。昨年は中野サンプラザで2回ホールワンマンライブをし、ライブハウスツアーも敢行、夏フェスや学園祭にも参加し、大阪での初のホールライブも大成功を収めた。様々な場所、スタイルでたくさんのステージをこなしてきたことが、間違いなく、この日のライブに結実していた。

CHiCO with HoneyWorks

ボーカルのCHiCOは、観客一人一人と目を合わせるようにくまなくフロアを見渡しながら、観客が思う存分楽しめるよう、ジャンプやクラップのタイミングを丁寧に教え、MC中も積極的にコミュニケーションをとっていた。そうして盛り上げる一方で、壮大なスケールのロックバラード「ヒストリア」や「ユキドケ」、「11月の雨」では、伸びやかな歌声をじっくりときかせ、ハニワの人気曲「ママ」のカバーでは、等身大のCHiCOの心情を素直に吐露するシーンもあった。

タオルが落ちない握り方を丁寧に解説した「今日もサクラ舞う暁に」ではタオル回しとともに、大合唱が巻き起こり、会場が1つになった。大人気女性アーティストのsanaをゲストに迎えた「ロデオ」「これ青春アンダースタンド」で観客を踊らせた後の後半戦は、パンクバンドのライブのような盛り上がり。ハードロック「identity」で、ライダース風のジャケットを脱ぎ、Tシャツ姿になったCHiCOは、楽曲が持つメッセージを体全体を使って表現し、チャーミングなポップソング「カヌレ」ではラララの大合唱から、最後はみんなでジャンプをし、ライブを締めくくった。歌い、踊り、手を挙げ、クラップし、ジャンプする。まさに、みんなで一緒に作ったライブとなったが、その先導者であるCHiCOが、最後の一音まで、観客の顔をまっすぐに見つめながら歌っていたのが印象的だった。

CHiCO with HoneyWorks

<チコハニ>の声に応えて実現したアンコールで、「世界は恋に落ちている」や「アイのシナリオ」もまた、みんなで手拍子をしながら、大きな笑顔での大合唱となったことは言うまでもないだろう。ラストナンバーの「ホーリーフラッグ」ではCHiCOが<♪旗を掲げろ>と力強く、柔らかく歌いかけると、観客は旗を振りながら<♪僕らの旅に歌を>と続けた。この曲は、次の街へと向かう新たな出発の曲でもあり、さらに、チコハニがライブバンド…いや、ツアーバンドとして全国を旅し続けるんだという意思が込められた曲ではないかと思う。

セットリスト

01. 恋色に咲け
02. ハートの主張
03. 恋のコード
04. 恋ヲウチヌケ ※東京公演限定
05. ロクベル
06. ヒストリア ※東京公演限定
07. ユキドケ
08. 11月の雨 ※東京公演限定
09. ママ
10. 今日もサクラ舞う暁に
11. ロデオ feat. sana ゲストボーカル:sana
12. これ青春アンダースタンド feat. sana ゲストボーカル:sana
13. イノコリ先生
14. プライド革命
15. ウルフ
16. identity
17. color
18. カヌレ

アンコール
19. 世界は恋に落ちている
20. アイのシナリオ
21. ホーリーフラッグ

 

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