ROOTS 66 -Naughty 50- 大いに笑い、大いに歌い、大いに感動がうずまいた、3月27(日)日本武道館の春の乱をフォトレポート!

ライブレポート | 2016.04.27 15:00

公演終了後、「僕らROOTS 66!」クロストーク参加メンバーに訊きました!

左:渡邊邦夫[DISK GARAGE] 中央:宮田和弥[JUN SKY WALKER(S)] 右:青木優[音楽ジャーナリスト/ライタ ー]

左:渡邊邦夫[DISK GARAGE] 中央:宮田和弥[JUN SKY WALKER(S)] 右:青木優[音楽ジャーナリスト/ライタ ー]

Q1.2016年、「ROOTS 66」を終えた(観た)感想をまずは一言で!
Q2.このイベントの個人的なハイライトを上げるとしたら?
Q3.バックステージでの出演者同士の面白エピソードを教えてください。
Q4.「ROOTS 66」を通して、新たな発見や、気持ちの変化があれば教えてください。
Q5.2026年、再び「ROOTS 66」が開催されるとしたら、どんなことをしたいですか?

宮田和弥[JUN SKY WALKER(S)]
A1.スゲー楽しかったであります!
A2.ABEDONとセッションした『トンネル抜けて』
A3.ROOTS 66のLINEを作った事!僕は初LINEデビュー!
A4.みんなまだまだ若いしパワフルだし僕も頑張らねばと強く感じました!
A5.5箇所位やりたいです!3箇所はあっというまでした!

渡邊邦夫[DISK GARAGE]
A1.とにかく、最高に楽しかった。次はあと10年後?なんて待てません!
A2.田島貴男さんに尽きます!
A3.それは秘密です。(笑)
A4.60までは生きていたいと…。
A5.出演者もスタッフも、66年生れは全員赤い衣装ですね。

青木優[音楽ジャーナリスト/ライター]
A1.とても楽しかった。そして感じ入るものが大きいイベントだった。
A2.中川敬、吉井和哉、田島貴男によるデヴィッド・ボウイのカバー「チェンジズ」。
まず、初参加の吉井が、このふたりと交わるのが興味深かった。
しかもその曲が、彼の人生に大きな影響を与えたボウイの名曲。
さらに今回唄われたこの曲の歌詞は1月のボウイの急逝後に中川が日本語詞を書き、ライヴで唄ってきたものだった。
中川が、それを共に唄う仲間として、吉井と田島を迎えた。
また、吉井も、田島も、その中川による歌詞を唄ったのだ。
この共演は、20年前や10年前では、いや、もしかしたらほんの数年前でも実現しなかったのではないか。
そこにボウイの死去があったのと、場がこの「ROOTS 66」だったことは大きい。
ただ、それだけではないと思う。
このセッションに限らないが、いくら同い年同士のミュージシャンでも、
若い頃はお互いがやっていることを素直に認められないような感情も強かったはずだ。
青い時代には、プライドも、自己主張も、またジェラシーも、お互いに大きかったりするものだから。
その意味で、この日ステージに立ったアーティストたちはみんな、いい感じでカドが取れていると思った。
それは決して、加齢による妥協なんかではない。
言い換えれば、それぞれが真摯に生きてきた自信や誇りがあるからこそ、この場に集い、共に唄えたのではないだろうか。
彼らがマイクの前に並んで唄う姿は、すごくポジティヴで、美しい光景に見えた。
本当に感動的だった。
A4.同じ年の生まれというだけで、これだけの宴が作れるのは奇跡だろう。
かたや、他の世代や年代の人たちからは「オッサンたち、なにを仲良く集まって、懐メロ唄ってんの?」と思われている可能性が多分にある。
これからそれぞれのいつもの場で、緊張感を持って本分をまっとうしていくことがいっそう大切だと思う。
そこでは、未来を思いながら。
次の世代の人たちのことを思いながら。
それはこのイベントに関わったすべての人に言えることのはずである。
A5.10年後、みたび開催される時には、どのアーティストも
その2026年までの間に新たな名曲を作り出し、それを「ROOTS 66」の場で唄えるようであってほしいと思う。
ファンとしては当然、それぞれのヒット曲、代表曲を聴きたいはず。
だから選曲が昔のものに偏るのは当たり前のこと。
実際、今回のステージで唄われた曲でこの10年のうちに書かれたものは非常に少なかった。
もちろん、そうした過去の名曲のパフォーマンスはどれも素晴らしかった。
かなり以前に書かれた歌が今の時代にも響く生命力を持っていて、その輝きをアーティスト本人が現在の肉体を持って示すこと。それは最高のことだと思う。
ただ、それを理解した上で、あえて思う。
彼、彼女たちには、これからも挑戦を続け、新しい時代に向けた、新しい自分の、
新しい歌をどんどん唄っていってほしい。
すっかり大人の年齢になった今だからこそ唄える歌が、作れる言葉やメロディが、鳴らせる音がある。
それを証明していってほしいのだ。
「ROOTS 66」世代の、ここからの10年の奮闘に、さらに期待している。

 

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