Rayflower×D’ERLANGER、2マンイベント開催。“明”と“暗”が華麗にぶつかり合った品川の夜を徹底レポート

ライブレポート | 2018.06.27 12:00

Rayflower×D'ERLANGER 6月20日(水)品川プリンス ステラボール

豪華な顔合わせを楽しめるライブとして話題を呼んでいるRayflower主催の2マンイベント<Night which GLORIOUS>が、今年も行われた。4回目となった今回はFEST VAINQUEUR(大阪公演)、ZIGZO(名古屋公演)、D'ERLANGER(東京公演)という布陣で開催。3連戦の締め括りとして2018年6月20日に品川ステラボールで行われたライブは、雨の平日という生憎の状況だったにも拘わらず多数のオーディエンスが集まり、熱気に溢れたライブとなった。

客席からわき起こる歓声と拍手を浴びながらステージに立ったD'ERLANGERはキャッチーな「バライロノセカイ」で幕を開け、「dummy blue」で加速するという流れからライブをスタートさせた。妖艶さを振りまきながら、弾力感に満ちた歌声を聴かせるkyo(Vo)。膝の辺りにギターを構えたシルエットとシャープなギタープレイのマッチングが最高にカッコいいCIPHER(Gt)。クールな表情で、ファットにウネるグルーブを紡いでいくSEELA(Ba)。肉感的なビートとテクニカルなフィルワークを活かしたラウドなドラミングを展開するTetsu(Dr)。強い存在感を放つ4名がステージに並び立った姿は貫禄に溢れているし、重さとキレの良さを併せ持ったサウンドは心地好さに溢れている。そんな彼らに応えてオーディエンスも華やかなリアクションを見せ、ライブが始まると同時に場内のボルテージは一気に高まった。

【D'ERLANGER】Vo. kyo

【D'ERLANGER】Gt. CIPHER

【D'ERLANGER】Ba. SEELA

【D'ERLANGER】Dr. Tetsu

2曲聴かせたところで、kyoが「こんばんは、D'ERLANGERです」と挨拶。「Rayflowerが品川で遊ぼうよと声をかけてくれたので、今夜はオシャレして品川に来ました(笑)。ここにいる全員と気持ちよく戯れられたらいいなと思っています。身体を熱くさせて……真ん中辺からグッと熱くさせて、今夜は最後までいきましょう!」という煽情的なMCに客席は大いにわいていた。

その後は、退廃的な雰囲気の「柘榴」と翳りを帯びたミディアムチューンの「Mona Lisa」を続けてプレイ。D'ERLANGERならではの毒気と華やかさを併せ持った世界観は本当に魅力的で、強く惹き込まれずにいられない。長年にわたる活動を経て大人の色気が加わり、より説得力を増した現在の彼らを見て、いい形でキャリアを重ねていることを実感できた。

【D'ERLANGER】Vo. kyo

「Mona Lisa」を聴かせた後「我を忘れて楽しむために、ちょっと友達を呼ぼうか」というkyoの呼び込みに続けて、Rayflowerの都(啓一/Key)と田澤(孝介/Vo)がステージに登場。大歓声がわきあがる中、2人を交えた編成で「LULLABY」が演奏された。お互いのテンションを引きあげるように熱く歌うkyoと田澤、ショルダーキーボード姿で客席に煽りを入れ、CIPHERと向き合ってプレイするなど、アクティブなステージングを見せる都。ピンと張りつめた糸を思わせる緊張感が漂っていたここまでのD'ERLANGERとは一味異なり、メンバーたちは笑顔を浮かべてプレイしている。こういうレアな情景を見れることも<Night which GLORIOUS>の大きな魅力になっていることは間違いない。

ライブ後半では「LULLABY」で作りだした明るいムードを引き継ぐ形でアッパーな「CRAZY4YOU」をプレイした後、パワフル&クールな「Harlem Queen Complex」を挟んで「Harlem Queen Romance」で一気にスパークするという構成を披露。メンバーたちが織りなす激しいステージングや3ピースバックのバンドとは思えない圧倒的な音圧を備えたサウンド、緩急を効かせた流れなどにオーディエンスの熱気はさらに高まり、場内は盛大な盛りあがりを見せた。

“魅せるライブ”の魅力に溢れたD'ERLANGERのライブは実に観応えがあった。Rayflowerのファンも多い対バンライブですべてのオーディエンスを惹きつけ、場内を1つに纏めあげたのはさすがといえる。D'ERLANGERのライブバンドとしての秀でたスキルが光る良質なステージだった。

短いブレークを挟んで再び暗転した場内にドラマチックなオープニングSEが流れ、Rayflowerのメンバーがステージに姿を現した。客席が騒然となる中、田澤の「楽しんでいきましょー!」という熱い声が響き、ライブは力強く疾走する「Brilliant Place」からスタート。メンバー全員がフィジカルにパフォームしながら爆音を轟かせるステージは躍動感に溢れていて、翳りを帯びた世界観で魅了したD'ERLANGERの直後にも拘わらず、場内は瞬く間に煌びやかなRayflowerの世界へと染まった。

【Rayflower】

その後はパワフル&スリリングな「Real Game」、スタイリッシュな歌中とアッパーなサビパートの対比を活かした「Prisoner of evolution」を続けてプレイ。圧倒的な声量や表現力を誇る田澤のボーカルとRayflowerならではのラウド&クリアなサウンドをライブで体感するのは本当に心地好い。高度なテクニックと歌心を併せ持ったメンバーが揃っていることは彼らの大きな強みで、感情を揺り動かされる瞬間の連続に場内の熱気はどんどん高まっていった。

【Rayflower】Vo. 田澤孝介

【Rayflower】Key. 都啓一

「改めまして、Rayflowerです! <Night which GLORIOUS vol.4>最終公演、品川ステラボールへようこそ。今日は思いきり声を出し、思いきり暴れて、じっとして観ているのが最高に楽しいんだという方は腕を組んで観てくれていても構いません。心が動いていたら、それでいいんです。心身ともにいい汗をかいて、最高の夜にしましょう。最後まで、よろしく!」という田澤のMCを挟んで、ライブ中盤ではSakura(Dr)とIKUO(Ba)が生み出すファットなグルーブに都の繊細なキーボードをあしらった「Fellow Soldier」や、抑揚を聴かせた田澤のボーカルとYUKI(Gt)のエモーショナルなギターソロが大きな聴きどころになっていたスローチューンの「悲劇のメシュード」、爽快感に溢れた「Runaway Brain」などが演奏された。1曲ごとに表情を変えつつ散漫さはなく、ストーリー性を感じさせる辺りはさすがの一言。もう1つ、「Fellow Soldier」はVシネマ『仮面ライダーエグゼイド トリロジー アナザー・エンディング』Part1『仮面ライダーブレイブ&スナイプ』の主題歌だが、いわゆる特撮ソングっぽくないことが印象的だった。一般的なイメージに捉われることなく、アダルトな味わいのメロディアスなロック・チューンで『仮面ライダー』とのコラボレートを実現させたのは彼ららしいといえる。

【Rayflower】Dr. Sakura

【Rayflower】Ba. IKUO

【Rayflower】Gt. YUKI

【Rayflower】Vo. 田澤孝介

「楽しんでますかー? もっとグシャグシャになりましょう!」という田澤のホットなアジテーションからライブは後半へ。“バーン!”と「ユースフルハイ」が始まったと思った瞬間、YUKI以外のメンバーが演奏をストップし、続けて「ハッピーバースデー」のメロディが流れた。YUKIの誕生日(ライブ当日の6月20日)を祝うサプライズで、バースデーケーキも登場し、意表を突かれて素に戻ってしまったYUKIの姿が微笑ましい。客席からは温かみに溢れた拍手と歓声が起こり、YUKIの誕生日を一緒に祝える喜びが十分に伝わってきた。

そんなシーンを見せた後、爽やかな「ユースフルハイ」や、田澤とIKUOのツインボーカルをフィーチャーしたキャッチーチューンの「Soul survivor」、アッパー&煌びやかな「Bloom Moment」を相次いでプレイ。トップギアでショートトラックを一気に駆け抜けるレーシングカーを彷彿させる怒涛のいきあげでオーディエンスを熱狂させて、Rayflowerのメンバーたちはステージから去っていった。

アンコールを求めるオーディエンスの熱い声に応えてステージに戻ってきたRayflowerは、D'ERLANGER のkyoを交え、D'ERLANGERの楽曲「Dance naked, Under the moonlight.」を、昨年リリースされたトリビュートアルバム「D'ERLANGER TRIBUTE ALBUM ~Stairway to Heaven~」収録の”Rayflowerバージョン” で披露。情熱的なシンガー2人が織りなす熱いツインボーカルとパワフルなサウンドに客席からは大歓声がわき起こり、場内は<Night which GLORIOUS vol.4>の締め括りにふさわしい華やかな盛りあがりとなった。

明るいRayflowerとダークなD'ERLANGERというキャラクターが異なる2バンドの競演と最初に聞いたときは、どんなライブになるのかイメージが湧かなかった。正直なところ、ちぐはぐなライブになるのではという危惧も感じた。だが、蓋を開けてみれば両バンドの良さが際立つライブになっていて、大いに楽しめた。これは、RayflowerとD'ERLANGERというポテンシャルの高い2バンドの顔合わせだったからこそ成立したことは間違いない。観応えのあるイベントだっただけに、今後の<Night which GLORIOUS>でもRayflowerが様々な“組み合わせの妙”を見せてくれることを大いに期待したい。

SET LIST

【D'ERLANGER】
01. バライロノセカイ-Le monde de la rose-
02. dummy blue
03. 柘榴
04. Mona Lisa
05. LULLABY(with:田澤孝介&都啓一)
06. CRAZY4YOU
07. Harlem Queen Complex
08. Harlem Queen Romance

【Rayflower】
01. Brilliant Place
02. Real Game
03. Prisoner of evolution
04. Fellow Soldier
05. 悲劇のメシュード
06. Runaway Brain
07. ユースフルハイ
08. Soul survivor
09. Bloom Moment

EN
Dance naked,
Under the moonlight.(with:kyo)

【Rayflower】全国ツアー21都市にて開催決定!
※詳細はオフィシャルサイトをご覧ください。

RELEASE

【Rayflower】LIVE DVD「TOUR “Brilliant Place” FINAL at 新木場 STUDIO COAST」

【Rayflower】LIVE DVD「TOUR “Brilliant Place” FINAL at 新木場 STUDIO COAST」

2018年6月27日(水)発売

※バンド史上最大規模となった全国21都市21公演に及んだTOUR“Brilliant Place”ファイナル、
東京・新木場STUDIO COAST公演の模様を全曲収録!!

【D’ERLANGER】SLASH DANCE TOUR 2018」開催決定!
※詳細はオフィシャルサイトをご覧ください。

RELEASE

【D'ERLANGER】映像作品「D'ERLANGER REUNION 10TH ANNIVERSARY LIVE 2017-2018」

【D'ERLANGER】映像作品「D'ERLANGER REUNION 10TH ANNIVERSARY LIVE 2017-2018」

2018年9月12日(水)発売

※D'ERLANGER再結成10周年のキックオフ公演、ファイナル公演を収めた映像作品発売決定!完全新曲も収録!!
  • ライター

    村上孝之

  • カメラマン

    佐々木佳士

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