中島卓偉、挑戦的かつ異例な“16ビート縛り”ツアー敢行。音楽愛とファンへの想いが溢れたWWW Xの模様をレポート

ライブレポート | 2018.06.28 19:00

また、この日はまだ音源化されていない新曲達も続々と登場。オーディエンスに振付をレクチャーしていた「今宵MOVE ON」も、「今年で40歳、親になってもエロティックな歌詞を歌うから!」という宣言から始まった「Baby Crazy Love」も、デジタルサウンドを押し出しつつも、ファンクやソウルの要素がふんだんに盛り込まれていて、どれも踊れるものばかり。「“どういう曲なのかな?”って、構えて聴かなくていいから」と卓偉は話していたが、どの曲も自然と身体が動いてしまう高揚感があった。また、新曲として、つばきファクトリーに楽曲提供した「就活センセーション」のセルフカバーも披露。ブラックミュージックのフレーバーが色濃くなっていて、また新たな魅力を感じさせるものになっていた。

他にも、ミラーボールが回った「ムーンライト シャイニン ラブ」は、原曲よりも低音とビートが強烈になっていて、より踊れるアレンジが施されていたりと、16ビートによる狂乱のダンス天国が延々と続いていたのだが、それらを圧倒的な説得力でもってフロアに投げかけていく卓偉の歌声が、やはり素晴らしかった。情感豊かに、官能的に、情熱的に曲を歌い上げていたのだが、なかでも「Dearest Friends」のアウトロで、伸び伸びと、そしてパワフルに響かせていたフェイクはとにかくエモーショナルで、胸に熱く込み上げてくるものがあった。

そして、そんな卓偉の歌声に呼応するオーディエンスの熱量がとにかく半端ない。彼/彼女達が何度も大音量のシンガロングを繰り広げる光景を見ていると、だからこそ、彼はこのライブをやろうと思ったのだろうとまじまじと思わされた。ここまで熱く自身を支持してくれるファンだからこそ、今以上により音楽を楽しんでもらいたい、今以上により一緒に音楽を感じ合いたい、そして、その音楽を通して今以上にもっと深く繋がり合いたい──。“16ビート縛り”というトリッキーなライブには、デビュー以来16ビートで曲を作り続けてきた作曲家としてのスタンスの証明と同時に、彼の音楽愛やファンへの想いが溢れた、なんともまっすぐな信念が表れていた。

大盛況のうちにツアーを終えたばかりの中島卓偉だが、既報の通り、9月に東名阪ワンマンツアー<(8 BEATS ONLY!!)PUNK!Feel The Noize.>を開催することになっている。タイトルの通り、次回は8ビートの楽曲のみで構成されたライブ。この日のMCで話していたが、8ビートゆえに、セットリストは「今回のツアーと1曲もかぶらない」ものになるとのことだ。かなりハードな夜になりそうだが、この日のMCで「実はアルバムのレコーディングはもう終わっている」と話していた卓偉。ツアーではそこに収録される未発表の新曲達が、もしかしたら披露される可能性もありそうだ。そして、今年10月にはいよいよデビュー20周年を迎える。大きな節目を目前に控えている彼がどんな活動を繰り広げてくれるのか。とにかく楽しみだ。

セットリスト

01. BADLY NOOOO!!!!
02. OCTOPUS SOLDIER
03. PASSION HIP LADY
04. 上手く言えない
05. サイトウダイスケ〜all good adults go to heaven ?〜
06. 焼酎ギャル
07. (おまえだけが)手に入れられない
08. カフェオレ
09. CRY CRY CRY
10. ムーンライト シャイニン ラブ
11. 今宵MOVE ON
12. たられば
13. 次の角を曲がれ
14. Baby Crazy Love
15. TOO MUCH BUSINESS
16. Dearest Friends
17. 就活センセーション
18. DO IT BOYS AND GIRLS
19. FCUK YOU
20. TO THE MAX
21. トライアングル
22. SPARKLE MAN
23. ピアス

公演情報

ディスクガレージ公演

TAKUI NAKAJIMA LIVE TOUR 2018(8 BEATS ONLY!!)PUNK!Feel The Noize.

2018年9月16日(日) 大阪・Music Club JANUS
2018年9月17日(月・祝) 名古屋・JAMMIN’
2018年9月28日(金) 東京・TSUTAYA O-WEST
チケット一般発売日:2018年8月18日(土)

[musicians] Guitar生熊耕治 / Bass鈴木賢二 / Drums安東祐介

  • 取材・文

    山口哲生

  • 撮影

    洲脇理恵(MAXPHOTO)

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