fox capture plan、レコ発ツアー開催目前!9/8(土)キックオフ公演の模様をレポート。「寿命と引き換えに音楽やってんなって思った」

ライブレポート | 2018.10.02 17:00

"CAPTURISM TOUR" -KICK OFF LIVE-
2018年9月8日(土) 渋谷CLUB QUATTRO

現代版ジャズロック・ピアノトリオfox capture planが、9月5日に、約1年ぶりに7枚目のアルバム『CAPTURISM』をリリースした。
今作は、長澤まさみ主演の月9ドラマ『コンフィデンスマンJP』のメイン・テーマ曲のセルフ・カヴァー等も収録された、原点回帰ともいえる力作である。
彼らは、10月からの最新アルバムを引っ提げたツアーを前に、最新曲と旧曲を織り交ぜた『CAPTURISM TOUR –KICK OFF LIVE』を9月7日に京都・磔磔、翌日8日に東京・渋谷CLUB QUATTROにて行った。

2018年9月8日。渋谷CLUB QUATTROでのライヴは、開演時間ちょうどに、オーディエンスの大きな歓声に包まれる中で始まった。
ステージから客席に向かって照らされていた青い2つのライトが岸本・カワイ・井上の3人を逆光で浮かび上がらせ、高揚感を煽っていく———。
と、次の瞬間、1曲目に置かれていた「Greatest Blue」が放たれた。モダン・ジャズ的なアプローチが印象的な心地良いサウンド感にオーディエンスは体を揺らした。彼らがこの楽曲に込めた、モダン・ジャズへのリスペクトとオマージュを讃える歓声が客席から沸き上がると、岸本が立ち上がってピアノを弾き、そのままラストの音へと繋ぐと、オーディエンスはさらに歓声のボリュームを上げた。

岸本 亮(Piano)

fox capture planによって畳み掛けられていくサウンドは、息をするのも忘れてしまうほどに惹き付けられる魔力を持つ。
陶酔にもまがうこの感覚は、岸本の奏でる転がり続けるピアノ音と、fox capture planの個性ともいえる高速変拍子や多くのリズムパターンを巧みに操る井上のドラミングと、その間を縫う様に動き回るカワイのベースフレーズという3つの音が絶妙なバランスとコントラストで絡み合うことで生まれる確かな手応えである。

井上 司(Drums)

カワイヒデヒロ(Double Bass)

「Greatest Blue」から続けて届けられたのは「We Are Confidence Man」と「Kick Up」というニューアルバムからの2曲。ベースのディープなフレーズとリズムが艶っぽく絡む上でピアノが後半に向けて徐々に熱を上げていく。ステージから放たれるストイックなサウンドは、オーディエンスをますます高揚させた。ニューアルバムからの選曲とは思えないほど、既に浸透している空気感はとても素晴しく、そこに、改めて彼らが生み出す音楽の説得力を感じさせられた。
4曲目の「RISING」からは、過去曲がランダムな流れで届けられていったのだが、聴き込んだ楽曲たちが次々と投下されていくその流れにオーディエンスは、自然発生的に息の合ったクラップを返して盛り上げた。

「Liberation」では、曲中に何度も井上が立ち上がってドラムを叩く姿が見られたほどの高い熱量でオーディエンスを魅了し、境目を設けることなく拍車のかかったサウンドが「Butterfly Effect」へと移り変わると、客席からは轟音のような声援が沸いた。「Butterfly Effect」では、両手をネックの上でピアノを弾く様に動かす両手タッピングを魅せるカワイのベースプレイにオーディエンスは大きな歓声を上げ、曲中に置かれた一瞬の静寂に佇んだ後、水滴が転がり落ちるかのような美しい音の粒を描いた岸本の奏でるピアノによって再び大きく体を揺らして彼らの音に応えていたのだった。その圧巻のリレーションに、“fox capture planというプライド”を感じ取った。

4曲目から11曲目までノンストップで8曲を届けた彼らは、その後のMCで、“9曲目の「Butterfly Effect」あたりで、俺たち寿命と引き換えに音楽やってんなって思った………”と本音をこぼし、オーディエンスを笑わせていた。“刺激が欲しいからやっている”と語った3人に、客席からは大きな拍手と歓声が贈られていたのも、とても印象的だった。
そして彼らは、「Overdrive」「Because of You」とアルバムからの楽曲をラストゾーンに置いて届け、岸本のピアノソロから、リード曲である「Capturism」へと繋げた。

前回のツアーでも既に披露されていた「Overdrive」のイントロでは客席が沸き上がり、Ne-Yoのカヴァー曲である「Because of You」は、アルバムで聴く以上にfox capture planならではの個性が色濃く出た、唯一無二のオリジナリティを感じさせられるそのサウンドに、オーディエンスは体を委ねた。この日の見せ場でもあったと言っても過言では無いと感じたのは、「Capturism」。fox capture planが個性とする高速変拍子の「Capturism」での景色は圧巻だった。

fox capture planはこの先、10月5日札幌 cube gardenから、レコ発ツアー『CAPTURISM TOUR』と題した全国ツアーをスタートさせる。名古屋・仙台・山形・岡山・福岡・大阪とまわり、11月4日に東京都 EX THEATER ROPPONGIでファイナルを迎えることになるこのツアーは、アルバム『CAPTURISM』をほぼ全曲網羅する、“今のfox capture plan”がダイレクトに伝わるライヴになるというから、これは期待するしかないだろう。

SET LIST

01. Greatest Blue
02. We Are Confidence Man
03. Kick Up
04. RISING
05. 衝動の粒子
06. Reincarnation
07. 閉ざされた青い空間
08. Liberation
09. Butterfly Effect
10. 疾走する閃光
11. 繰り返される時空のワルツは千の夢を語り
12. Overdrive
13. Because of you
14. Capturism
15. Supersonic

En. エイジアン・ダンサー

公演情報

ディスクガレージ公演

"CAPTURISM TOUR"

2018年10月5日(金) 札幌 cube garden
2018年10月7日(日) 名古屋 LION THEATER
2018年10月12日(金) 仙台 CLUB JUNK BOX
2018年10月13日(土) 山形 Sandinista
2018年10月19日(金) 岡山 CRAZY MAMA 2nd Room
2018年10月27日(土) 福岡 Early Believers
チケット一般発売日:2018年8月18日(土)
2018年10月28日(日) 梅田 Shangri-La
チケット一般発売日:2018年8月25日(土)

-FINAL-
2018年11月4日(日)EX THEATER ROPPONGI
チケット一般発売日:2018年8月18日(土)

☆ご入場の際、学生証の提示で500円キャッシュバックあり。小中学生に限り、年齢を証明できる公的身分証明書でも可。
☆未就学児入場無料。ただし、チケットをお持ちの保護者1名につき1名まで。
※大阪公演のみ学割はなし。

RELEASE

「CAPTURISM」

7th Full Album

「CAPTURISM」

(Playwright)
2018年9月5日(水)Release!
  • 武市尚子

    TEXT

    武市尚子

  • PHOTO

    Kayo Sekiguchi

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