シンガポールのレコードマニア 東京でのレコードを探求する旅を公開 Part1

ニュース | 2016.11.13 15:00

レコードマニア

今年の春、訪日外国人数が2000万人を突破したことが大きなニュースになったが、日本を訪れる人の中には観光だけでなくアナログレコードを求めるマニアも数多くいるようだ。

一時期と比べて店の数は減ったとはいえ、特に東京のレコード店の数は世界中でもダントツに多く、ヴィンテージプレイヤー専門店なども含め、レコードマニアにとっては夢のような国と言われてきた。そんな「ヴァイナル・ジャンキー」の一人が日本でのレコードグッズやヴァイナル・ゲットの瞬間を次々とネット上に公開して人気を博している。

シンガポール在住のランさんは、数年前からレコードプレイヤーのセットアップなどに関する動画をYouTube上に公開して来たマニア。チャンギ空港から撮影した日本の旅の映像、成田に着き、上野の回転寿司やスターバックス、家族とのスーパーの探検に知人との鍋と初日までは普通の観光客と一緒の旅を楽しんでいるが、2日目からはマニアならではの旅を公開。

まずは御徒町から、秋葉原の中古オーディオ店「ハイファイ堂」へ。昨今のアナログブームで中古品が高騰しているテクニクスの「SL 1200MK5」や70年代の銘器、デノンの「DP-3000」やパイオニアの「PL-30」、海外の人にとってはこれらの中古品に2年間の保証が付いているのは驚きのようだ。その後も80年代のデノン、ヤマハ、パイオニアなどのターンテーブルやラックスマンのアンプなどを紹介している

3フロアに渡り、ヴィンテージのアンプやターンテーブル、スピーカーなどが並ぶ店内。一緒にショッピングについてきてくれた奥さんは、タンノイの30年前のスピーカーの木の質感がとても気に入ったとか。ランさんも日本人の一部オーディオマニアがレトロで大きめのスピーカーを好むことや、その魅力に店を訪れて気づいたとコメントしている。

その後も店員さんと会話して、値段交渉に臨んだランさん。スピーカーの2600ドル(27万円)という価格は、悪くないと思いつつも、色々と空気を読んで却下。次にヤマハの「GT-2000」というターンテーブル。これも名機として知られている逸品だが、店員さんがアームの弱さなどを指摘しメリットとデメリットもしっかり説明してくれ、中古店ならではの細かい心配りに感銘を受けたようで、結局何も買わなかったものの「信頼できる店と店員さん」と紹介している。

いきなり入った一店目でかなり好感触のランさん、次は御茶ノ水のオーディオユニオンへ向かう。

記事提供:AOL News