ニール・ヤング、トランプ氏に「曲は自由に使って」と発言し話題に

ニュース | 2016.05.26 16:47

ニール・ヤング

ドナルド・トランプ氏の共和党指名者争いでの快進撃で、徐々に話題にすらならなくなった、ミュージシャンたちから相次いだ「トランプよ、オレの歌を使うな」という訴え。ローリング・ストーンズがその筆頭として大ニュースになったのだが、政治的スタンスが全く違うニール・ヤングが立場を翻し「トランプに自由に曲を使っていい」と発言、大きな話題になっている。

リベラル系ロック歌手の急先鋒とも言えるニール・ヤングが、「トランプが、(自身の曲)『Rockin’ in the Free World』を選挙キャンペーンに使うのは自由」と発言、数ヶ月前にニール・ヤングの広報が使用差し止めを求めた前言も含め、撤回している。

その理由は明白で、「トランプはキャンペーンに使用するために著作権管理会社にも使用料を支払ったから」「すでに出てしまった曲に関しては誰でも使えるし自由なんだ」とも語っている。

元々は応援しているバーニー・サンダースに使用許可を出したという「Rockin’ in the Free World」は、1989年に当時の共和党政権時に新自由主義政策を槍玉に挙げ「自由な世の中でロックするしかねえ」と、皮肉を込めて歌った楽曲だ。

カナダ人であるニール・ヤングに当然ながら大統領選挙の投票権はないが、政治的な発言や企業への糾弾、環境破壊への警鐘などを長年続けてきた彼が、今回使用を認めたことに関しては、額面通り「権力に寝返った」という意見と、「何らかの意図があるに違いない」との意見で分かれている。

記事提供:AOL News