新感線☆RS「メタルマクベス」ランダムスターがシャウトしまくった。大熱狂！大爆笑！の製作会見

開始前から大盛り上がりを見せる会場にオープニングMCの冠徹弥が登場し、ハイトーンシャウトで、"メタルな何か"を身に付けた観客（革ジャン率：高）を沸かした。

そして、本作の楽曲担当する・岡崎司率いるバンドメンバーが劇中のナンバー「きれいは汚い、ただしオレ以外」の演奏を始めると、メタルな衣装に身を包んだランダムスター役の3人、橋本、尾上、浦井が登場。
ステージ上を駆け巡りながら、普段見せることのないヘッドバンギングやシャウトを披露。楽曲の途中からは妖艶な黒いドレスをまとったランダムスター夫人役の濱田、大原、長澤も登場し、会場は大きな歓声に包まれた。

続いて、いのうえひでのり、宮藤官九郎も登壇し、トークセッション開始。
IHIステージアラウンド東京のオープンから『髑髏城の七人』を演出しているいのうえは「最初、4年間お願いされたが、『それは勘弁してください』と言った」と明かした。結果、2年間同劇場に関わることになり、2作目にメタルマクベスを選んだと語った。
宮藤は久しぶりの上演となるメタルマクベスの台本に対し「基本変えないと思います。何しろ、シェイクスピア先生が400年前に書いた本ですから、たかが12年で変えちゃいけない（笑）」「歌詞のセンスがすごいです。これはシェイクスピア先生と私の合作ですから」と自画自賛し会場を笑いで包んだ。

新感線出身で、21年ぶりの出演となった橋本は「いのうえさんのGOさえあればと思ってたんですけど、21年間はちょっと長かったですね」と苦笑。初演でランダムスター役を演じた内野聖陽から「ランダムスターは大変だよ、痩せないといけない」とアドバイスされたことを明かした。

劇団☆新感線に初登場する濱田は、普段の自分が出せたらいい。爽やかな笑顔を見せ、司会者がロックとメタルについて問いかけると「そうよ！がんばります！皆様、応援してください！」と元気よく回答した。

引き続き劇団☆新感線に初登場となる松也は、「先輩や友達が新感線での活躍を見るたびに、出たいな。出たいな。と思っており遂に念願がかなった」と満面の笑みを見せた。人前でシャウトしたかった、という松也は「めちゃめちゃ、気持ちよかった～～～⤴！！ 」とシャウトし、初体験となる「セイ・ホー！」のコール＆レスポンスを楽しく行い、観客を楽しませた。

3人のランダムスター夫人の中で最年少(22歳)の大原は「お話をいただいたときは、えっ。私が！マクベス夫人？」と驚き「今は不安しかないです。。」とコメント。松也（33歳）に「夫婦に見えますかね？」と目線を送り、顔を寄せ合う松也と大原に観客から暖かい拍手が送られた。

初演を観たという浦井は「まさか内野さんの役をやるとは！ 新感線には今回で3回目の出演となりますが過去2回とも金髪の“ハハハ”と笑う王子役でしたが、今回は王になりました」とコメントし会場は笑いの渦に。3つの作品を盛り上げたいと意気込みを語った。

長澤は、初演でランダムスター夫人を演じた松たか子と最近話す機会があったと言い「実はあの役をやるんですが。って相談したら『大丈夫、できるから！』と言っていただき、勇気をもらいました」と語った。

続けてランダムスターの3人が出演する、「きれいは汚い、ただしオレ以外」のMVが初披露され、シュールでコミカルな映像に登壇者全員が大爆笑しながらMVを楽しんだ。

このMVに登場するラート（大きな輪の中に入ってぐるぐる回転するスポーツ）は、360度回転する、IHIステージアラウンド東京を表現しており、ランダムスター役の舞台で汗をかきぐるぐる回転して演じることにより"日本列島を制覇する"というコンセプトとの下に制作されたとの事だ。