中村一義 地元のエピソード。再開発の波に「俺、どこ行きゃいいんだ?」

スペシャル | 2020.02.18 12:10

編集部:中村さん、地元のエピソードを教えてください!
これは、暗い話になっちゃうなあ……いやあ、いよいよ、江戸川区小岩、再開発の波が来ましてですね。僕らの聖地、隣の京成線、線違いの隣の駅の立石。あの飲兵衛の聖地も、ほぼ丸壊しになるのが決まっちゃってるらしく。今は昼の2時くらいから、おじさんたちが焼き鳥屋に並んでたりするんですけど、そういうところも全部、近い将来にはなくなるという。
だからもう、「俺、どこ行きゃいいんだ?」というのがありまして。それがちょっと、曲にも出ていたりするんです。『十』に入っている「イロトーリドーリ」という曲とか。
「きれいなビルで飲んだって旨くねえよなあ!」とか、並んでるおじさんが言ってるんですよ。そうだよなあと思って。それでまた、どの駅もおんなじようになっていってしまう。
まあ確かに、街と同じように、人間も歳をとってるんですよね。立石だったら、ずーっとやってるコロッケ屋さんとか。お爺ちゃんに「再開発の波も来ちゃったから、俺の代で終わりだよ」って呟かれたりして。だから、いろんな意味で、下町は、せつなさモードが漂っていますね。先行きがどうなるのかな、と、案じております。

編集部:街の景観をいかに現代に活かしていくか、という手法は
諸外国に比べて日本は遅れをとっている気がしてなりません…。
そこにしかない味わいが活かされるようなまちづくりを願ってやみません。
中村さん、ありがとうございました!

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