安達勇人が初めて観に行ったライブは?

スペシャル | 2020.11.13 12:00

編集部:安達さんが初めて観に行ったライブを教えてください!

嵐さんですね。スタイリストさんに連れていってもらったんですけど。その人に「勇人、コンサート観たことあるか?」って聞かれて「ない」って答えたんです。茨城にもツアーで回ってくるアーティストさんはいらっしゃったと思うんですけど、僕にはコンサートに行くという発想がなかったんで、CDをCDショップで買って聴いて、テレビの音楽番組を観る。音楽はそれで完結してたんですよ。

それで、僕が23,24歳ぐらいの頃ですかね。嵐さんを東京ドームで観たら、そういう僕の音楽に対する考えがガラッと変わったんです。僕は音楽番組での嵐さんしか観たことがなかったんで、ステージを観てるとメンバー5人一人ひとりにエンタメが生まれて、雨は降るわ雪は降るわ、トロッコも走って空も飛ぶわで。とにかくいろんなアトラクションがあって。これがコンサートというものか、と。だから、こんなに人が集まるのかと思って。別にコンサートに行かなくてもCD聴いてりゃいいじゃん、音楽番組観てりゃいいじゃんっていう僕の概念はそこで崩れ落ちて。音楽はコンサートに行かんと話にならん、と思ったんです。

そのとき僕は嵐さんのコンサートを観ながら、まるでサーカスを観てるようだと思ったんです。こんなテーマパークのような非日常の夢の世界がコンサートにはあるんだ、と。その真ん中には音楽があって、みんながその音楽で一つになって、一斉に手を振ったりジャンプしたりペンライトを振ったりしてる。それを観てたら、僕、バラードじゃないのに普通に泣けてきちゃったんですよ。そのときに、こういうのに出会わないで一生を終える人も世の中にはいるんだろうなと思って。東京に来れなくても、こういうのを観せたい。それが、茨城で町おこしフェスをやりたい理由なんです。東京でしか観れないものを死ぬまでにおじいちゃんおばあちゃんたちにも1回観せてあげたい。このフェスを観れば、僕が音楽、ライブの見方が変わったように、田舎のいろんな世代の人たちみんな、絶対に意識が変わると思うんですよね。そこには、音楽だけではなく、いろんな物産、観光もある。それを実現させるのが僕の使命であり夢です。

そうそう。その嵐さんの後に、同じスタイリストさんに誘ってもらって、ゆずさんのコンサートにも行ったんです。僕、落ち込んだときは「栄光の架橋」をよく聴いてたんですよ。それを当日歌ってくれた瞬間、号泣でした。こうやって人の人生に寄り添う音楽、アーティストっていいなと思って。僕も、誰かの人生のきっかけになるような音楽、アーティストになりたいなと思いましたね、ゆずさんを観て。僕の音楽がメッセージ性が強いのは、そういう思いがあるからです。

編集部:安達さんの原点ともいえるエピソードですね。
安達さんが生み出す人生に寄り添う音楽、みんなで一つになれる空間を楽しみにしています!

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