Nicori Light Toursのメンバーが「初めて立ったステージ」の思い出

地元のライブハウスが初めてかな。今はない、枚方のBLOW DOWNというお店なんですけど。中学3年生の頃、ユニコーンのコピーバンドで出演して。あと、X JAPANもちょっとだけコピーしてましたけど。友達の知り合いのバンドが集まって楽しむ、身内のノリのライブで、他にもいろんな場所を借りてやってましたね。
実は、一番最初のライブで僕はメチャメチャ暴れて、演奏もグチャグチャだったんです。ずっとヘドバンしてたり（笑）。あとでそのビデオを見た時にメンバーにメチャいじられて。それで逆に、その後のステージでおとなしくなったんです（笑）。急に恥ずかしくなって。今となってはいい思い出ですけど。
客席は身内ばかりだし、人数も大していなくて。だから緊張のしようがないんです。でも、知り合いの女の子が来ていると、いいところを見せたいみたいなカン違いが入って、それでダダ滑ったんだと思います（笑）。

ボーカルがyasu、僕がキーボードで、あとは友達がメンバーでした。オリジナル曲はまだなくて、KATZEの「STAY FREE」といったコピー曲だけをステージでやりました。当時、曲は自分の趣味で作っていただけなので。
今思うとデカい体育館で、観客は友達ばかりでした。でも、ライブは盛り上がって、その感覚が今でもあるというか。カセットでその時の音が残っているんですけど、楽しかった思い出がありますね。最初はガチガチに緊張していて、演奏を間違えないようにというだけだったんですけど、学生だから何をやってもみんな喜んでくれるんです。多少、間違えても（笑）。
そういうところでステージの喜びを知りましたね。

僕も学園祭ですね。中学の有志で出られる発表会があって。そこで友達と2人でコブクロの「永遠にともに」を歌ったんですけど、それが初めてです。
初めての人前、しかも全校生徒400人ぐらいの前だったので、人がいっぱいいるなって。あの感覚は忘れられないですね。それに、終わった後、先生に褒められたんですよ。あまり頭もよくなかったし、スポーツもできなかったのに褒められた。先生に「歌、上手やな」って言われて、「俺、歌やったら褒められるんや」って。
それが音楽を始めたきっかけですね。それが原点かもしれない。

僕が初めて立ったステージは、高校の文化祭でした。工業高校で、卒業したら就職する気満々で入ったんですけど、高2の時に歌手の夢が出てきて。その延長で文化祭で歌うことになったんです。
EXILEが流行っていたので、EXILEの曲を歌ったんですけど。工業高校なので男ばかり1,000人ぐらいいて、その前で歌った時に、男ノリというのもあるんですけど、ウワーッと盛り上がって。それが気持ちよかったですね。その感覚は今もまだあります。これだな、これがやりたいんだなって思えて。
初めての文化祭のステージで、これからやっていくことを確信したなって、夢を追うきっかけになりました。