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ATSUSHI(Dragon Ash / POWER of LIFE) presents POWER of LIVE in Shibuya (2012.11月号掲載 DI:GA s.p. interview)

ATSUSHI(Dragon Ash / POWER of LIFE)


ATSUSHIのソロダンスを軸に、写真のスライド上映、交流の深いアーティストとの共演による表現活動。
復興に向けて歩み続ける仲間と共に想いを届ける。


――まずATSUSHIさんが、一般社団法人POWER of LIFEを設立した経緯を教えてください。

「思いついたのは2008年でした。その時に自分の中で3つの点があって。まず、自分が表現者として、そして人として何ができるのか考えていたこと。2つ目はミュージシャンやアストリートの仲間が周りにいて、それぞれの活動に負担をかけない程度にみんなの力を1つにできないかと思っていこと。3つ目は、今でもそうですけど、犬猫の殺処分の問題をどうにかできないかと思っていたこと。当時、年間で33万頭以上の犬猫が行政に殺処分されていた中で、アニマルシェルターと呼ばれている、殺処分される前に保健所から犬猫を引き取って、里親を探すお手伝いをしている民間施設と出会ったんです。千葉の柏にあるその施設に足を運んだ時に、自分も何か支援活動ができないかと思って。帰りの高速道路で車を運転している時に3つの点が線になって、POWER of LIFEというプロジェクトを立ち上げようと思ったのがそもそもの始まりでした」

――POWER of LIFEは活動テーマとして“生命力”を掲げていますね。それはATSUSHIさんのダンサーとしてのテーマでもありますか?

「そうですね。2003年にDragon Ashに加入後、大勢の前で自分のダンスを披露する機会が増えていくうちに“表現の本質って何だろう?”って考える時間が増えていったんです。そうやって自問自答する時期が2004年から2008年くらいまであって。2006年からはソロの活動も始めて、自分の踊りのテーマとして生命力が大きくあることを感じていった。その先に行き着いたのが、POWER of LIFEの活動だったんです。人間のエゴで動物の命を作って、人間のエゴでその命を殺している。その根本的な問題と向き合う糸口として、生命力の尊さを伝えていこうと自分の中で着地したんですね」

――昨年3月11日以降は、震災の復興支援、被災者の心のケアも活動の大きな軸になっていった。

「震災直後は、あまりの衝撃の強さに、俺も何から始めていいか分からなかったというのが正直なところでした。でも、震災の3日後に仲間から電話がかかってきて。“ATSUSHI、動こうよ”って。そこからすぐにエンジンがかかりましたね」

――まずは、3月20日にPOWER of LIFEの賛同者である写真家の平間至さんの地元、宮城県塩竈市に足を運んだんですよね。

「まずは現地に行かないと何も始まらないと思って。車にパンと水を積んで、塩竈を拠点に七ヶ浜、石巻、東松島を4日間かけて回りました。現地の人に話を訊いて、いま何が必要なのかを教えてもらって。そこから、みんなの心の安らぐ場所と交流の場所を作ろうということになって。昨年4月17日に塩竈のホームセンターの駐車場で、炊き出しとアコースティック・ライヴを開催したんです。その時は平間さんを始め、MONGOL800のキヨサク、Caravan、うつみようこさん、中田裕二くん、Candle JUNEくんに参加してもらって」

――そこから被災地でのフリー・ライヴを重ねて、POWER of LIVEの原形が生まれた。

「そうです。その延長線上で、今年の9月には塩竈で『GAMA ROCK FES 2012』というフェスも開催しました。そもそもは、去年の3月16日に渋谷のクラブクアトロでキヨサクと電気を一切使用しないフリー・ライヴをやっているんです。震災直後で、いろんなライヴが飛んだ中で、人が集まるか分からなかったんですけど。結果的に600人くらいの人が集まってくれて。その時、喜んだり、涙を流しているオーディエンスの姿を見て、やっぱり音楽やアートには絶対的な力があると感じることができたんです。ライヴ後にその思いを平間さんや仲間に伝えて、被災地を回ってライヴと炊き出しをしていこうってなったんです」

――そして、今年2月5日に昨年、福島で最初に物資を届けた、いわき芸術文化交流館アリオスでPOWER of LIVEを開催。以降、全国で公演をしていく流れが生まれた。

「POWER of LIVEのメンバーである、いわき出身の女性クラシックユニットのメンバーにも去年物資を届けた時に出会って。俺はクラシックをバックに踊ったことなんてないのに得意のムチャ振りで“一緒にやりませんか?”ってお誘いして(笑)。最初にセッションした時にライヴを観てくれた人がすごく喜んでくれたし、またいつかやりましょうということで。それで、2月5日のPOWER of LIVEの開催に至りました。当初はその1回限りの予定だったんですけど、メンバーの手応えもあったし、これは全国で開催したほうが良いんじゃないかということになって」

――ATSUSHIさんはPOWER of LIVEで1時間半以上踊り続けているんですよね。

「これまではソロで30分以上踊ることなんてめったになかったから、1時間半以上踊るのは未知の領域で、プレッシャーもあったんですけど。みんなの後押しを受けて踊らせてもらってます。毎回即興で踊るので、ほぼ記憶がないんですよ。だから、自分が普段何を考え、思っているかすべて踊りに出ていると思います。バンドも毎回リハーサルなしの一発勝負で、完全に即興でやってもらっているんです。みんなには“それぞれのPOWER of LIFEを表現してください”ということだけ伝えて」

――今回の東京公演もそのスタイルで?

「そうですね。ステージに上がる前にみんなで円陣を組むんですけど、決まっているのはほぼそれだけですね(笑)。ミュージシャンの飛び入り参加もあり得ると思います。基本的に出演したいと言ってくれる人にNGは出さないので」

――オーディエンスにはPOWER of LIVEからどんなことを感じ取ってもらいたいですか?

「それは十人十色で良いと思ってます。約2時間ほどのライヴを観て、堅苦しくなく1回でも生きることについて考えるきっかけを作れたら嬉しいですね。それぞれのPOWER of LIFEを感じてもらえたら、と思います」

●インタビュー/三宅正一

INFORMATION

■LIVE
ATSUSHI(Dragon Ash / POWER of LIFE) presents POWER of LIVE in Shibuya
12/18(火) Mt.RAINIER HALL SHIBUYA PLEASURE PLEASURE
出演者:
ATSUSHI(ダンス: Dragon Ash / POWER of LIFE) / 坂本美雨 / 秋田ゴールドマン(ベース: SOIL&"PIMP"SESSIONS) / みどりん(ドラム: SOIL&"PIMP"SESSIONS) / 木下航志(ピアノ / ヴォーカル) / 木田奈保子(ソプラノ: from福島) / 紺野裕子(フルート: from福島) / 常光今日子(ヴァイオリン: from福島) / 鈴木智子(ピアノ: from福島) and more..
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