ヒキチヨウスケとオオクラトモユキからなる日記歌唱ユニット、Love Diary。ユニット名には“日々を愛せ、日記を愛せ”というメッセージが込められ、オオクラが18年に渡って書き続けている日記をもとに親しみやすい歌を届ける彼ら。そして、舞台やテレビドラマ等、幅広い表現方法で活躍。アーティストとしては素直な気持ちをリスナーの心に届けるJONTE(ジョンテ)。今注目の2組がShibuya duo MUSIC EXCHANGEにて開催のイベント『GOOD SEE YOU!』で共演する! イベントに向けて行われた対談では、さまざまな企画が持ち上がり、ここでしか観られないスペシャルなイベントになる予感!
──それぞれ面識があるとのことですがどんな出会いでしたか?
JONTE「僕がこの世界に入る前、某ラジオ局でイベント企画の仕事をやってる時に、INSPiさんのイベントをお手伝いさせてもらったのがオオクラさんとの最初の出会いでしたね」
オオクラ「その時、絡みました?」
JONTE「いえ。“テレビの人や!”っていう感じでドキドキしながら観てました(笑)。その頃は、自分もいつかそっち側に立ってみたいなって心を掻き立てられる日々を送ってましたね」
ヒキチ「僕との出会いは、東海ラジオで番組をやってた時。たぶん2009年ぐらいじゃないかと思うんですけど、JONTEさんにゲストで来ていただいて。今回ライブをご一緒するってスタッフから聞いた時に、“あぁ、あの爽やかイケメンのJONTEさん!”と思って(笑)」
JONTE「たしかラジオでもそういうこと言ってくださって(照笑)。僕ミーハーなんで(笑)、「RAG FAIRの方や!」っていうのですごく緊張した覚えがありますね。あと一度、ミューザ川崎シンフォニーホールのイベントでRAGFAIRさんと一緒に出演させて頂いたこともありました」
ヒキチ「はい、ありましたねえ」
──じゃあヒキチさんとは久々にお会いし、またオオクラさんとは初めての共演になるわけですね。
ヒキチ「こうやって事前に交流できるイベントってあまりないから、今日お会いしたからには何か一緒にやれたらいいなと思いますね」
オオクラ「JONTEさんは日記とか書いてます?」
JONTE「僕、ブログですね」
ヒキチ「僕らRAG FAIRの引地洋輔とINSPiの大倉智之としても活動もしてるけど、このLove Diaryは、オオクラの中学生・高校生の日記帳のエピソードを中心に歌を作って歌うっていうことをやっている日記歌唱ユニットなんです。
LoveDiaryというユニット名には「日記を愛せ、日々を愛せ」というメッセージが込められているんですよ。最近、人様の日記もいただけるものなら是非いただきたいと思ってまして(笑)。今回JONTEさんが書いてらっしゃるものをヒントに作ってみたいなって」
JONTE「マジっすか!?(笑)」
オオクラ「ノートに書いてとかはない?」
JONTE「歌詞を書く時にはノートに書いたりはするんですけど、普段は携帯からブログを書く感じになっちゃってますね。僕は前作のアルバムで初めて、“歌詞を書く前にまず作文を書こう”っていうところから作詞に携わらせてもらったんです」
オオクラ「メロあり?」
JONTE「メロはなかったですね。ただ、“どういう曲調がやりたいか”を話し合った上でテーマを決めて。作文から歌詞を書くっていうのは斬新でしたね」
オオクラ「詞として書いてるものじゃない文章から歌詞に持っていく、っていうところでは一緒かもしれないですね。作文を書く時、“これ詞になるんかな”とか考えてしまいます?」
JONTE「それもあるんですけど、経験、状況、光景を書こうということに必死ですね」
オオクラ「Love Diaryを始めてもう3年なんですけど、それまではまさか自分の日記が歌になるとは思わずに日記書いてるじゃないですか。それがある日突然、日記から歌になるってなった時から、自分の中で日記の書き方ちょっと変わったんです。“これいつか歌になるかもしらへん”って思うようになってしまって、“いやや、アカンアカン”って(笑)。そこを意識したら日記じゃなくなるしっていうのがあるから、作文書くのも結構テンション難しいやろなって」
JONTE「たしかにそうですね。自分は山下達郎さんが大好きなんですけど。達郎さんの歌って使ってる言葉が簡単で聴きやすいから、自分もそういうふうに言葉を届けたいというのが根本にありますね」
オオクラ「歌詞は想像ですか?」
JONTE「実体験を基に書くことが多いです」
オオクラ「何曲か詞を見せてもらったんですけど、後悔系多くないですか? 後悔とか別れ話とか」
JONTE「そうですね(照笑)。親の影響で小さい頃から聴いてた曲もそういうのが多くて。悲しい歌が今でも好きなんですけど」
オオクラ「対バンの最後、普通は一緒に楽しく終わる中、悲しい曲で終わるのもおもろいですね。“最高に悲しいツーマンだったね”っていう終わり方は新しい(全員爆笑)」
JONTE「僕も歌詞を読ませていただいたんですけど、世界観が独特で面白いですよね」
オオクラ「俺らが1枚目に出した「162ページのラブダイアリー」は、中学生の頃に“好きだ、好きだ、好きだ・・・”って書きなぐった日記から作ったんですよ。あとは、中学生の時に見たエロい夢から「エロイ夢エッサイ夢」っていう曲を作ったり(笑)」
JONTE「あと「古い机」のようなメロディを聴かせる感じの曲もあったりしてジーンときましたね」
オオクラ「ウチのおかんとおばさんが小学校の時に使ってたお下がりの机を僕も使ってたんですけど。それを大学の時に“もう古くなったから捨てようか”という日記から作ったやつです」
ヒキチ「僕はオオクラの日記を読んでて、まったく同じ体験はしてないけど“こういう時期にこんなことがあったなぁ”って思い出せたりするのがすごく良くて」
オオクラ「そうなんですよ。僕自身は“普通やなぁ。曲にもならないな”と思ってるようなことも、ヨウスケには引っかかって“あっ、曲になるんや”って気づいたり。歌を書く時に、構えて入ると落としてしまってる言葉とか想いが絶対あると思うんです。だからそこが出てる日記とか作文は、このLove Diaryを始めるときにすごい大事だなと思いましたね」
JONTE「その日記帳はもう宝ですねえ」
ヒキチ「一緒に歌を歌う歌わないは別として、当日1回JONTEさんにオオクラの日記帳の中から1つ読んでもらいたいね(笑)」
JONTE「朗読ですか(笑)」
ヒキチ「エロい夢のやつを、爽やかに(全員爆笑)」
オオクラ「それおもしろいね(笑)。普通の流れなら、“山下達郎さんを一緒に歌いましょう”とかなるんですけど──」
JONTE「おおっ!!」
オオクラ「じゃ、それにしましょう! 今のリアクション見たら、それにしましょう(笑)。あと、短くてもいいので何かやりたいですよね」
──即興で曲を作ったり?(笑)
オオクラ「僕らライブでやってるんですけど、お客さんから送ってもらった日記をスクリーンに映すんですよ。例えば“夢を見たお父さんがなんとかかんとか”という日記だったら、“(矢野顕子っぽく)夢を見た♪ ・・・おお、矢野顕子さんっぽいぞ、じゃあこの方向でいこう!”っていうのをやってて。それはライブでしかできないパクリのオンパレードなんですけど(全員爆笑)。JONTEさん、しゃべりもおもろいですね。なんか今日は楽しいなあ(笑)」
JONTE「トークショーですか?(笑)」
ヒキチ「JONTEさんのステージの時に僕ら1曲終わるごとに出ていって、MCだけコラボしてまた下がるとか(全員爆笑)」
JONTE「ライブのMCもよくしゃべられますか?」
ヒキチ「90分の構成の時も、しゃべりが長くて2時間超えたりとかしますねえ」
JONTE「僕も30分はゆうに超してしまうので、常にライブでは時計を置かれています(笑)」
ヒキチ「あ、アカペラします?」
オオクラ「アカペラやったことあります?」
JONTE「この前、事務所のイベントで同期のコーラスグループ、DEEPと一緒にステージに立たせてもらって5人で歌ったんですけど、まぁ緊張して(苦笑)」
ヒキチ「でもやったんですよね?」
JONTE「やりました(笑)」
オオクラ「じゃあできる!(笑)僕らも普段5声、6声なんで、3声ってそんなにやらないから。JONTEさん、イヤだったら言ってくださいよ?(笑)」
JONTE「いやいや(笑)、めっちゃ興味はあります!」
──いろいろアイデアが出ましたが、当日何が実現するか楽しみですね。
オオクラ「そういえば“あんなこと言ってたね~、懐かしいね~”ってならないといいけどね(全員爆笑)」
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