——改めて、歌い始めたきっかけからお伺いしたいと思います。小さい頃からシンガーになるのが夢でしたか?
「いや、意識し始めたのはすごく遅くて、10代の終わりの頃だと思います。もともと、お母さんが幼稚園の先生で、おばあちゃんが日本舞踊と民謡の先生なので、物心がついたときには、歌うことが当たり前だったし、考えるまでもなく好きだったんですね。それと、私の実家は宮崎のすごい田舎で牧場をやってるんですけど、その牧場で大声で洋楽を歌っていると、従業員のおじいちゃんやおばあちゃんが、褒めてくれるんですよ。ただ、それが嬉しくて歌ってたので、『私、歌手になるんだ!』っていうよりは、『アルプスの少女ハイジ』や『サウンド・オブ・ミュージック』に近いかもしれないです」
——(笑)大自然のなかで、好きな歌を好きなように歌うだけで充分だった?
「そうですね。しかも、褒めてもらえる環境だったのが大きくて。で、大学進学を機に静岡に出たんですけど、牧場と同じように歌ってたら、苦情がきて(笑)。結局、2年で3回も引っ越したんですね。と同時に、私のカラオケを聴いた友達から、『クラブで歌ってみない?』って誘われて。そのクラブで歌ったときのお客さんのざわめきが嬉しくて。そこで、『私、行けるかも?』って思って、大学を辞めて、アメリカに行っちゃったんですよ」
——すごい行動力ですね。
「ただのバカと言うか、単純と言うか(笑)。東京も大阪も福岡も見たことがないままでアメリカに行って、がっつりつぶされて…。この程度の実力しかなくて、よくも歌いたいなんて思えたなってくらい、自分で自分が恥ずかしくなって、情けなさや未熟さを感じながら、宮崎に帰ってきた記憶があります。2枚目のシングル『Try Again』には、アメリカから帰って、宮崎の村祭りで歌ってた私もいるし、路上で歌ってた私もいる。結婚式のチャペルや、お見合いクルージングパーティーの船上で歌うバイトを終えて、部屋に帰って泣いてる私もいるんですね。悔しさと、親に申し訳ないっていう気持ちで泣き続けていた自分に対しても、『あの時、あきらめずに頑張ってて良かったね』って背中を叩けるし、いま、壁にぶつかってもがいてる人に対して、手をつないで一緒に進もうよっていう感情も入ってる。私にとっては、カバーを歌うGILLEだけではなく、自分の気持ちやメッセージを伝えるシンガーソングライターとしてのGILLEがここから始まるという意味もこめて、ファーストアルバムの1曲目にもってきたんです」
——オリジナルとしては1枚目となるアルバムのタイトルは、YouTubeのアカウント名になってますね。
「去年の2月に、<GILLEsound>っていうアカウントで『フライングゲット』の英語詞カバーを歌って注目してもらった私が、もう1回、GILLEの本当の中身を知ってもらいたい、私自身を認識してもらいたいという思いで作ったアルバムなんです。私のなかにある言葉やメロディを吐き出しきれたと思うし、はやく、ライブでアルバム曲を全曲歌いたいという思いが強いですね」
——初のワンマンも決定しました。
「ライブに来てくれたお客さんが鳥肌が立つようなパフォーマンスがしたいなって思ってますね。初めてだからすごい緊張するし、今から焦ってますけど(苦笑)、どうせなら好き勝手に思いっきりやりたいと思いますね」
2013年6月14日(金) | duo MUSIC EXCHANGE(渋谷) | 18:30 開場 / 19:00 開演 | 全自由:4,500円 (税込) |
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受付期間:受付中〜4/7(日) 18:00 ※規定枚数になり次第終了いたします |
Original 1st ALBUM「GILLEsound Vol.1」
(ユニバーサルJ)
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GILLE オフィシャルサイト
GILLE DISK GARAGE.com アーティストページ
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