——ハナレグミはこれまでのライヴでも数多くのカヴァー曲を披露してきましたよね。数々の名曲群と時に軽やかに、時に濃密に向き合って、見事なまでにハナレグミの歌にしてきたから、いつかカヴァー・アルバムを作ってほしいというファンの要望もあったと思います。
「うん、それはすごくあった。スタッフからも言われていたし。でも、ライヴのなかでだったら成立できても、いざカヴァー・アルバムを作るとなると、それはまた別の作業になるから。ライヴみたいなノリで作ることはできないし、したくなかったんです。今回はまずCMソングになった『ウイスキーが、お好きでしょ』がきっかけとしてあって。あの曲のセッションがすごくよくて、音源としてもかなり満足していたから、このタイミングならカヴァー・アルバムを1枚作ってもいいかなと思えたんだよね。ただ、これからずっと残る作品を作るためには弾き語りだけで完結できるとは思っていなかったから。だから、アレンジにはすごく時間をかけましたね」
——年代的にも音楽的にも様々な楽曲がピックアップされていますが、選曲のポイントになったのはどんなことでしたか?
「やっぱり昔から聴いていてすごく好きな曲や自分の身体に入っている曲だよね。自分にとってのサントラになるような曲を選びました。『だれそかれそ』というタイトルも自分がいちばん好きな、たそがれどきに合うような曲が集まっているということで付けたんだけど。あとは、さっき言ったように、アレンジもすごくポイントになった」
——弾き語りから独創的な解釈に彩られたものまで、どの曲もハナレグミならではのアレンジが施されていますね。
「アレンジは主にLITTLE TEMPOの土生“TICO”剛さんに協力してもらったんだけど、思いきったアレンジができて、そのうえで自分が感じている各曲のイメージも崩さないことを心がけました。そこがいちばんカヴァーの難しいところだと思うんだよね。その作業をどの曲もしっかりできたからすごく満足してます」
——本作の制作を経て、いまはオリジナル曲の制作も始まっていますか?
「いや、それがまったく作ってないんだよね(笑)。全然曲を作るモードになれなくて。でも、このカヴァー・アルバムを作ったことがすごく刺激になったんです。サウンド的にも新しいことをいっぱいやれたし、歌詞の面でもどの曲も身体のなかに深く入ってきて。それは次のオリジナル作品に大きく影響すると思う」
——ツアーはどういった趣向になりそうですか?
「もちろん、カヴァーを中心にしたツアーになります。このアルバムに入ってる曲プラスアルファという感じで。メンバーは土生さんを筆頭に、同じくアレンジに協力してくれた市原“icchie”大資さん、市原“YOSSY”貴子さんの3人に中心を担ってもらって、ドラムは椎名恭一さん、ベースに真船勝博さん、ギターに石井マサユキさんにお願いしてます。全曲アルバムと同じメンバーで演奏することはできないんだけど、このメンバーなら間違いなくいいライヴができると思います」
2013年9月25日(水) | Zepp Tokyo | 18:00 開場 / 19:00 開演 | スタンディング:5,775円(税込) 2F指定席:6,300円(税込) |
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2013年9月26日(木) | Zepp Tokyo | 18:00 開場 / 19:00 開演 | スタンディング:5,775円(税込) 2F指定席:6,300円(税込) |
受付期間:6/8(土)12:00 〜 6/13(木)18:00 |
カバーアルバム「だれそかれそ」
(SPEEDSTAR)
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ハナレグミ DISK GARAGE.com アーティストページ
(ハナレグミ 2013.6月号掲載 DI:GA interview)