カフカ、ただいま変身中。ミウラウチュウ(G)を加え、4ピースへと進化したサウンド面の充実は、新作『呼吸-inhale-』を聴けば一目瞭然だ。新たな挑戦についてカネココウタ(Vo&G)は、「曲が求めていたから」と明快に説明する。
「ライヴでやる時に、3人では成立しない曲ができてきたんですよ。今まではボツにしてたけど、今回は妥協したくなかった。曲のために4人になったというか、曲が導いてくれた感じです」(カネコ)
新ギタリストのウチュウは、カフカとはつきあいの長いバンドのメンバーだったものの、面識はほとんどなし。すべてはカネコの直感だったが、これが見事に吉と出た。
「未知の人のほうが、化学反応が起きると思ったから。彼が入ってくれた一番の動機も“新しい、面白いことがしたいから”だったし、そういう意味でも良かったですね。すごく楽しいし、初めてスタジオに入った時の気持ちを毎日感じてます」(カネコ)
「カフカは、アンサンブルのレベルが洗練されてると思うんですよ。だから単純なフレーズでも楽しんで弾ける。自分のギターがすごく新しい感じですね」(ミウラ)
「2曲目の『線香花火が落ちるとき』みたいな、ギターのリフで押して行く曲は、3人だとライヴでできなかったので。それができるのは良かったです」(フジイダイシ/Dr)
「でもまったく変わったわけではないし、今までのカフカっぽい曲も、ライヴ映えする曲もある。面白い発見がたくさんあるんじゃないかな」(ヨシミナオヤ/B)
それだけではない。6月5日リリースの『呼吸-inhale-』と、8月7日に出る『呼吸-exhale-』は、生命体にとって欠かせない「呼吸」を「inhale(吸う)」「exhale(吐く)」に分けた、二つで一つの意味を持つ「ツイン・ミニアルバム」。当たり前にしていることに気づくことでその喜びを知り、小さくても確かな、高らかに鳴り響くすべての生命への賛歌がここにある。
「子供を生んだら、実は双子だったみたいな感じ。作品が一番求めていた状態にしてあげられたと思います。似て非なるものなので、どちらも楽しんで聴いてほしいです」(カネコ)
4人体制のお披露目となった5月28日の下北沢SHELTER公演は、幸先良くソールドアウト。さらに7月5日には渋谷O-Crestで、9月7日には代官山UNITでのワンマンライヴも決まった。2枚のミニアルバムに思いを託し、新生カフカの挑戦がここから始まる。
「今までの曲もアレンジして、新鮮な気持ちでできると思うし。楽しみです」(カネコ)
「合わせる人数が増えるから、一個もズレちゃいけない。リズムをしっかり弾いて、オレに合わせてこい!というつもりでやります(笑)」(ヨシミ)
「リハーサルで感じたんですけど、3人に比べると勢いが出やすいのかな?と。3人でやる自由さと、4人の勢いを、うまくライヴで出せたらいいなと思います」(フジイ)
「しばらくは、すごい見られると思うので(笑)。最初の一音で緊張してミスしなければ、あとは自然の成り行きに任せて、自分が楽しめたらいいかなと思ってます」(ミウラ)
2013年7月5日(金) | Shibuya O-Crest | 18:30 開場 / 19:00 開演 | オールスタンディング:3,000円(税込) |
---|
2013年9月7日(土) | DAIKANYAMA UNIT | 18:00 開場 / 18:30 開演 | オールスタンディング:3,150円(税込) |
---|
受付期間:6/22(土) 13:00〜7/2(火) 23:00 |
「呼吸 -exhale-」
(K’s Factory Inc./BRIDGE RECORDS & AGENCY)
●8/7 ON SALE
「呼吸 -inhale-」
(K’s Factory Inc./BRIDGE RECORDS & AGENCY)
●NOW ON SALE
カフカ オフィシャルサイト
カフカ DISK GARAGE.com アーティストページ
(カフカ 2013.6月号掲載 DI:GA interview)