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ROTTENGRAFFTY(DISK GARAGE.com Web interview)



ROTTENGRAFFTY

2013.6.28 up

——2年4ヶ月ぶりとなる、オリジナルアルバム『Walk』が完成。レコーディングはどれくらいやってたんですか?


NAOKI もう、ずっとやってましたね。なんや、おかしい日常が続いて。深夜にRECが終わって車もないから、38歳のオッサン2人がスケボーで家まで帰ったり…。


NOBUYA 京都の街をスケボーで走ってな。


——アハハ、青春じゃないですか(笑)。


NOBUYA 前作『FAMILIARIZE』のリリース後、ベスト盤『SILVER』(2011年7月発売)にも入ってる「銀色スターリー」を録ってる頃から、KAZUOMIの中でアルバムの構想があったらしくて。そこから約2年かけて、ライブもやりながら作った作品なので、すごい熱もあるし、魂もこもっていて。今作は「ライブで演らない曲は入れない」って決めてたんで、全曲ライブで演ろうと思ってて。ライブバンドらしい作品になりましたね。


——製作期間を設けないことで、普段のライブの熱も上手くパッケージング出来たんですね。2012年8月にシングル「D.A.N.C.E./灯」をリリースしていますが、これらもアルバム制作の過程で出来た曲だった?


NAOKI そうです。「D.A.N.C.E.」は馬場さん(Dragon Ash)が亡くなった時、追悼ソングみたいな気持ちで作った曲だったんですが。KAZUOMIいわく、「悲しい時こそ、アホな曲で騒ぎたい」ということらしいんですけど、まさに僕らもそんな気持ちで。


NOBUYA 馬場さんがガッツリ、プロデュースしてくれたバンドって僕らだけなんで、僕らにとってはお兄ちゃん的存在で。ロットンを始めてから一番お世話になった人やったから、メンバーそれぞれに想いがあって。


——前作リリース直後に震災があったり、集大成と言えるベスト盤『SILVER』、『GOLD』のリリースがあったり。前作からの2年はバンドにとってすごく重要な期間だったと思うのですが、収録曲が出揃っての感想は?


NOBUYA 今回、『Walk』というアルバムタイトルなんですけど。出来上がりを聴いた時は初期衝動と15年間のスキルや経験が上手いこと混ざった、俺たちにしか出来ないアルバムになったという自信があって。「もう、アルバムタイトル『ROTTENGRAFFTY』でええんちゃう?」ってメンバーに言ってたんです。ただ、メンバーと「セルフタイトルは、まだとっておこう」と。「まだまだ歩いていこうや」って話から、『Walk』というタイトルになったという経緯があって。


NAOKI 次のツアーは40本以上回るんですけど、ロットン史上最長のツアーで。15年の活動の中で今、一番多くライブやれてるのがすごくええなと思うんです。特に今、こんな時代やし、常に「明日終わってしまうかも知れへん」くらいの気持ちで、瞬間を生きたいと思ってて。『Walk』には、“今日生きる喜びと歩く”みたいな気持ちもあるんです。


——最近、ミュージシャンや表現者が、「今の時代、ダイレクトな物しか伝わらない」とよく言うんですが。圧倒的な熱量で気持ちのままに放つ歌やへヴィなサウンド、強いメッセージはダイレクトに胸に響いてきました。


NOBUYA 僕らって、昨今のラウドブームにも乗っかってるのかも知れないけど、そこで勝負してる気は全然なくて。基本、日本語で歌っているってところも他との違いやし、強みやと思うんです。ロットンって、“ダサカッコいい”っていう表現が一番似合って。


NAOKI ダサいのが一番伝わるんですよ!ダサい部分も出した方が絶対、身近に感じてもらえるし、ただダサい物にならないように、それを上手くアウトプット出来てると思うし。ま、実際メンバー全員ダサいですしね!


——アハハ。自信を持って言われても、「そうですね」とは言えないですけど(笑)。そのダサさも含めて、唯一無二感を感じます。


NAOKI それは続けてきたからってのもありますよね。へヴィなことも好きやし、キャッチーなことやポップなことも好き。それを15年続けてきたからこそ熟成されて、オリジナリティだと思ってもらえるようになっただけで。やっぱり、継続は力なりですよ。


——7月からは全国ツアーも始まりますが、ロットンの中でライブと作品の関係性は?


NAOKI CDもライブも、ステージに立つ以上はどっちもないとあかんツールやと思っていて。ライブがあるからこそ、真空パックしたい作品があるし、良い作品を作ったからこそ、それをライブで越えたいと思う。バンドってその繰り返しやと思うんですよね。そこに熱くなれなくなったら、辞めればいいだけで、俺らはまだそこに熱くなれていて。


NOBUYA 4年くらいライブしか出来ない潜伏期間があって、やっとCDを出せてイベント出たりフェス出たりして、ここ3〜4年でバンドマンとしてのリズムを取り戻せて。その期間があったからCDを出すことの重要性もライブの重要性も改めて分かったし、また良い循環が生まれたことでメンバーの関係も強固な物になっていて。バンドとしては今、すごく良い状態なので。それを確認するためにも、今回のツアーはぜひ、ライブハウスに足を運んでもらいたいです。


インタビュー/フジジュン

ROTTENGRAFFTY「Walk」TOUR 2013-2014

2013年8月20日(火) eggman(渋谷) 18:00 開場 / 18:30 開演 オールスタンディング:2,800円(税込) ROTTENGRAFFTY / AIR SWELL / HAKAIHAYABUSA
一般発売日:SOLD OUT
ROTTENGRAFFTY「Walk」TOUR 2013-2014 公演詳細はこちら



アーティスト情報

5th Album『Walk』
(PINEFIELDS RECORDINGS)
●NOW ON SALE





(ROTTENGRAFFTY DISK GARAGE.com Web interview)

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