——最近、YU-Aさんは、ファンの間で“毒カワ”という愛称で呼ばれてますね。
「そうなんですよね。いままでは割と、楽曲の主人公に入り込んだ形で表に出ていたので、実際に会ったときのギャップが大きいって言われることが多くて。まぁ、楽曲ごとに違う自分がいたし、フィクションの曲もノンフィクションの曲もあったんですけど、普段の私があまり知られてないなって感じてたんですね。素の私をもっと知ってもらいたいって思ったときに、周りの人に『私ってどんな人?』って聞いてまわったら、『愛くるしい毒っけがある』って言われて。私はもともと、可愛いだけじゃなくて、可愛いものの中に、気持ち悪さとか毒っけがあるものに惹かれるんですよ。人にイタズラをして、そのリアクションを見るのも好きだったりするし、ツイッターでもよく“ケケケ”って使うし(笑)」
——(笑)前作から8ヶ月ぶりとなる10枚目のシングル「Flavor」も“毒カワ”感が満載のサマーソングになってますね。
「素の私を出したいって思ったときに、いちばん“ケケケ感”があったのが、この曲だったんですよね。いつもはいちばん最後にタイトルを決めるんですけど、今回はいちばん最初に『Flavor』っていう言葉が出てきて。そこから、いろんなフレイバーを商品名にしてる口紅やグロスを連想したんですね。女性はメイクのいちばん最後に口紅やグロスを塗ることが多いんですけど、それは、気合いを入れるスイッチでもあって。いつもは告白する勇気がないけど、この口紅を塗れば、今日こそは言えるっていう、片想い中の女の子を応援する歌詞になってますね」
——サビが印象的ですよね。思わず口ずさんでしまうキャッチーさがあります。
「私は最初、覚えにくい曲かなって思ってたんですよね。シングルでは初となるラップもあるし、いろんな人に<♪ラララ〜>と歌ってもらった声をiPhoneで録ったパートもあって。ウィスパーで歌ってる部分もあるし、パンチの効いた強い歌い方をしてる部分もある。割と面白い構成になってるから複雑な曲かなって思ってたんですけど、PV撮影のときに、みんなすぐに覚えて、歌ってくれてて」
——口びるがテーマになっているPVでは珍しく笑顔で歌ってますね。
「PVで笑ってるのは初めてだっから、私自身、新鮮に感じたんですけど、すごく素の表情が出てると思いますね。プールではしゃいでるシーンでは、ピンポン球を15000個浮かべて、プロジェクターで光をあててて。シンクロのショウからインスパイアーされたアイデアだったんですけど、すごく素敵で、キレイな映像になってると思う。ブラックライトのシーンでは、口紅とアイライン、ネイルに蛍光塗料を塗っていて。スロウで撮影したものを普通の尺に戻してるので、ちょっと面白い動きになったし、不気味な感じも出てるし、面白い仕上がりになったんじゃないかなって思いますね」
——そして、春に続き、2度目となる「YU-ANISTA」のツアーが決定してます。このツアーでも素を見せてますよね?
「そうですね。YU-ANISTAのツアーは、通常のアルバムツアーと違って、ファンクラブイベントに近い感じでやっていきたいなって思ってて。作り込んだ世界を見せるのではなく、もっとみんなと近い距離感で、みんなの意見もどんどん取り入れながら作っていくライブにしたい。私的には、衣装やセットや演出に頼ることなく、身ひとつでどれだけのライブができるかっていう挑戦の場でもあるんですけど、最終的には、楽しかったなっていう感情で終われるライブにしたいなって思いますね」
2013年8月23日(金) | duo MUSIC EXCHANGE(渋谷) | 18:00 開場 / 19:00 開演 | スタンディング:4,000円(税込) |
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受付期間:受付中〜7月18日(木) 23:00 |
10th SINGLE「Flavor」
(よしもとアール・アンド・シー)
●7月10日 ON SALE
※初回限定盤CD+DVD
※通常盤CD
YU-A オフィシャルサイト
DISK GARAGE.com YU-A アーティストページ
YU-A(2013.7月号掲載 DI:GA interview)