——結成10周年イヤーをどんな思いで駆け抜けてますか。
「いままでやってきたことが実になっているのを感じてますね。有志でライヴを手伝ってくれる人たちがいたり、バンドに関わってくれる人の数がどんどん増えていて。それもバンドの求心力があってこそだと思うし、すごくいい状況だなと思います」(渡會将士 Vo&Gt/以下同)
——ともに2枚組で、パッケージ的にも内容的にもヘヴィな感触が強かった前2作(『NEW WORLD』、『INNER KINGDOM(内なる王国)』を経て、6月にリリースしたニューアルバム『Reach to Mars』はバンドのタフネスはそのままに、ロックのエンターテイメント性を押し出した作品でした。それは前2作の反動でもあったんですか?
「それはかなりありますね。端から見ていて、ストイックに音楽をやっているということは、ある側面ではカッコいいけど、ある側面では重苦しい印象を与えるんだなと思ったんですね。いまロックバンドはどんどんライヴに人を呼んだほうがいいと思うから、『Reach to Mars』はライヴをいかに楽しくやれるかを想定して作ったんです。で、いまアルバムツアーが始まってまだ初日(このインタビューが行われたのは7月12日)ですけど、すごく手応えを感じてます」
——もちろん、前2作もロックのすごみを表現した傑作であることに変わりはないし、あの2作があったからこそ、『Reach to Mars』のようなアルバムを作れたとも言えますよね。
「うん、僕もそう思ってます。あの2作があったからこそ、『Reach to Mars』の軽やかさに説得力が生まれるなって」
——世間にロックを響かせようとしている音であり、歌ですよね。だからこそ、バンドたちの存在をもっともっと大きくしなきゃいけないと思ってるだろうし。
「そうですね。ロックバンドって、いまの若い子にとっては姿が見えづらい存在でもあるのかなって。そういう子たちがすんなり聴ける、でもすごくスケールのデカい音楽を鳴らしたいなと思って。手前味噌ですけど、FoZZtoneはテクニック的にはかなりいい線いってると思うので、そういうアプローチができると思っていて。それは今後もっと研ぎ澄ませていきたいところですね」
——あらためて、どういうツアーにしたいですか。
「REC OKということもあって、お客さんもそれぞれ自分のライヴの楽しみ方を発見できると思うし、バンド側の幸福なライヴにしたいという狙いは初日の時点で実現できています」
——ファイナルは9月7日、赤坂BLITZです。
「10周年ということもあるので、『Reach to Mars』の曲プラス、お客さんが聴きたい曲はマストで押さえようと思ってます。FoZZtoneはBLITZ以上のキャパではじめて本領発揮すると自負しているので。小さなライヴハウスで観るものとは違うエンターテイメントをお客さんも期待していると思うし、僕らもそういうライヴをやるつもりなので。ぜひ期待してほしいですね」
2013年9月7日(土) | 赤坂BLITZ | 17:00 開場 / 18:00 開演 | スタンディング:3,300円(税込) 2F指定席:3,300円(税込) |
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NEW ALBUM「Reach to Mars」
(SPACE SHOWER MUSIC)
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FoZZtone(2013.8月号掲載 DI:GA interview)